可愛い見た目と育てやすさから家庭菜園初心者にも人気の「ラディッシュ」。
20日ほどで収穫できることから別名「はつか大根」とも呼ばれています。
けれど、何の知識もなくラディッシュを育てると失敗する可能性はあります。
実は、私自身、子どもの「食育」と思いラディッシュの家庭菜園にチャレンジしたことがありますが、失敗した経験があります。
そこで、私自身の経験も踏まえて、ラディッシュの育成に失敗する原因や対策、上手に育てるポイントを詳しく見ていきましょう。
ラディッシュの育成失敗の例をご紹介!失敗の原因と対策とは?
生でも加熱しても食べられて、食卓を華やかに彩ってくれる「ラディッシュ」。
「ラディッシュを育てるのは、失敗がほとんどない」と言われてはいますが、
- 育たない
- 大きくならない
- 丸くならない
- 中身がスカスカの「ス」ができる
ラディッシュの育成を失敗する原因は、主に
- 種の深さ
- 気温
- 土
- 日当たり
- 間引き
- 収穫時期
ラディッシュの育成に失敗する原因①種の深さ
まず、ラディッシュの種を植える時、深さが浅すぎると
- 茎が倒れる
- ラディッシュが丸く育たない
- 害虫にやられてしまう
なので、ラディッシュの種を植える時は、「1cm」ほどの深さに種を植えるようにしましょう。
そして、上から土をしっかりかぶせることで、根がしっかり土の中に伸びていくことができます。
ラディッシュの育成に失敗する原因②気温
ラディッシュは、
- 発芽適温:15℃~25℃
- 生育適温:15℃~20℃
なので、暑い夏の時期にラディッシュの種を植えてしまうと大きく育ちません。
春か秋の時期に種を植えるようにしましょうね。
ラディッシュの育成に失敗する原因③土
ラディッシュを失敗せずに育てるには、ふかふかで肥料がたっぷり配合された土がおススメです。
初心者の方は、ホームセンターやスーパーなどで販売されている「野菜用培養土(ばいようど)」をプランターで育てるのがおススメです。
「野菜用培養土」には、すでに肥料がたっぷり含まれています。
ラディッシュの育成に失敗する原因④日当たり
ラディッシュは、日当たりを好みお野菜です。
日当たりが悪いと光を求めて「徒長(とちょう)」と呼ばれる、上へ上へ伸びて、倒れてしまう原因になります。
最低でも1日の半日は日当たりの良い場所で育ててあげましょうね。
ラディッシュの育成を失敗する原因④間引き
ラディッシュは、
- 双葉が出た時
- 本葉が増えてきた時
まず、双葉が出てきた時は、育ちが悪いものや間隔が近いラディッシュを抜き取って間引きましょう。
2回目の間引きは、ギザギザした大きい本葉の中で、育ちが悪いものや間隔が近いラディッシュを抜き取って間引きましょう。
ラディッシュ同士の間隔を4cm~5cm離すことで、キレイな形のラディッシュが育ちますよ。
もちろん、間引いた「間引き菜」も無駄なく食べることができます。
特に赤い皮に含まれているビタミンは、加熱に弱いので生でサラダなどで食べることをおススメします。
ラディッシュの育成を失敗する原因⑤収穫時期
ラディッシュは、20日ほどで収穫できることから別名「はつか大根」とは呼ばれます。
でも、実際は30日、季節によっては60日収穫までに時間がかかります。
ですが、収穫せずにあまりにも長い期間放っておくと、「ス」と呼ばれる中身がスカスカのスポンジ状のラディッシュになってしまいます。
日にあたる「日照時間」や「気温」「季節」などによって、収穫時期が異なるので、
- 5月下旬~6月頃の種まきなら25日後~30日後
- 9月下旬~10月初旬の種まきなら40日後~45日後
- 10月末の種まきなら60日後
ラディッシュの育て方のコツ9選!これでもう失敗しません!
実は、小さくて可愛いラディッシュの赤い皮には、「ビタミンC」が豊富。
そして、葉の部分にも
- ビタミンC
- ビタミンE
- βカロテン
- カルシウム
- カリウム
せっかくのラディッシュの栄養を美味しく摂るために、失敗しないラディッシュの育て方のコツを9選、ご紹介していきたいと思います。
ラディッシュの育て方のコツ①ベストな種まきの時期は?
ラディッシュは、
- 発芽適温:15℃~25℃
- 生育適温:15℃~20℃
なので、地域によりますが種まきは、
- 3月下旬~5月下旬
- 9月上旬~10月下旬
暑さには弱い特徴があるので、夏の種植えは避けるのが無難です。
ラディッシュの育て方のコツ②種まきの仕方
初心者におススメのラディッシュのプランター栽培。
20cm~25cmの深さがあるプランターに、水はけをよくする鉢底石(はちぞこいし)を入れます。
そして、肥料たっぷりの「野菜用培養土」を入れ、種まきをしていきます。
ラディッシュの種まきは、
- 割りばしなどで溝を作ってまく「すじまき」
- 所々に穴をあけてまく「点まき」「バラまき」
1cm間隔で種まきをしていきましょう。
その後は、種に土を軽くかぶせてから軽く押さえることで、種を動かないようにしましょう。
ラディッシュの育て方のコツ③発芽までは直射日光にあてない
ラディッシュは、日当たりを好みお野菜で、日当たりが悪いと光を求めて「徒長」してしまうとお伝えしました。
でも、それは発芽した後の話で、実は発芽するまでラディッシュは直射日光を好まないんです。
ラディッシュは、発芽するまでに直射日光をあてると発芽しないお野菜。
なので、プランター栽培の場合、発芽するまでは直射日光があたらない場所にプランターを置いて置きましょうね。
ラディッシュの育て方のコツ④水やり
ラディッシュを失敗しない育て方のコツに「水やり」もあります。
ラディッシュは、芽が出るまではたっぷり水やりをしてあげてください。
そして、芽が出た後は、土の表面が乾いた時にたっぷりと水やりをしてあげてください。
特に収穫前は意識して多めに水やりをしてあげることで根が大きく育ちますよ。
ラディッシュの育て方のコツ⑤間引き
お伝えしたようにラディッシュは、2回間引きをするお野菜です。
- 双葉が出た時
- 本葉が増えてきた時
育ちが良いラディッシュは、真っ直ぐに伸びて茎が短くて太い特徴があります。
なので、
- 曲がって伸びているラディッシュ
- 茎が長くて細いラディッシュ
そして、ラディッシュ同士の間隔を4cm~5cm離すようにしましょう。
ラディッシュの育て方のコツ⑥追肥(ついひ)
ラディッシュは、追加で肥料を与える「追肥(ついひ)」をしてあげましょう。
プランター栽培の場合、液体肥料を水で薄めて
- じょうろで根元に
- 霧吹きで葉面に
ラディッシュの育て方のコ⑦.赤い根が見え始めたら「土寄せ」をする
間引き後のラディッシュは、どんどん根っこに養分が蓄えられるようになります。
ただ、根っこに養分が蓄えられるようなると、ラディッシュの根元が浮き上がってきて、赤い根が見えはじめます。
そのままにしておくとしっかりした根に育たなくなるので、土を茎辺りまでかぶせる「土寄せ」を行いましょう。
ぐらぐらしている部分などは少し押さえながら、しっかりとラディッシュの根を張らせてあげましょう。
ラディッシュの育て方のコツ⑧収穫のタイミング
ラディッシュの収穫時期は、
- 5月下旬~6月頃の種まきなら25日後~30日後
- 9月下旬~10月初旬の種まきなら40日後~45日後
- 10月末の種まきなら60日後
なので、ラディッシュを観察して、
「地上にラディッシュの赤い部分が直径2cmくらい見えるようになった時」
収穫をしましょう。
そのタイミングで収穫しなければ、中身がスカスカのスポンジ状の「ス」があるラディッシュになってしまうので良く観察しておいてくださいね。
ラディッシュの育て方のコツ⑨害虫対策
ラディッシュには、
- アブラムシ
- アオムシ
- ヨトウムシ
- コナガ
- ハダニ
特にアブラムシがつきやすく。ラディッシュの成長を邪魔する特徴があります。
「防虫ネット」や寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる「布」をかけて虫の侵入を防ぐことも一つですよ。
ラディッシュ栽培に失敗する原因のまとめ
小さくて可愛いのに栄養豊富な「ラディッシュ」。
育てやすいとはいえ、
- 種の深さ
- 気温
- 土
- 日当たり
- 間引き
- 収穫時期
ぜひ、種まきの時期や種まきの仕方など9つのポイントをおさえて、美味しくて栄養満点なラディッシュを育ててくださいね。
ちなみに、私がラディッシュを育てるのに失敗した原因は、
- 間引きを1回しかしていなかった
- 水やりが少なかった
私のように、ラディッシュの栽培に失敗しないように気をつけてくださいね。