イベントで見かけることが多くなった、バルーンアート。
細長い風船を自在に操って、いろんな形をつくっていくのは、見ているだけでも楽しですよね。
もちろん子どもにも大人気で、見かけたが最後、「あのかわいい風船、ほしい!」攻撃が始まってしまいます。笑
男の子には「剣」や「くま」が人気だったり、女の子には「ハート」や「花」「プードル」も人気ですね。
色だってたくさんの中から選べるので、好みの色で作ってもらえるのも魅力的ですね!
…が!!
せっかく素敵な風船を作ってもらっても、時間の経過とともにしぼんでしまって、悲しい思いをしてしまう子どもも多いのではないでしょうか?
「いずれはしぼんでしまう風船」ですが、少しでも長持ちできる方法があるのであれば、試してみたいですよね。
でも実は、そんな「風船が簡単にしぼんでしまわない方法!」があるんです!
そこで今回は、簡単にできるけど効果抜群な、「風船を少しでも長持ちさせる方法」について、詳しく見ていきたいと思います。
穴もあいてないのに風船がしぼんでしまう理由
きれいに膨らんでいる風船が、穴もあいてないのにしぼんでしまうのは何故でしょうか?
風船がしぼんでしまう原因①しぼんでしまうのは空気がもれてしまうから
風船がしぼんでしまう理由。
それは、早い話「空気がもれているから」なんです!
風船の口の結び目がゆるくて、空気がもれていることも考えられます。
でもそうでないのに風船がだんだんと小さくなるのは、風船自体にも小さな穴が開いていて。
その風船のとっても小さな穴から、じわりじわりと空気がもれていることが理由です。
「穴なんてどこに開いているの?」と思われますが、もちろん目に見えるような穴ではありません。
分子レベルの小さな穴なんです。
風船がしぼんでしまう理由③押し縮められた空気が外へでようとする力
風船の中の空気は、普段私たちが吸っている空気と同じですが、気圧にちがいがあります。
風船の中の空気は圧縮されているので気圧が高く、気圧の低い「外へ外へ」と逃げようとするのです。
そのときに、風船の表面のわずかな分子と分子のすき間から、すこーしずつ空気がもれて、そしてしぼんでしまうんですね。
風船を長持ちさせるための簡単にできる方法
「そんな分子とかみたいな話になったら、どうしようもないじゃん」と、あきらめる必要はありません。
簡単にできる、ふうせんを長持ちさせる方法があるんです。
風船を長持ちさせるには風船のゴムの劣化を遅らせる!
風船の素材は天然ゴムでできていますよね。
ゴムは日にちがたつと、だんだんと劣化していきます。
輪ゴムを保存していていざ使おうと思ったら、ゴムが朽ちていて使えなかった経験はありませんか?
それと一緒なのです。
そんな風にゴムが劣化していくことで、風船から空気が抜けやすくなってしまいます。
いずれは劣化する風船ですが、劣化を遅らせる方法ならあるんですね。
ゴムの劣化を遅らせる方法①直射日光を避けること
ゴムは天然素材ゆえ分解されて土に還ることができます。
日光を浴びることで劣化が進みやすくなるので、直射日光を避けた場所に保管することをおすすめします。
ゴムの劣化を遅らせる方法②風が直接当たるのを避けること
風船に風が当たることで、ゴムの劣化が進みやすくなります。
エアコンの風などがなるべく当たらないところに風船を置いておくことで、劣化を遅らせることにつながりますよ。
ゴムの劣化を遅らせる方法③結び目を確認しておきましょう
風船の結び目がゆるいと、空気がもれるのは当然です。
増し締めしておくと安心ですね!
ただし、強くひっぱりすぎて結び目に傷がつくことがあるので、力加減はほどほどに!
風船を長持ちさせる方法!風船をコーティングしてみよう!?
「ゴムの表面から空気がもれてしまうこと」をお伝えしました。
そんなとき、ゴムの表面をコーティングすることで、分子レベルのすき間をふさぐ効果があるんです。
その結果、風船内の空気が逃げるのをいくらか防ぐことが可能になりますよ。
風船を長持ちさせるためにコーティングする方法
風船へのコーティングには、身近にあるヘアスプレーがおすすめです。
全体にスプレーをして、乾くまでまつだけです。
スプレーをするときには、風船と風船の重なった部分にもスプレーが届くとなお良いですね。
ソフトタイプよりも、ハードタイプの方が少しだけですが長持ちしますよ。
このとき注意したいのが、ヘアスプレーの成分です。
アルコールが含まれているものの場合、逆に風船のゴムを溶かして割れやすくなってしまう可能性があるんです。
ノンアルコールのヘアスプレー「大島椿 大島椿 ヘアスプレー」の詳細を見てみる
こういった「ノンアルコールのヘアスプレー」を選ぶようにするといいですね。
風船がしぼむ時間は何もしなければどれくらいが一般的なの?
バルーンアートの場合は空気を入れてから、少しずつ小さくなりながら2~3日程度でしぼみます。
普通にふくらませたものなら5日~1週間程度でしぼみます。
風船の素材、サイズ、入れるガスの種類によってしぼむまでの時間が変わってきます。
空気ではなく風船を浮かせたい場合に使うヘリウムガスを入れた場合は、数時間~2日程度でしぼんでしまいます。
原子が空気よりも小さく、風船の表面から抜け出やすいので空気よりもしぼむまでの時間が早いのです。
空気も風船の表面から少しずつ抜け出ていくので、最終的にはしぼんでしまうのです。
そこで、風船の表面をヘアスプレーでコーティングすると空気が抜け出ていく時間をある程度引きのばすことができるのです。
上述したようにノンアルコールのヘアスプレーでコーティングしてくださいね。
ただでさえ薄いゴムの風船は空気をパンパンに入れることによって更に表面が薄くなり空気が抜け出やすくなります。
風船の中は圧力が高く、空気は圧力が低い外へと逃げ出そうとします。
また、フォイルバルーンと呼ばれる見た目がアルミ素材のような風船の素材は密閉性が高く、比較的空気が抜けにくくなっています。
風船の素材の密閉性と中に入れるガスの原子サイズがしぼむ時間を遅らせるカギになるようです。
風船がしぼむのに温度は関係あるの?暖かいのと寒いのはどっちが長持ちする?
風船がしぼむのに温度は関係があります。
単純にいえば寒いところでは風船がしぼみ、暖かいところでは風船が膨張します。
- 寒いところや標高が低いところ(気圧が高いところ)では風船がしぼむ
- 暖かいところや標高が高いところ(気圧が低いところ)では風船が膨張する
例えば山頂は気圧が低く、ポテトチップスの袋がパンパンにふくらみます。
富士山の5合目でパンパンになり7合目で破裂したという話もありました。
気圧が低くなると「外側から押さえつける力が減る」ので風船は膨張します。
バルーンの通販ショップは、比較的気圧が低い地域(標高が高い地域)に配送する場合は風船にパンパンに空気を入れず余裕を持たせ、配送中の破裂を防ぎます。
膨らませないでヘリウムガスを同梱し、お客様に膨らませてもらうパターンもあるそうです。
自宅での保管の場合、直射日光が当たらない、エアコンの風を受けない場所で保管すると風船の劣化を防ぐことができます。
一般的な市街地ではさほど気圧の影響は受けませんが、気温には注意しましょう。
極端に寒いと風船はしぼむし、極端に暑いと風船は膨張して破裂する恐れがあることを頭に入れておきましょう。
穴もあいてない風船がしぼむのはなぜ?のまとめ
風船が長持ちする方法について見てきました。
風船の置き場所に気をつけたり、簡単な方法で風船が長持ちするのであれば、子供の笑顔のために試してみてはいかがですか?
この記事が、少しでも、子供の笑顔が増えるためのお役にたてれば幸いです。