結婚式やお祝いごとで使う祝儀袋。
準備を始めたときに
「内袋ってどうやって入れるの?」
「向きはこれでいいのかな?」
「金額の書き方も決まってるのかな…」
と不安に思う人はとても多いんですね。
実際、細かいマナーや決まりはあるものの、知ってしまえば難しいことは全然なく、誰でもきちんと準備できるようになります。
内袋の向きやお札の揃え方、金額の正しい書き方など、知っておくだけで自信につながるポイントがいろいろあるんですよ。
この記事では、内袋の入れ方や書き方の基本を丁寧に解説しながら、覚えておくと安心なワンポイントアドバイスやちょっとした豆知識まで幅広く紹介していきます。
はじめての人でも安心して準備できるように、できるだけわかりやすく深掘りしているので、読み終える頃にはきっと迷わずに準備できるようになりますよ。
祝儀袋の内袋に「正しい入れ方」はあるの?
内袋の向きはどっちが表?
内袋には金額を書く「表」と、何も書かれていない「裏」があります。
基本的には、金額を書いた面が外袋の表書きと同じ向きになるように入れるのが正解です。
こうしておくと開けたときにすぐに金額がわかり、相手にとってもわかりやすく、丁寧な印象を与えられるんですね。
さらにこの向きにしておくことで、お金の向きや礼儀を重んじる日本らしい細やかな気配りが伝わります。
なぜこの向きが良いのかというと、金額が相手の正面から読めるようにするためなんです。
特に目上の方や格式ある式場などでは、この心遣いが評価される場面もあるので、覚えておいて損はありませんよ。
また地域や年齢層によっては「どちらでもいい」という考え方もありますが、迷ったときはこの向きにしておけばまず失敗しません。
相手が目上の方やフォーマルな場面ほど、しっかり合わせておくと安心です。
小さなことでも、気持ちが伝わると印象が変わりますからね。
外袋に入れる上下の向きにも注意
上下の向きも大事です。
封が閉じているほうが上、開いているほうが下になるようにしましょう。
これは祝儀袋を開けたときにスムーズに金額が見えるようにするためですし、逆向きに入れるとだらしない印象になってしまいます。
さらに、のり付けされている内袋は無理に封をせず、軽く折りたたむだけにすると、開ける側の手間を減らせるので喜ばれます。
これは「封をする=閉じてしまう」という意味合いが気になる人もいるからで、配慮が行き届いている印象になります。
一方で、のり付けがマナーだと思っている人もいるので、相手や場の雰囲気によっては封をしても問題ありません。
こうした「気配り」は場に応じて選べばいいので、柔軟に対応できるといいですね。
内袋に金額を書くのはマナー?
金額を書く位置と書き方
内袋には金額を書いておくのが基本のマナーです。
書く位置は表面の中央、できるだけ大きく、見やすい文字で書くといいでしょう。
金額の書き方は「金○萬円也」とするのが一般的で、特に正式な場面では好まれます。
「也」は省略しても大丈夫ですが、書いておくことでより丁寧な印象になります。
さらに、中央から少し上に寄せるのが見栄えが良く、バランスがとれますし、左右の余白を均等にすることもポイントです。
筆記具は筆ペンや万年筆のように、にじまず濃く書けるものがおすすめです。
ボールペンはカジュアルな印象になるので、フォーマルな場面では避けた方がいいでしょう。
また、あらかじめ練習しておくと安心ですし、書き損じたときに備えて予備の内袋を準備しておくと慌てずに済みますよ。
旧字体で書くのが正式
金額に使う漢数字は、改ざんされにくい旧字体が正式です。
例えば
- 「一万円」は「壱萬円」
- 「三万円」は「参萬円」
- 「五万円」は「伍萬円」
これなら不正ができないため、昔からこの書き方が続いているんですね。
さらに「也」を添えることで文が締まり、よりきちんとした印象になります。
ただ、旧字体は難しいと感じる方も多いですし、間違えるとかえって失礼になるので、通常の漢字で「一万円」と書いても問題ありません。
相手への気持ちがしっかり伝わることがいちばん大切ですからね。
正しい書き方を覚えておくと、ちょっとした場面で自信につながるので、この機会に覚えてみるのもおすすめですよ。
金額を書く位置と書き方
内袋には金額を書いておくのが基本のマナーです。
書く位置は表面の中央、なるべく大きく、見やすい文字で書くといいでしょう。
金額の書き方は「金○萬円也」とするのが一般的で、特に正式な場面では好まれます。
「也」は省略しても大丈夫ですが、書くことでより丁寧な印象になりますよ。
また、書く位置はできれば中央よりやや上寄りにすることで、バランスよく見えるのでおすすめです。
文字の大きさは、封筒全体とのバランスを考えて決めるといいでしょうし、左右の余白も均等になるよう意識してみてください。
書くときは筆ペンや万年筆のように、にじまず濃く書ける筆記具を選ぶと見栄えがいいです。
筆ペンが苦手な場合はサインペンも使えますが、ボールペンはカジュアルな印象になるので、フォーマルな場では避けるのがおすすめです。
さらに、書き損じないように、練習用の紙や予備の内袋を準備しておくと安心ですし、失敗したときも慌てずに済みますよ。
事前に数回練習しておくと、よりきれいに書けて自信もつきます。
内袋がない祝儀袋の場合はどうする?
封筒タイプの場合のマナー
最近は簡易的な封筒タイプの祝儀袋も増えてきました。
こういったタイプでは内袋が付いていないこともあります。
そんなときは外袋の裏側の右下あたりに、小さく金額を書いておくと安心です。
後から金額確認が必要な場面でもスムーズですし、受け取る側への配慮になります。
さらに、金額を書くときは見やすくはっきり書くのがコツで、書き忘れ防止にもなります。
封筒タイプは簡素に見える分、こうした小さな気遣いで印象が大きく変わるので大切なんです。
また、書く場所が狭い場合は裏面中央に書くのも一つの方法ですよ。
中袋を別に用意したほうがいい?
どうしても気になるなら、無地の封筒を一枚用意して中袋代わりにしてもOKです。
文房具店や100円ショップで簡単に手に入りますし、見た目もきちんとして見えます。
準備が丁寧な印象になるので、時間に余裕があれば用意しておくと安心です。
さらに、封筒を選ぶときは内袋のサイズに近いものを選ぶと見た目が整い、持ったときにしっくりきます。
白無地の封筒に筆ペンで金額を書いておくと、簡単なのにとてもきちんとして見えるのでおすすめです。
こうした一手間をかけることで、受け取った人に「気持ちが伝わる贈り物だな」という印象を残せるでしょう。
その他に知っておくと安心なマナー
お札の向きは揃える
お札を入れるときは、肖像画の面が上を向くように揃え、かつ外袋の表書きと同じ向きになるようにしておくのが基本です。
向きがバラバラだと見た目が悪く、だらしない印象になりますし、場にそぐわない印象を与えてしまうこともあります。
細かいところではありますが、こうした小さな気遣いが相手に伝わり、礼儀をわきまえている人という印象につながるんですね。
また、お札はなるべく折り目のついていないものを選ぶといいですし、できれば新札に近いものを選ぶとさらに印象が良くなります。
シワが気になる場合は軽くアイロンを当てて整える人もいるくらいで、こうしたひと手間で見栄えがぐっと良くなりますよ。
複数枚入れるときは全て同じ向きで揃え、金額の順番に並べて入れるとよりきちんとした印象になります。
新札か旧札か、どちらがいい?
結婚式やお祝いごとでは、新札が基本です。
新しい門出を祝う意味合いがあるからなんですね。
ピシッとしたお札は受け取った側も気持ちがいいですし、準備してくれていたという気遣いが伝わります。
逆にお葬式やお悔やみの場では、新札を使うと「用意していた」という印象になってしまうので避けるのがマナーで、軽く折り目のついたお札を選ぶといいでしょう。
新札しか手元にない場合は、一度軽く折り目をつけてから使えば十分です。
こうした場面ごとのお札の選び方や扱い方を知っておくと、急な場面でも慌てずに対応できますし、周りからの印象も良くなりますよ。
まとめ:内袋は「心を込めて丁寧に」が一番
こうして見てみると、祝儀袋のマナーはいろいろありますが、どれも難しいものではありません。
いちばん大切なのは「相手に失礼のないように気持ちを込めて準備すること」です。
向きや金額の書き方を確認しておくと、自信を持って渡せるので安心ですね。
さらに、こうした小さな気配りは相手に感謝の気持ちをきちんと伝えられますし、場にふさわしい立ち居振る舞いをするためにも役立ちます。
細かな準備ができていると自分の気持ちも落ち着き、当日も堂々と振る舞えますよ。
ぜひこの記事を参考にして、心を込めて丁寧に準備してみてくださいね。