「かるたって、漢字で書くとどうなるの?」と子どもに聞かれて、答えに詰まってしまったことがありました。
私自身、かるた遊びは好きでしたが、そこまで深く考えたことがなかったので、その場でスマホを取り出して調べてみたんです。
すると「歌留多」という漢字が出てきて、正直びっくりしましたし、なんだか感動すら覚えました。
それからさらに由来や歴史を調べるうちに、かるたという遊びが単なる正月の娯楽以上に奥深くて意味のあるものだと気づかされ、子どもと一緒に楽しむ気持ちもどんどん変わっていきました。
かるたをするときの会話にも厚みが出て、家族の時間が一層楽しくなった気がします。
この記事では、そんな「かるた」の漢字の意味や由来、歴史の背景までしっかり掘り下げて、できるだけ分かりやすくお話していきます!
きっと読んだあとには、かるた遊びがもっと特別で楽しいものに感じられるはずですよ。
「かるた」の漢字表記は?
現在一般的に使われる漢字
「かるた」を漢字で書くと「歌留多」です。
普段あまり目にしない漢字なので、初めて見たときはちょっと戸惑いました。
実際、最初は読めなかったという人も多いそうです。
競技かるたの大会名や伝統的な文献では今も「歌留多」と書かれることが多くて厳かな雰囲気を感じますし、歴史や文化が詰まった文字なんだなと実感します。
一方、日常生活ではひらがなの「かるた」の方が親しまれていますね。
読みやすくて、柔らかい印象もあるからでしょう。
漢字の由来を知ると、どこか懐かしく、趣のある日本の遊びだなぁと感じますし、昔ながらの日本家屋で正月に遊ぶ光景が自然と浮かんできます。
漢字「歌留多」の意味
「歌留多」という漢字は、実は漢字本来の意味を持っているわけではなく、音の響きに合わせて選ばれた当て字です。
「歌」や「留」、「多」という字が組み合わされているのも、遊びの場にふさわしい、縁起のいい雰囲気を出したかったからだといわれています。
文字それぞれの意味は別としても、この字面を見るとどこか華やかさや楽しさが伝わってくるような気がして、個人的にも気に入っています。
こうした和のテイストを感じる漢字を見ると、日本人の遊び心って素敵だなとつくづく思いますし、当時の人たちのセンスに感心させられますね。
「かるた」の語源と由来
ポルトガル語「carta」から来ている
「かるた」という言葉の語源は、実はポルトガル語の「carta(カルタ)」なんです。
意味は「紙」や「札」で、16世紀ごろにポルトガル人によって日本に伝わりました。
戦国時代に異国の遊びとして上流階級の人たちが楽しんでいたといいます。
その当時の人々にとってはとても珍しく新鮮な遊びだったのでしょうね。
さらに調べてみると、この遊びは日本の中で独自の進化を遂げていき、庶民にも広がり、季節の行事や家庭の遊びに欠かせない存在になっていきました。
私も初めてこのことを知ったとき、「あんな和風な遊びなのに、海外から来たものだったんだ!」と目からウロコでしたし、日本人の柔軟さや工夫する力に感心したのを覚えています。
どうして漢字が当てられたのか?
当時の日本では、どんな外来語もできるだけ漢字に置き換える文化がありました。
「かるた」も音に合う漢字を選び、「歌留多」と書かれるようになったんです。
漢字が当てられることで、日本人にとって親しみやすくなり、伝統的な趣も感じられるようになったのでしょう。
この当て字は完全に意味が一致するわけではありませんが、「歌」や「留」「多」といった漢字が組み合わされることで、華やかさや遊びの楽しさが表現されているのも素敵です。
その経緯を知ると、単なる遊び道具に思えたかるたにも、日本人の知恵や文化の工夫が詰まっているんだと感じますね。
歴史好きな私は、そんな背景を知るだけでちょっと嬉しくなりますし、子どもに教えながら一緒に遊ぶと、もっと深く味わえる気がします。
「かるた」の歴史
日本に伝わったのはいつ?
「かるた」が日本に伝わったのは16世紀後半、戦国時代の真っただ中でした。
キリスト教や火縄銃などと同じく、南蛮貿易を通じて伝わった文化のひとつで、当時は「南蛮かるた」と呼ばれていました。
遊び方も今とは違っていて、ルールや絵柄はトランプに近いもので、特に貴族や武士の間で話題になったそうです。
その珍しさから宴の席や接待の場で披露されることも多く、南蛮趣味が流行していた時代の空気が感じられます。
お正月にかるたをしていると、そんな歴史の長さや当時の人々の驚きや楽しみを想像してしまい、少し感慨深い気持ちになります。
和風に変化していった背景
その後、日本人の感性に合うようにかるたは少しずつ和風にアレンジされていきました。
絵柄が日本の風景や人物、ことわざに変わり、遊び方も工夫され、百人一首かるたやいろはかるたが生まれます。
江戸時代には庶民の娯楽として普及し、子どもたちの学習遊びとしても活用されるようになりました。
私も子どものころ、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にいろはかるたをして遊んだ思い出があり、当時はただ楽しいだけでした。
ですが、今になってこんなに長い歴史を経て伝わってきたものだと思うと、懐かしさの中に誇らしさや感謝の気持ちすら感じます。
昔の人たちが工夫して残してきてくれた文化を、これからも大切にしたいですね。
現代の「かるた」と漢字表記の関係
公式競技や学校教育での表記
今でも、競技かるたの大会や教育の資料などでは「歌留多」と漢字が使われます。
こういった伝統の場では、漢字表記のほうが格式があって、文化的な価値を強く感じられるんでしょうね。
実際に大会を観戦したとき、会場の看板に「歌留多大会」と大きく書かれているのを見て、「おぉ…!」と鳥肌が立つような感動を覚えました。
そこには、長い歴史や文化を大切にする日本人の気質が表れているように思いますし、会場全体の雰囲気も引き締まっていました。
選手たちも真剣な表情で札を取り合い、その中に「歌留多」の伝統の重みを背負っているんだなと感じさせられます。
日常ではひらがな表記が多い理由
一方で、普段の生活ではほとんど「かるた」とひらがなで書かれています。
理由はやっぱり漢字が難しく、読みにくいからでしょう。
ひらがな表記のほうがやわらかくて親しみやすいですし、特に子どもにとっても理解しやすいですよね。
私自身も、子どもと遊ぶときは迷わず「かるた」と書いてしまいます。
けれど、漢字の意味や歴史を知っていると、ちょっとしたときに「実は漢字ではこう書くんだよ」と豆知識を披露できるのも楽しいです。
それに対して、子どもも興味津々で「へぇ~!」と驚いてくれるので、ちょっとした会話のきっかけにもなります。
さらに、漢字の表記を知ることで日本文化の深さに触れられる気がして、普段の遊びの時間がより豊かなものになるんですね。
まとめ
こうして見てみると、かるたってただの遊び道具ではなく、長い歴史や文化が詰まった素敵なものなんですね。
漢字表記の「歌留多」を知ると、見た目も意味も奥深くて、遊ぶたびに新鮮な気持ちになれますし、その奥ゆかしさに感動します。
私も、子どもと遊ぶときはつい歴史の話や由来を詳しく語ってしまうんですが、そのたびに「もっと教えて!」と目を輝かせてくれるのがうれしいですよね。
そうやって家族の会話が広がるのを実感します。
みなさんも、ぜひ遊びながらこの由来や歴史を話題にしてみてくださいね。
かるたがもっと好きになるし、家族や友達との時間も特別なものになりますし、ちょっとした学びや発見もあって心に残る時間になるはずです。
ぜひお正月や集まりのときには、そんな話題も添えて楽しんでみてください。