ティーバックで気軽に淹れるお茶も美味しいですが、やはり急須でいれたお茶は格別に美味しいですよね。
しかし、急須でいれると茶葉が目詰まりしてしまい、洗うのが大変なのがネックです。
そこで今回は、急須の茶こしを綺麗にする方法や、目詰まりしない急須の選び方について、詳しくお話ししていきますね!
急須の茶こしを掃除するコツは?簡単にキレイにする方法とは?
では早速、目詰まりを起こしやすい茶こしの洗い方について、ご紹介していきます。
日々のお手入れに関しては、蛇口の水をシャワーにして、付着してしまった茶葉やカスを洗い流すだけで大丈夫です。
「急須を使ったら、しっかりシャワーで洗い流す」これが目詰まりを防ぐ一番の方法です。
しかし長年使っていると、茶こしに細かいカスがたまり、目詰まりを起こしやすくなってしまいます。
そんな時に役立つのが歯ブラシです!
1ヶ月に1回でもいいので、歯ブラシで茶こしをこすり洗いしましょう。
シャワーでは取り除けなかった茶葉のカスや汚れが、ポロポロと取れるはずですよ。
ただし、歯ブラシでこする時は力を入れすぎないようにしましょう。
あまり力を入れすぎると、歯ブラシの毛が切れて、茶こしに入り込んでしまうからなんです。
急須の正しい洗い方は?
急須を洗う時、洗剤は使わなくていいと言われているのをご存知でしょうか?
その理由は、急須は香りが染み込みやすく、洗剤を使うとその香りが染み付いてしまうからなのです。
せっかく淹れたお茶から洗剤の香りがしたら、飲みたくなくなりますよね。
急須を洗う時には、洗剤は使わずぬるま湯や水で洗うだけで充分です。
注ぎ口は細く汚れが溜まりやすいため、専用のブラシや綿棒使って優しく洗ってあげましょう。
ただ、急須は使っていると茶渋がこびりついてきます。
茶渋がこびりついてしまったら、重曹を使って茶渋を落とす必要があります。
洗い桶にぬるま湯を張って、重曹を大さじ2杯混ぜて溶かします。
その中に急須を入れて30分ほど待ち、そのあとは柔らかいスポンジでこすり洗いをしましょう。
洗い終わった急須は外側の水分を軽く拭き取り、内側は自然乾燥させます。
これで、茶渋は綺麗に落ちますよ!
目詰まりしない急須なんてあるの?お茶好きのためのおすすめ3選
茶こしを綺麗に洗う事も重要ですが、「そもそも目詰まりしにくい急須があればなぁ」と思いませんか?
実は、そういった「目詰まりしにくい急須」、あるんです!
そこでここでは、目詰まりしにくい急須をいくつかご紹介させていただきますね!
目詰まりしにくいおすすめの急須①「ハリオ 茶々 なつめ」
耐熱ガラス製のお洒落な見た目が特徴で、お好みの濃さでお茶を入れることが出来る急須です。
中の茶こしは樹脂製のため、細かい茶葉も目詰まりしにくいです。
目詰まりしにくいおすすめの急須②「ハリオ 茶々 丸」
同じくハリオの急須ですが、ころんとした丸いフォルムが可愛らしいです。
口が広いため洗いやすく、筆者も実家で愛用していましたが、とても使いやすい急須です。
急須と書いていますが、緑茶だけではなく紅茶やハーブティなどに使えるため、1つで何役もこなせます。
目詰まりしにくいおすすめの急須③「きつさこ」
モダンでレトロな見た目の急須です。
ステンレス製の茶こしは目が細かく凹凸がないので、茶葉が詰まりづらく快適です。
製法にも工夫がされ、お茶の味をまろやかにしてくれます。
いくつかオススメの急須をご紹介しましたが、見た目や容量等で自分の好みの急須を選んでみてくださいね!
急須の網は交換できるの?部品はどこで購入することができるの?
長年急須を使用していると、網が目詰まりしたり破れたりして、使えなくなってしまうこともあります。
網が使えなくなったら、はっきり言って「急須ごと買い替える」のが手っ取り早いです。
ですが、急須に愛着があり網が壊れても捨てられない人や、急須ごと新しく買うのはお金がもったいないと感じる人もいることでしょう。
そのような場合、急須ごと新しいものに買い替えるのではなく、網だけ交換することもできます。
ここでは、急須の網の交換について詳しくご説明します。
急須は網だけ交換することができます。
急須の網は、身近なお店で購入することができます。
お茶屋さんだけではなく、
- スーパーや百貨店
- ホームセンター
- 100均
もし近くのお店で取り扱いがない場合は、インターネットで検索すると、通販で購入することもできます。
急須の網を交換する際には、サイズ、素材、目の細かさに注意しましょう。
サイズは、お手持ちの急須にピッタリのものを選びます。
網の素材は、ステンレス、銅、ポリプロピレンなどがありますが、それぞれメリット・デメリットがあるので、お好みで選びましょう。
網の目は、細かいものから粗いものまであり、茶葉が細かいお茶を淹れる時には、目の細かい網を使うようにするのよいでしょう。
急須がカビ臭いとき!キッチンハイターにつけても大丈夫なの?
使っているうちに急須がカビ臭くなってしまったという経験がある人は少なくないでしょう。
上でご説明した通り、普段の急須のお手入れには、洗剤を使わない方がよいです。
しかし、急須がカビ臭くなってしまった場合には、キッチンハイターなどキッチン用塩素系漂白剤を使って臭いを消す方法もあります。
漂白剤を使うと、洗剤のように急須に香りが残ってしまうのではと心配になりますよね。
でも、漂白剤を使った後、水に浸けて吸収した漂白剤を吐き出させれば問題ありません。
キッチンハイターなど塩素系漂白剤を使った急須の洗い方は次の通りです。
まず、洗い桶に急須が全部浸るくらいの水を入れ、規定量の漂白剤を溶かし入れます。
パッケージの説明書きに書かれている時間を目安に、そのままつけおきします。
つけおきが終わったら、軽くスポンジや歯ブラシでこすり洗いします。
流水で洗い、洗い桶に新しい水を溜めて急須を水に浸します。
漂白剤の臭いがなくなるまで、水を変えながら繰り返し水に浸けます。
最後に、しっかり乾燥させれば完了です。
キッチンハイターなど塩素系漂白剤を使うときの注意点は、規定量を守ることです。
使用する漂白剤によって規定量が異なるので、必ず説明書きを確認しましょう。
また、つけおきの目安時間を守ることも大切です。
長時間つけおきすれば、より効果的だろうと思いがちですが、素材によっては長時間のつけおきで傷んでしまうものもあります。
除菌や消臭、漂白など用途によって目安時間は異なるので、使用前に確認するとよいでしょう。
「急須」の意味!どんな歴史があるものなの?
日常的によく使われる急須ですが、「急須」という言葉の意味を説明する自信のある人は、あまり多くありません。
お茶を淹れる道具である急須ですが、なぜ「急須」という名前が付いたのか、ここでは詳しくご説明します。
急須の「急」は「急な用事」などのように、差し迫っているという意味があります。
「須」は「須いる(もちいる)」と読むことができ、急須には「急な用に応じてもちいる」という意味があります。
急須の歴史は古く、中国で発明され、アジアの国々で昔から使用されていました。
昔の中国では、急須は酒を温めるための鍋を指し、湯を沸かす道具を急焼・急尾焼と呼んでいました。
日本では、急焼・急尾焼の唐音が転じて「きびしょ」となりました。
江戸時代に、きびしょは酒の燗をつけたり土瓶として使われてきました。
きびしょは徐々に茶道具として用いられるようになり、現在のようにお茶を淹れる道具を急須と呼ぶようになったと言われています。
現代でも、急須のことをきびしょと呼ぶ人は少なくありません。
長野や富山、群馬、埼玉、長崎など全国的に「きびしょ」という言葉は使われています。
ですので、特に年配の方にとっては馴染みのある言葉だと言えるでしょう。
また、地方によっては、急須は燗酒用の土瓶や醤油さしのことを指すところもあります。
茶こしの目詰まりを解消する方法!のまとめ
急須の茶こしは、使ったら蛇口をシャワーに変えて、きちんと茶葉やカスを取り除くのが目詰まりしない一番の近道です。
1ヶ月に1回程度歯ブラシで茶こしをこすり、シャワーだけでは取れない細かい汚れを取り除いてあげてください。
また、急須を洗う時には洗剤は使わなくて大丈夫です。
しっかり水洗いをして乾燥させるだけで、全く問題ありません。
ただし、茶渋が取れなくなったら重曹水につけて茶渋を取り除くようにしましょう。
茶渋は細菌の温床とも言われており、見かけ次第すぐに取り除くようにしてくださいね。