保温性・保冷性が高く、丈夫で長持ちしやすいステンレス鍋。
ステンレス鍋はその特徴から、「煮込み料理を作るのに最適」と言われています。
ですが、毎日の料理で使っていると、やっぱり少なからず汚れが気になってしまいますよね。
食器用洗剤でどれだけ磨いても落ちないステンレス鍋の「黒ずみ」や「焦げ」。
実は洗剤以外のもので簡単にきれいにする方法があるのです!
洗剤以外のもので!ステンレス鍋の汚れを簡単に落とす方法!
黒ずみや焦げに強いのは、「重曹」や「クエン酸」です。
この2つは、いろいろと使い勝手もいいですし、100均でも手に入るので、ご家庭に置いてある方も多いですよね。
重曹は酸性の汚れを落とすのに効果的。
私も重曹は料理に使ったり、コップの茶渋落としに多用しています。
そして、クエン酸は「アルカリ性の汚れ落としに強い」んです。
我が家では、水回りの掃除や加湿器の掃除に使っています。
身近なものを使って、ステンレス鍋の汚れを落としてきれいにしてしまいましょう!
ステンレス製の鍋に黒ずみがついてしまう理由!その原因は?
「ステンレス」とは、「汚れが少ない」という意味がある言葉です。
ステンレスは主には鉄で作られていますが、表面にクロムという薄い素材が張られています。
そのため錆びにくくなっているのです。
ですが、そんなステンレス鍋も使い続けていると内側が黒ずんできたり、焦げが気になったりしてきますよね。
この黒ずみの理由は、調理した野菜とステンレス鍋の成分の相性にあります。
「たけのこ」や「ゴボウ」、「ほうれん草」といったアクの強い野菜をステンレス鍋を使って調理すると…
アクに含まれている「タンニン」という成分と、ステンレスに含まれる鉄が結合することで黒色に変色してしまうのです。
ですがこの時、ステンレス材料自体が化学変化をおこしているわけではありません。
なので、そのまま使うことには何も問題はありません。
健康上にも影響はないと、ステンレス鍋メーカーの公式サイトでも説明がされていました。
鍋が黒ずんでもそのまま使用しても問題ないことがわかると、安心ですね。
ステンレス鍋が黒く焦げやすいのには理由があった
また、ステンレス鍋は焦げやすいものでもあります。
これは、「ステンレス鍋の熱伝導率が低い」ということが原因です。
「熱伝導率が低い」ということはどういうことかと言うと、「加熱するのにも時間がかかってしまう」ということです。
さらに、熱ムラができやすいので、加熱不足にもなりがちなんです。
ステンレス鍋で食材を炒めるときは、十分に鍋を加熱する必要があります。
十分に加熱ができていない状態だと食材が鍋にくっついてしまい、それが焦げてしまうのです。
このように、ステンレス鍋で調理をしていると「黒ずみ」や「焦げ」は簡単についてしまいます。
ステンレス鍋の焦げにはクエン酸が効果アリ!?使い方を徹底解説
ステンレス鍋の黒ずみやこげを落とすためには、クエン酸がオススメです。
よく、「鍋の焦げつきには重曹が便利」と言われます。
ですが、鍋の内側のこげを取りたい場合、鍋の成分によっては重曹の粒子が表面を傷つけてしまうことがあるのです。
その点、クエン酸は鍋の素材によらず汚れの除去に使うことができます。
ということで、今回はクエン酸を使った焦げ落としの方法を紹介します!
クエン酸を使ったお手入れ方法
まず、鍋の内側の焦げ付きの落とし方についても見ていきましょう。
- 粉末のクエン酸
- 水
- 焦げ付いたステンレス鍋
- メラミンスポンジ
【お手入れ方法】
①鍋の焦げ付きをすべて覆うように、水とクエン酸を入れます。
水1リットルに対して、クエン酸は大さじ4入れます。
②鍋を火にかけて沸騰させて、15分煮立たせます。
③火を止めてから、お湯が常温になるまで放置します。
④お湯が冷めたのを確認したら水を捨てて、焦げの部分をメラミンスポンジでゴシゴシとこすります。
⑤焦げがとれたら、食器用洗剤でいつものように洗って完了です。
次に、鍋の外側に焦げ付きがある場合の落とし方です。
調理中に吹きこぼれたり、高温調理で鍋の外側が黒くなってしまうこともあります。
そんな時は、外側もきれいにしてしまいましょう!
- 粉末のクエン酸
- 水
- 焦げ付いたステンレス鍋
- ステンレス鍋が入るサイズの大きな鍋
- メラミンスポンジ
①大きな鍋にたっぷり水を入れて、クエン酸も鍋に入れます。
このとき鍋に入れるクエン酸の量は、水1リットルに対して大さじ4の割合で入れてください。
②ステンレス鍋の外側のこげついたところが水につかるように、大きな鍋に入れましょう。
③大きな鍋を火にかけて沸騰させて、15分煮立たせます。
この時、ステンレス鍋が浮かないように注意してください。
④火を止めて、鍋の中のお湯が常温になるまで、そのまま放置します。
⑤お湯が冷めたらステンレス鍋を取り出します。
そして、こげているところをメラミンスポンジでこすります。
⑥焦げがとれたら、食器用洗剤でいつものように洗って完了です。
クエン酸さえ準備できれば、こんなに簡単に焦げを落とすことができちゃいます!
クエン酸で焦げや汚れが落ちなかった場合
クエン酸を使ってお手入れをしても、こげを落としきれない場合もあります。
そんなときには、ぜひ重曹を使ってみてください。
クエン酸のときと同じような手順でお手入れをすると、きれいに落とせることがありますよ。
問題は、クエン酸ではどうしても落としきれない「酸性の汚れ」が付いていた場合ですね。
ただ、先ほども書いたように、重曹は鍋の素材によって鍋の表面に傷を付けてしまう可能性があります。
そのため、重曹を使う場合は、鍋の表面を強くこすらないようにする必要があります。
水を捨てた後は柔らかいスポンジで洗ってみてくださいね。
重曹の場合は水1リットルに対して、重曹大さじ5で試してみてください。
ステンレス鍋の黒ずみが落ちない!のまとめ
ステンレス鍋の黒ずみの原因と、焦げの落とし方について紹介しました。
せっかく長く使えるステンレス鍋をお持ちであれば、きれいに使いたいですよね。
普段のお手入れにプラスして、クエン酸を使ってしつこい汚れを落としてみましょう!
きれいな鍋で料理をすると気持ちがいいものですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。