相撲の番付はどんな意味?東と西は単なる組み分けじゃないの?

日本の国技である“相撲”。

夕方のテレビ中継で1度は目にしたことがあると思います(^^)

詳しくルールや決まりを知らなくても、なんとなく見ている方も多いのではないでしょうか?

相撲は、日本では歴史もあり格式の高い競技とされていて、ただ見ているだけではわからない言葉なども沢山でてきますよね。

そんなわからない言葉の一つに“番付”という言葉があります。

相撲中継の中でなんとなく聞いたことがあると思いますが、この詳しい意味はご存じですか?

相撲の番付ってなに?

相撲の“番付”とは、大相撲の力士の順位表になります。

正式には“番付表”といいます。

昔は木版印刷で発行していたり、写真製版で印刷したりと、大相撲の歴史と同じくとても長い歴史のある“番付”。

特徴としては、「ただの順位表ではない!」という点があげられます。

普通の順位表のように1位から順に並べているわけではなく、大きくランクにわかれています。

ランクは横綱から序の口まで段階でわけてあって、この区分は単純な勝負結果ではなく、総合的な評価によっておこなわれているのも特徴なんです。

  • 全体を東西に分けて
  • 紙面上でそれを左右に振り分けて
  • ほぼ同格のものを対称の位置に並べて掲載します
江戸時代にはこの形式をまねて、ありとあらゆるものをランク付けして出版するのが盛んにおこなわれました。

「見立て番付」や「変わり番付」などと呼ばれています。

「番狂わせ」という言葉を聞いたことはありませんか?

この言葉もこの“番付”からできた言葉なんです。

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相撲の番付で東西の意味は?なぜ北と南じゃないの?

相撲の番付で気になるのが、「東西」という言葉です。

どうして東と西にわかれているのでしょうか?

そして、東と西ではどっちが格上か?なんてあるんでしょうか?

東西制になったのは、江戸時代の初期と言われています。

相撲で最も古い番付は宝暦三年(1753年)のもので、当時は出身地で東西をわけていました。

近江国(滋賀県)より東を東方力士、西を西方力士としていて、東軍VS西軍の団体戦で競技がおこなわれていたようです。

昭和の初期まではこの「東西制」となっていましたが、昭和7年から14年までは「系統別総当たり」となりました。

その後、再び東西制は復活しますが、昭和22年に再び系統別総当たりに、昭和40年1月場所から、現在の「部屋別総当たり」となりました。

つまり!

番付を東西に分けている理由としては、東西制の名残として残っているので、現在では東と西の意味はほぼ無いといってよいでしょう。

なので別に「赤と青」「右と左」「猿と犬?」なんでもいいんです。笑

番付の東と西では順位は同じ?

現在の番付では東と西という所に意味はないと書きましたが、同じ番付でも東西で順位に差は生じます。

東の方が半枚分上になるのです。

実は東西は同等ではなく、東の方が格上として順位付けされているというわけです。

現在の番付では、前の場所の番付と成績を考慮して決められています。

上から、

  • 東横綱
  • 西横綱
  • 東大関
  • 西大関
  • 東関脇
  • 西関脇
  • ・・・
  • 東前頭筆頭
  • 西前頭筆頭
  • ・・・
というふうに並べられています。

東の方が格上っていうのは、私も実は知りませんでした!

運動会で言う「赤組と白組」くらいの感じで思っていました^^;


相撲の「角番」の読み方は?どんな意味があるの?

大相撲のわからない言葉、もう一つ“角番”についてご紹介でいます。

「角番(かどばん)」とは、大相撲の本場所において負け越しをした場合に、その地位から陥落するという状況を指します。

通常では、現役の大関の力士に対して用いられる言葉です。

大関は、本場所で二場所連続で負け越した場合に、関脇に陥落する決まりになっています。

なので、一場所目に負け越した後の二場所目が「角番」といわれています。

その場所で勝ち越しをすれば「角番を脱出する」と言い、負け越すと大関からの陥落となるため、該当する力士にとってはまさに「正念場」というわけです。

ちなみに、この角番から優勝するという快挙を成し遂げた大関は、今までに7名います。

それくらい、気合とやる気がはいる言葉なのではないでしょうか?

大関がこの負け越しによってその地位を失うのに対して、横綱の場合は陥落することはありません。

しかし、横綱の場合は、勝てなくなったら「引退」という暗黙のルールがあります。

その一方、大関の場合は陥落で済みますので、引退よりはまだ救いがあるのかなという気がしますね。

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相撲の番付の意味は?のまとめ

相撲の番付の意味について見てきました。

なにげなく見ていた相撲中継でも、この“番付”と“角番”を意識してみてみると、また違った面白さがみえてくるかもしれません。

東と西の同じ番付が対戦する場合、今までは同じレベルの対戦かと思っていましたが、西の格下力士が東の力士を倒そうとするのを見ると、なんだか応援したくなってしまうきがします(^^)

相撲などの競技は、このように少し知識を付けるだけで、また違った楽しみ方ができます。

次にテレビで相撲中継を見る時は、そんな点にも注目して観戦してみてくださいね(^^)