一昔前までは、メダカは川や田んぼに普通に泳いでいる生き物でした。
しかし、1980年頃から数が減ってきました。
環境汚染で水質が悪くなったり、外来種(ブルーギルなど)に補食されてしまうからです。
そして、ついに1992年には絶滅危惧種に指定されました。
そんな中、メダカはいろいろな交配種が毎年たくさん出てきて、見た目にも綺麗でかわいらしく、2019年あたりからはメダカ人気が高まってきているそうです。
なんと、メダカ専門店では何万円もするメダカが売られていたりもするんですね。
ホームセンターなどでスイスイと泳ぐ姿を見ると、飼いたいなぁと思う人も多いですよね。
メダカと同じく、日本人に馴染みの深い金魚も根強く人気です。
ランチュウなどのぽてっとした体を見ると、なぜか目が離せなくなってしまいますよね。
尾びれがユラユラと優雅に動く様子を見ていると、なんだか癒されます*^^*
これからおうちで魚を飼育しようと考えておられるあなた。
初心者でも飼いやすいと言われている「メダカ」か「金魚」を飼育の候補に入れてみませんか?
メダカと金魚の違いや飼育方法について、詳しく見ていきましょう。
金魚とメダカどっちが強い?飼育のコツやポイントに違いはあるの?
では早速、メダカと金魚の寿命や強さにはどれほどの違いがあるのか?を見ていきましょう!
- 金魚…7年ほど(長ければ10年以上)
- メダカ…1~2年ぐらい
私は、子どもの頃に屋台ですくった金魚を10年近く育てたことがあります。
- 金魚・・・和金(金魚すくいでよくみかける種類)
- メダカ・・・黒メダカ
金魚はフナ科なので、フナに形が似ているものが原種に近いということです。
メダカは、熱帯魚のようなカラフルなものが多いですが、色が付いていないある意味地味な色合いのものが原種に近いと思って良いでしょう。
- 金魚…濁った水でも割と大丈夫
- メダカ…汚い水はあまり好きではない
私は、庭の池(ポンプなし・水の入れ替えもほぼなし)で藻や蓮の生えている中でも問題なく飼えていました。
- 金魚…屋外なら0℃~30℃、室内水槽なら20℃~25℃
- メダカ…屋外なら5℃~28℃、室内水槽なら23℃~25℃
金魚の方が若干水温の許容範囲が広いですね。
以上を考えると、金魚の方が強いのかなと思います。
ただ、飼育環境にもよるので、この通りではないかもしれません。
金魚とメダカ 素敵ポイントと心配ポイント
ここまで読むと、強いのは金魚だから金魚にしようかなと思われたかもしれません。
しかし、念のため(?)金魚とメダカの素敵ポイントと心配ポイントをご紹介してあなたの考えを惑わせようと思います。
まずは、金魚の素敵ポイントと心配ポイントを見ていきましょう!
- 【一匹でも様になる】
メダカと違って金魚はボリューム感があるので、一匹だけで水槽に入れていても見た目が良いです。 - 【懐くかもしれない】
金魚は、人間がフナを品種改良した末に生み出したものなので“野生の金魚”は存在しません。そのため、人に懐きやすい特徴があるようです。
エサをねだってみたり、じーっと見つめると近寄ってくるようになりますよ。
- 【寿命が長いので愛着が沸く】
金魚は7年以上生きると言われています。体の模様などの特徴もあるので、名前を付けてかわいがることもできるのでより一層愛着が沸くと思います。
- 【病気にかかりやすい】
意外と金魚は病気にかかりやすい生き物なんです。 - 【飼育スペースが大きくなる】
屋台の金魚でもびっくりするほど大きくなることがあります。成長に合わせて飼育スペースが必要になってくるかもしれません。
次にメダカの素敵ポイントと心配ポイントを見てみましょう。
- 【群れになっているのがかわいい】
同じ方向を向いて泳ぐ姿がかわいいです。「だ~れが生徒か先生か~♪」と歌いたくなってしまいますね。
- 【繁殖能力が高い】
環境が整っていれば、日々卵を産みます。自分で産んだ卵をメダカが食べてしまうこともありますが、うまく保護して育てると、卵も孵化してどんどん増えます。
- 【品種改良がすごい】
500種類を超える品種が市場で出回っているようです。熱帯魚のようなカラフルでヒラヒラした品種もあります。
- 【コンパクトに飼育できる】
体が大きくなりにくいメダカは、小さな水槽でも飼えます。玄関などでコンパクトに育てたい方に向いているのではないでしょうか。
- 【寿命が短い】
メダカの心配ポイントは、この「寿命」につきます。金魚に比べると寿命が短いです。
金魚とメダカを一緒に飼っても大丈夫?一緒に飼ったらどうなるの?
「どうせだったら、金魚とメダカを一緒に飼育しようかな?」とお考えのあなた!
結論から言うと、「一緒に飼わない方が良い」です。
金魚は、食欲旺盛な魚です。
メダカよりも大きな口の金魚であれば、メダカは食べられてしまいます。
メダカが2cmとすると、6cm以下の金魚であれば同居は可能だそうですが、7cm以上になると、空腹の金魚はメダカを食べてしまうようです。
ちなみにメダカの別品種同士の飼育は可能です。
ただ、別品種同士での交配が行われることがあるので注意が必要です。
綺麗な色がどんどん薄くなったり、模様が消えてしまうこともあるので気を付けましょう。
金魚とメダカ飼いやすさで選ぶならどっち?のまとめ
金魚とメダカ、どちらが飼育しやすいか?ということについて見てきました。
ポイントを簡単にまとめておきますね。
- 飼いやすいのは金魚かもしれませんが、飼育環境によっては違うこともあります。
- 金魚は大きくなるとメダカを食べてしまうことがあるので、一緒に飼うのは極力避けた方が良いでしょう。
金魚もメダカも、どちらにもメリットや注意点があるので最終的には、あなたの好みの見た目で選んでも良いのではないでしょうか。
気持ちよさそうに泳ぐお魚に癒される時間は、あなたの日々の生活を潤してくれることでしょう。
子供のいる家庭でも、楽しく飼育できると思います。
私的には、子供は卵をたくさん産むメダカの方がおすすめです^^