唐揚げやコロッケなど、サクッと揚げたての揚げ物はとっても美味しいですよね!
でも、大変なのは調理後の油の後片付けです。
飛び散った油をふき取るのはもちろんですが、使ったあとの油も後片付けをしなくてはいけません。
でも「1度使っただけの油は、そのまま処分してしまうのは勿体ないよなぁ・・・」と思う方も多いと思います。
この使用済みの油、いつまで使うことができるんでしょうか?
そして、どうしたら上手に保存することができるのでしょうか?
油の再利用はいつまで使える?!再利用をやめどきのポイント
しっかりと保存した油でも、何度か使ううちにどんどん酸化は進んでいます。
なので、使用回数は3~4回を目安としましょう。
また使用回数に関わらず、下記のような状態になったら油の使用はやめておきましょう。
油の再利用やめどきのポイント①濁りが濃い
揚げ物が焦げやすくなったり、お鍋の底が見えなくなるくらい油が濁ってきたら、新しい油にとりかえるタイミングです。
油の再利用やめどきのポイント②泡が消えない
揚げ物が終わって、食材を取り出した後に、細かい泡が多くなってきたら、取り換える合図です。
そのまま使い続けてしまうと、食材が見えないほどの状態になりますので、そこまでの状態になる前に交換をしてください。
油の再利用やめどきのポイント③180度で煙がでる
新鮮な油の場合、240度近くまで煙が上がることはありません。
が、劣化している油は180度くらいで煙があがってきます。
火事の心配もありますので、このような場合にはすぐに新しい油にしましょう。
油の再利用やめどきのポイント④油に粘りがある
油の温度が下がった時に油に粘りがあるのは劣化している証拠です。
このまま使用すると、衣に粘りがあり、食感の悪い揚げ物ができてしまいます。
油の再利用やめどきのポイント⑤嫌なにおいがする
「嫌なにおいがする」は、すぐにわかるサインですね!
油自体が嫌な臭いになっていますので、すぐに新しい油と交換してください。
油を再利用するとき!どんな料理に使うのが良いの?
油の再利用をする場合、油が汚れにくい料理から使用していくのがオススメです。
野菜の素揚げや野菜のてんぷらは、比較的油を汚さずきれいな状態で使えますので、最初のころの料理に向いています。
魚や肉をつかったフライやとんかつ、鶏肉の唐揚げなどは素材からでてくる成分により油が汚れやすい料理となります。
何度か使用したあとの油での調理にオススメですよ。
油の再利用する場合の保存期間は何日くらいまで大丈夫?
使用済みの油を保温しておく場合、きちんと処理をしていれば油は2週間程度保存可能となります。
ただし、油は一度でも加熱してしまうと“熱酸化”がおこります。
また、使用中も食材から出る水分や色々な成分により、酸化は進んでいます。
保存のきく期間は、油や食材の種類によって変わってきますので、2週間はあくまで目安として判断をしましょう。
酸化した油は「油臭い!」という言葉が生まれるくらいなので、決して体に良いものではありません。
油が劣化していると、料理の美味しさも半減してしまいます。
酸化しない為には、使い終わったあとの処理と保存期間は、しっかりと管理することが大切です。
油を再利用するときの正しい保存方法は?
油を保存する場合、気を付けたいのが“酸化”です。
正しい保存方法をしていれば、また使用する際に美味しく安全に使うことが可能となります。
使い終わった揚げ油の保存に必要な物
そして、使用済みの油を保存するときに必要なものは、次の4つです。
- 細かい目の網じゃくし
- 油濾し紙(コーヒーフィルターやキッチンペーパーでも代用可能です)
- こし器
- 保存のための密閉容器(市販のオイルポットで大丈夫です)
そして、実際に油を保存する方法です。
使い終わった揚げ油を保存する手順
①使い終わった油から、熱いうちに揚げ物のカスを掬い取っておきます。
②密閉容器に濾し器をのせます。
③油濾し紙を使って冷め切る前の油を注いで濾します。
④完全に冷めたのを確認したら、しっかりとフタをして、冷暗所で保管しましょう。
使用した油には、衣などのカスが残っている状態なので、網などを使ってしっかり取り除くことが大切です。
汚れが少ない場合には、カスがある程度沈んだ後に、上澄みだけを保存容器に入れて保存することも可能です。
保存容器にうつした油は、直射日光や蛍光灯、気温などによっても酸化してしまいます。
少しでも長く鮮度を保つためには、日の当たらない涼しいところで保管することがポイントです。
我が家では、シンクの下や冷蔵庫で保管しています。
揚げ物油を鍋に入れたまま翌日また使うのはあり?
揚げ物をした後、揚げかすが少ない時は面倒くさくて鍋のまま保存していませんか?
しかし、一度揚げ物に使った油には、どうしても揚げかすが残ってしまいます。
この揚げかすは、油が傷みやすくなってしまう原因の1つです。
また、油は空気と触れている面積が広いほど酸化しやすくなります。
なので、翌日使う予定がある場合でも、油を鍋に入れたままにしておくのはおすすめしません!
酸化した油は身体によくありません。
健康的な油を使うためにも、
- 鍋から濾して容器に移し
- 冷暗所で保存
とはいえ、保存できる容器を持っていなくて、どうしても鍋で保存するしかない場合もありますよね。
そんなときは、アルミホイルで落としぶたをし、空気との接触面を少なくするようにしましょう。
他にも、新しい油をつぎ足すことで酸化を抑えることも出来ますよ。
揚げ物をする際に、
- 鍋に入れる油の量を少なくし
- こまめに油をつぎ足して使う
などして、油の劣化を防ぎましょう。
油の再利用に最適!人気のオイルポット3選
油を鍋に入れっぱなしで保存しておくのはよくないということが分かりました。
私も油の保存用にオイルポットを持っています。
オイルポットがあれば油を再利用するのにも便利ですよ。
そこで、人気のオイルポットを3つ紹介していきたいと思います。
人気のおすすめオイルポット①1回で800mlろ過できる琺瑯オイルポット「野田琺瑯 ホーロー ロカポ」
最大800mlの油を一度に濾すことができるホーロー製のオイルポットです。
一度に多くの油を注げるので、何度かに分けて油を注ぐ手間がありません。
ろ過に時間を取られないので時間短縮にもなります。
また、ホーロー製なので、油の質や風味の変化を防ぎながら保存できます。
さらに、こちらの容器は、油を濾す部分をフタに置ける優れもの!
普通なら油を注ぐ時に置き場所に困ってしまうのでとても便利です。
容器が白色なので、汚れやろ過した後の油の色も見やすいです。
ただし、大きいのとホーロー製ということもあり、少し重たいので注意が必要です。
「野田琺瑯 ホーロー ロカポ」の詳細を見てみる
人気のおすすめオイルポット②和平フレイズ 「エブリック オイルポット」
我が家で使っているオイルポットはこんな感じの商品です。
受け皿が付いているので、油が垂れてしまってもキッチンが汚れません。
ただし、受け皿が汚れてポットとくっついてしまうので注意が必要です。
そこで、受け皿にキッチンペーパーやクッキングシートを敷くという口コミもありました。
お値段も1,004円(9月6日現在)とお買い得です!
我が家のものは、ろ過する部分の網が大きくて、細かい揚げかすが取り除けない時があります。
気になる時は、油こし紙を敷いてろ過しています。
または、次に使うときに底にたまった細かい揚げかすだけ捨てて、油を再利用しています。
軽くて使い易いオーソドックスなオイルポットです!
和平フレイズ 「エブリック オイルポット」の詳細を見てみる
人気のおすすめオイルポット③しっかり油を濾したい人におすすめ!アイリスオーヤマ 「活性炭オイルポット」
こちらのオイルポットは、まず、濾し網で揚げかすを取ります。
そして、さらに活性炭フィルターで油を濾すという、再利用に特化した商品です。
この商品を使ってみた人の感想でも、
- 本当に油が綺麗になります
- 茶色い油が透明に戻りました
- ろ過のレベルに感激
- ろ過すると濁りが取れる
- 新しい油のように綺麗にろ過されます
ただし、活性炭フィルターはカートリッジになっていて、使用回数の目安は10回となっています。
このカートリッジが少しお高いという声もありました。
また、オイルポットのサイズは900mlと1200mlあります。
こちらについても思ったより大きかったというマイナスな口コミもありました。
一方、大きいので
- 濾すのが楽で使いやすい
- 一度にたくさん注げる
揚げ物を一度にたくさんする人にはおすすめの商品ですね!
しっかり油を濾したい人におすすめ!アイリスオーヤマ 「活性炭オイルポット」
油の捨て方であなたに最適なのは?正しい4つの捨て方
使い終わった油はどうやって捨てていますか?
もし、直接シンクに流して捨てている場合は、今すぐ止めてくださいね!
油が下水道に流れてしまうと下水道が詰まってしまいます。
では、どうやって捨てるのが正しいのでしょうか?
油の捨て方を4つ紹介していきます。
油の捨て方①キッチンペーパーや新聞紙に吸わせて捨てる
「キッチンペーパーや新聞紙に吸わせて捨てる」という方法が、一番簡単でシンプルな捨て方ですね。
ただこの方法は、少量の油を捨てる時に向いています。
油の捨て方②牛乳パックを使って捨てる
油の量が多い時は牛乳パックに流し込んで捨てるといいでしょう。
牛乳パックの中には、
- 新聞紙
- ボロ布
- キッチンペーパー
油を流し込んだ後は、ガムテープで牛乳パックの口をしっかりと閉じます。
油の捨て方③ビニール袋を使って捨てる
油の量が多く、牛乳パックがない場合はビニール袋に入れて捨てるという方法もあります。
ビニール袋を2重にして、ペーパーや新聞紙を敷き、その中に油を流し込みます。
その後、輪ゴムなどでしっかりと縛るようにしてくださいね。
油の捨て方④凝固剤で固めて捨てる
油を捨てるための凝固剤というものもあります。
簡単に処分が出来て楽なので、この方法もおすすめですよ!
油を簡単に捨てられる「凝固剤」の詳細を見てみる
凝固剤を使った捨て方以外は、火傷や発火を防ぐために、油が完全に冷めてから作業しましょう。
また、油が染み込んだ
- キッチンペーパーや
- 新聞紙
- ボロ布
- 揚げかす
自然発火を避けるために水もしみ込ませてから捨てるようにしてくださいね。
油を再利用するときの保存方法!のまとめ
使用済みの油の保存方法としてはもちろんですが、開封した油も、同じように涼しくて日の当たらないところに保存しましょう。
以前は私も何も考えずに棚に保存していたのですが、その事実をしってからは冷蔵庫の中やシンクの下で保管しています^^;
このひと手間で、グッと美味しく安全に調理することができますね!
毎日の生活に欠かせない油。
正しくきっちりと理解して、美味しい食卓の一品に並べてくださいね。