相撲のさがりの意味!幕下と関取の違いには意味があるの!?

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日本の国技である相撲。

夕方の相撲中継は、一度は目にしたことのある方も多いのではないでしょうか?

私が小さい頃も、学校から帰ってくるといつもおじいちゃんがテレビで相撲中継を見ていたのを覚えています。

相撲は伝統と格式を重んじる競技なので、そのルールや言葉も聞いただけではわからないことが沢山あります。

今回注目したいのは、相撲の“さがり”です。

相撲ファンでない人からすると、「さがりってなに?」という方が多いハズ。

普段あまり耳にすることのない言葉ですが、どんな意味があるのでしょうか?

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相撲のさがりってどんな意味?いろんな種類があるのはなぜ?

それではまず「さがりの意味」について見ていきましょう!

相撲の“さがり”の意味は?

相撲において“さがり”とは、力士がしている“まわし”の前方に垂れている複数のひもの事をいいます。

力士の前の方でひらひらしているアレです。

昔々、江戸時代には、力士は化粧まわしをつけて相撲を行っていました。

“化粧まわし”というのは、関取が土俵入りする際に付ける大きなエプロン上の前垂れのことです。

相撲中継で見かけたことがある方もいると思います。

江戸時代の力士たちはあの化粧まわしをつけながら相撲を取っていたなんて、すごくやりづらかったでしょうね。

実際にやっぱり取り組みの際に邪魔になってしまい、現在のヒラヒラに落ち着いたと言われています。

現在の“さがり”は、江戸時代の化粧まわしの名残というわけです。。

江戸時代の化粧まわしも、現在のヒラヒラも、そもそも何のためにあるのでしょうか?

それは「大事な所を隠すため!!!」だと言われています。

取り組み中に回しがずれて、観戦している観客の人たちに大事な所をさらさないための防具の役割がありました。

たしかに、江戸時代のものであれば完全に隠れていますが、現在のものではあまり意味が無いような気もしますよね。。。

実際に現在のさがりで、取り組み中に大事な所が見えてしまうというハプニングがあったそうです。

相撲のさがりには種類がある?

大事な所をかくすためのものとして使用されている“さがり”。

このさがりは、番付によって少し種類が違います。

  • 素材
  • のり使い方
などが番付によって微妙に違いがあるんです。

一見みんな同じにみえるヒラヒラですが、種類があるのは面白いですよね。

次に相撲中継をみる時には、さがりをよ~く目を凝らしてみてみたいと思います。

番付によるさがりの違いは、後程詳しくご説明します。

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相撲のさがり!幕下と関取での違いには意味がある?

相撲のさがりは、番付によって少し仕様が異なります。

「十両以上」の力士の場合、さがりは締め込みの共布で作り、布糊(ふのり)で固めたものをつかいます。

さがりの色も、十両以上の力士の場合は締め込みと同色のさがりを使います。

幕下以下の力士も取り組みの際はさがりを付けて土俵にあがりますが、さがりは布糊で固められていない柔らかなタイプが使われています。

幕下以下の場合、さがりの色は原則として自由なんです。

布糊をつかったさがりと使わないさがりはなにが違うの?

さがりはそもそも「前垂れの名残」として残ったものです。

前垂れが取り払われた際、前垂れの最下部についていた装飾用の“ふさ”を残したものが“さがり”です。

“さがり”だけになった初めのころ、さがりも廻しに固定されていて、これに指をひっかけて負傷する力士が多くいました。

その対策として、さがりは締めこんだ前褌に挟み込んで固定するだけで、力が掛かれば簡単に抜け落ちるものに改良されました。

このころには、まだ布糊を使わず、縄暖簾のようなやわらかいものでした。

しかしいつの頃からか、関取のつかうさがりは、布糊で塗り固められたやや硬質なものに変わりました。

この布糊のものにいつ変わったのかは、調べましたが不明でした。

この布糊で固めたさがりは、それほど固くはないので取り組み中にも良く折れます。

しかし、折れたとしても、濡らしたあとにまっすぐに成型しなおして乾燥させれば、再び布糊が利いて元のまっすぐな状態にもどるというメリットがあります。

布糊使用と未使用のさがりでは、この手入れに違いがあるのかもしれませんね!

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相撲のさがりに懸賞金をくるんで持ち帰るのにはどんな意味があるの?

さがりと言えば、懸賞金のことを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか?

というのも、受け取った懸賞金にさがりを通して持っていく、という様子が度々見られるからです。

懸賞金を受け取った力士は、土俵の下で待っている呼出に懸賞金を渡します。

呼出は懸賞金にさがりを通して、また力士へと渡すのです。ちなみにその後引き上げる際、今度は付き人がそれを受け取って引き上げとなりますよね。

取り組み中にさがりが取れて土俵の下に落ちることもありますし、取れないまま終わることもあります。

どちらの場合でも、取り組みが終わったら力士はさがりを取るので、特に問題はないようです。それを、懸賞金を受け取る場合に使っているというわけです。

では一体なぜわざわざ懸賞金にさがりを通すのでしょうか?

調べてみたのですが、明確な理由は分かりませんでした…。

ただ、頂戴した懸賞金を素手でそのまま持ち帰るのは無礼・不義理であるとの考えからではないか、と言われているようです。

相撲は礼儀を重んじていますから、細かな点一つ一つにも人を思いやる気配りが表れているのかもしれません。

他にも、相撲ならではの礼儀が見て取れる場面を探してみるのも良いですね。

また新たな相撲の魅力を見つけられるのではないでしょうか。

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相撲のさがりはおさがり!?その意外な名前の由来は?

ここまで相撲のさがりについて色々調べてみましたが、

最後にこの“さがり”という名前についてみてみましょう。

「もしかして、“さがり”は“お下がり”からきている言葉で、先輩から後輩に受け継がれるとか?!」

と思った方もいるかもしれませんが、そのような事は全くないようです。

名前の由来として明確なものはありませんでしたが、使用方法などを見ていると、

おそらく“前に下げているものだから”という理由で“さがり”という名前というのが一番可能性が高そうですね。

そのままですね(笑)

ちなみに、このさがりが取組前に外れると反則負けになるという説がありますが、そのような事実はないそうです!

そもそも、取り組み中の激しい動きの中でとれることはあっても、取組前の動きではずれることはほぼ無いので、当たり前ですね。

まとめ

相撲のさがりの意味について見てきました。

普段何気なく見ていた相撲も、ちょっとした知識があるだけで面白くなりますよね。

是非次回の相撲観戦には、“さがり”の本数や色にも注目して見てみてくださいね!