米粉パン、作ったことはありますか?
強力粉や薄力粉を使ったパンよりも
「もっちりしていて重量感があり」
「少し甘味も感じられて」
とってもおいしいです。
そして米粉パンは、小麦アレルギーがある人でも食べることができます。
私もたまにパンを作るのですが、ほとんど強力粉か薄力粉を使います。
しかし、以前いつも買いに行く製菓材料店で米粉が安くなっていたので、思い切って購入したことがあります。
そして、いざ!
家に帰って作ってみましたが、なかなかうまく膨らまずにショックを受けました。
実はこのとき私が作ったのは、普段のレシピの小麦粉の分量をそのまま米粉に変えたものでした。
後からわかったのですが、「米粉はそのままの分量では、強力粉の代用にはならない」ということ(今考えたら当たり前ですが)
そりゃ膨らみません。
では、どのようにすれば、米粉は上手に膨らんでくれるんでしょうか?
そこでこの記事では、米粉を使ったパンを作るコツや上手に膨らませるポイントを詳しく見ていきたいと思います。
米粉パンを膨らませるコツやポイントは?
膨らみにくい米粉パン。
米粉は、小麦粉よりも片栗粉に近いような性質を持っています。
そう言われると、膨らみにくいのもなんとなく想像できますよね。
では、米粉パンを膨らませる6つのポイントを見ていきましょう。
米粉パンを膨らませるポイント①材料の計量は正確に!
もう初歩的すぎて恥ずかしいですが、私の間違いの原因はここにありました。
パンやお菓子は、分量がとても大事です。
面倒かもしれませんが、一つ一つ丁寧に計量してください。
繰り返しになりますが「小麦粉と米粉は性質が違います!」
なので、使うレシピは「米粉で示されているもの」を見て使うようにしてくださいね。
米粉パンを膨らませるポイント②よくこねること
我が家にはホームベーカリーがないので、パン作りはいつも手ごねです。
私は無心で「ズドーンズドーン」と台に生地を叩きつけて。
そうやってこねる作業がストレス発散になるので、大好きです。笑
パン生地のこね始めは「え、これがまとまるん?」というくらい「ベチョベチョカサカサ」(どっちやねん)な、そんな状態から始まると思います。
小麦粉の場合は、生地を両手の指で薄く引っ張って出来具合を確認します。
正直、小麦粉のときは「まぁこれぐらいでいっか」でもなんとなくパンはちゃんと膨らんでくれます。
(私の経験上ですが)。
でも米粉の場合は、この「こねる作業」がとても大事なポイントなんです。
生地がまとまるだけでなく、触ったときに指にひっつかなくなるまで、よーーくこねる必要があるんですね。
そうやってよーくこねているうちに、米粉が充分に水分を吸うと生地がまとまってきますよ。
このとき、ハンドミキサーなどでぐいぐいこねる人もいるようですよ。
(機械が壊れないように気を付けてくださいね!)
米粉パンを膨らませるポイント③米粉の種類は「ミズホチカラ」がおすすめ
私が安いと思って買った米粉は、お米の種類まで確認せずに購入したものでした。
なので、なんというお米だったのか今はもうわかりません。
製菓材料店で売られているものなので、もちろんパンもきちんと焼けるものであると思うのですが。
ただ、私の技術ではうまくいきませんでした(私の場合はそもそも分量がおかしかったからですが(笑))。
しかし、この「ミズホチカラ」は、パンに向くように作られているようなので、私のような「米粉パン初心者」の方は、この名前を探して米粉を購入されると良いですよ。
米粉パンが上手にできる!「ミズホチカラ」の詳細を見てみる
米粉パンを膨らませるポイント④材料は賞味期限内のものを使う
パン作りはハマっていくと、どんどんいろんな材料を使います。
でも、パン作りへの情熱が落ち着いてくると、なかなか材料は減りません。笑
そうやって賞味期限が切れてしまった材料では風味だけでなく、本来のパワーが発揮できないことがあるので注意してくださいね。
米粉だけでなく、ドライイーストなどの材料も賞味期限内のものを使うようにしてください。
正直、私は賞味期限切れのものでも普通に使う人なのですが、米粉パンを作るときだけは少し気を付けた方が良いのかもしれないなと思っています。
米粉パンを膨らませるポイント⑤ホームベーカリーを使う場合は説明書を熟読する
私は手ごね専門なので、ホームベーカリーのことはよくわからないのですが、どうやらホームベーカリーはメーカーによって、おすすめの米粉などがあります。
家電の説明書って、基本操作を覚えたらをあまり読まないで直してしまうことが多いですよね。
でも説明書にこそ「機械にぴったりの使い方」が書かれています!
なので、
- 米粉の種類
- 作り方(温度センサーの具合で、あらかじめ米粉や水を冷やしておく必要がある、など)
米粉パンを膨らませるポイント⑥冷まし方に注意
食パンの型で焼いた場合などは、型から外してあら熱を少し取ったら、キッチンペーパーとサランラップで包んで少しずつ冷ましてください。
こうすることによって、パンの乾燥を防ぐことができます。
焼き上がって2~3時間経つと、切りやすい状態になっていますよ。
米粉パンをグルテンフリーで作った場合も膨らまない?原因は何?
グルテンは、小麦の中に含まれていて、食物アレルギーの原因になる物質です。
グルテンを使わない(=グルテンフリー)パンであれば、小麦にアレルギーがある人でも安心して食べることができます。
米粉にはグルテンが含まれていないので、グルテンフリーのパンを作るのに最適です。
グルテンは、水を加えてこねることで
- 編み目の構造を立体的に作りあげ
- 発酵によって作られた二酸化炭素を閉じこめることにより
- 生地を膨らませたり生地を丈夫にする
米粉パンが膨らみにくい原因は、この「グルテン」が含まれていないことにあります。
発酵してできた二酸化炭素を閉じこめることができず、パンが思うように膨らまないのです。
米粉パンが膨らみにくく、作るのが難しいというのはこういうことだったのですね。
米粉パンをふわふわ柔らかくする方法は?
米粉にはグルテンが含まれていません。
しかしグルテンは、パンをふわふわにしてくれる成分でもあります。
では米粉の場合、ふわふわ柔らかいパンにするにはどうやったらいいのでしょうか?
そこで、米粉パンをふわふわ柔らかくする5つのコツを紹介していきたいと思います!
米粉パンをやわらかくするポイント①予備発酵
まず1つ目は、予備発酵です。
ボウルに
- ドライイースト
- ぬるま湯…大さじ1
こうすることで発酵しやすくなるんですよ。
ただし、発酵させ過ぎると美味しくなくなってしまいます。
発酵させ過ぎないようにも気を付けてくださいね。
米粉パンをやわらかくするポイント!②パンに混ぜる水の温度
パンに混ぜる水もぬるま湯を使いましょう。
ぬるま湯は
- 冬なら約40℃
- 真夏なら約35℃
また、このぬるま湯の分量は「季節」「粉の乾燥状態」によって変わってきます。
なので、混ぜる際は一度に全部入れず、小さじ2(10g)程度残し、生地の様子を見ながら足していってくださいね。
米粉パンをやわらかくするポイント!③油を入れる
米粉パンは、型などにくっつきやすいです。
クッキングシートも使いますが、サラダ油を生地に入れることで、さらにくっつくのを防止します。
また、油を入れることで、しっとりとした仕上がりも期待できますよ。
★フライパンで作る米粉パン「共立食品フライパンで米粉パン」
米粉パンをやわらかくするポイント!④乾燥させない
米粉の生地は乾燥にとても弱いんです。
発酵させる際は、きちんとラップをするようにしましょう。
型に入れて焼く時も、アルミホイルでぐるぐる巻きにして焼きます。
こうすることで、生地を蒸し焼きのようにします。
米粉パンをやわらかくするポイント!⑤焼き加減
オーブンで焼く際は、最初は160度の低温で15分焼いていきます。
ゆっくり加熱する事でよりふわふわ柔らかいパンにすることができます。
次に200度で15分焼いていきます。
最後にアルミホイルを外して、200度で15分焼きます。
★オーブンで作る米粉パン【グルテンフリー】米粉100%の食パンの作り方(Gluten-free rice flour bread)(難易度★)
ふわふわ柔らかい仕上がりで、とっても美味しそうですよ!
米粉パンを失敗してしまったとき!活用してできるおすすめレシピ
私は小麦粉を使った普通のパンも作ったことがあります。
ですが、通常のパン作りでも失敗してしまうことはあります。
それが米粉と粉が変わるだけでも、やはり失敗はつきものです。
失敗作が出来上がったそんな時。
落ち込まなくても大丈夫です!
失敗して固くなったパンでも、リメイクで美味しく食べることが出来ますよ!
失敗して「少し固くなった」パンのリメイクレシピ
食べられなくはないけど、ふわふわ柔らかく出来上がらなかったのなら
- フレンチトースト
- パングラタン
どこで見かけたのか忘れたのですが、私がよく作っている甘すぎないフレンチトーストも美味しいですよ。
ただ、見たであろう動画を探したのですが、見つかりませんでした。
なので、私がメモしていたものを書いていきますね。
(※自分の好みに合わせて多少レシピを変えています。)
<材料>
-
パン…2枚
ハム…2枚(3枚入り買ったときは3枚入れちゃってます)
スライスチーズ…1枚(私が見たレシピだと2~3枚だったかな?)
卵…1個
牛乳…50㏄(家では豆乳で代用してます)
砂糖…小さじ2杯(この量はお好みで)
ブラックペッパー…適量
<作り方>
①パンにフォークで穴をあけます。
②パン、チーズ、ハム、ブラックペッパーの順で重ねていきます。
③最後はパンで挟みます。
④バットに卵を入れ溶きます。
⑤卵に牛乳、砂糖を加え混ぜます。
⑥パンを入れ浸します。(後から浸すのが難しい場合は、具を挟む前にパンを浸しておきます。)
時間がない時は、レンジで数秒ずつ、上下ひっくり返しながら温めると時短になります。
⑦フライパンにバター(適量)をひき、パンを入れ上下とも焼いていきます。
⑧仕上げにお好みではちみつをかければ完成です。
切ると、とろとろのチーズが出てきてとても美味しいですよ!
ちなみに、普通の食パンの大きさで2枚も私は食べきれないので、この分量で作って旦那さんと2人で分けて食べています。
失敗して「固くなった」パンのリメイクレシピ
乾燥しちゃって固くパサパサに出来上がったのなら、ラスクがおすすめです!
<作り方>
①オーブンを120度に予熱します。
②米粉パンを食べやすい厚さにスライスします。
③スライスした米粉パンを三角形や四角形にカットします。
④オーブンで30分程度、焼いていきます。
⑤バターを溶かし、米粉パンに塗ります。
⑥グラニュー糖を片面にまぶします。
⑦オーブンを140度に予熱します。
⑧まぶした面を上にして15分程度焼けば完成です。
失敗して「すごく固くなった」パンのリメイクレシピ
すごく固くなってしまった米粉パンは、その固さを利用しましょう!
小さくカットし、クルトンにしちゃうのがおすすめです。
<作り方>
①米粉パンを小さくカットします。
②耐熱皿の上にクッキングシートを敷きます。
③その上にカットした米粉パンを並べます。
④電子レンジで30秒程温めます。
⑤様子を見ながら、足りないようなら10秒ずつ温めます。
出来上がったクルトンは、ポタージュやサラダの上にトッピングすると美味しく食べられます。
失敗して「噛めないほど固くなった」パンのリメイクレシピ
噛めないほど固くなってしまった米粉パンは、液体に浸してもなかなか柔らかくならないかもしれません。
そんな時はパン粉にして活用しちゃいましょう!
パン粉は「揚げ物」にはかかせませんし、我が家では「焼きカレー」や「グラタン」の上にかけたりして使っていたりしますよ。
ある程度の大きさに切って、フードプロセッサーで細かくするのが簡単です。
フードプロセッサーがない場合は、ちょっと大変ですが、おろし金(いわゆる大根すり)でも作ることが出来ますよ。
米粉パンが発酵してもなかなか膨らまない!のまとめ
米粉パンが発酵してもなかなか膨らまないのはなぜ?ということについて、最後にポイントをおさらいしておきましょう。
- 米粉には、ふんわりと仕上がるために重要な「グルテン」が含まれていないので、膨らみにくく、作るのが難しいと言われています。
- 米粉パンを失敗せずに作るには「米粉パンのレシピを使い、計量を正確にすること」「よくこねること」「賞味期限内の材料を使うこと」「ホームベーカリー使用の場合は説明書を熟読すること」「焼き上がったあとはキッチンペーパーとサランラップで包んで冷ますこと」などがあります。