「お風呂のカビが気になる!」そんな時は、カビ防止剤を入れればOKなんですが…
お家に赤ちゃんくらいの、乳児の子供がいるご家庭だと
「まぜるな危険!」
「乳児の手の届かない場所に保管しましょう」
と、でっかく書いてある薬品を堂々とお風呂場で使うのに、やっぱり抵抗がある人も多いのではないでしょうか?はずです。
お風呂場の掃除中に、子供がうっかりお風呂場に侵入して、防カビ剤を舐めたりなんかしたら…。
シュッシュッと吹きかけて、霧状になった防カビ剤が、お風呂場から漏れてしまって、子供が絶対に吸い込まないとは限らないし。考えただけでゾッとしますし、心配ですよね。
「お風呂をキレイに保ちたい!でも、うちの子供に悪影響を与えたらどうしよう!」
そんな心配をされているお母さんのために、赤ちゃんがいるご家庭でも安全してできる「お風呂のカビ掃除の方法」をご紹介していきたいと思います。
カビとカビ防止剤が子供にどれくらい悪影響を与える?
そもそも、カビ防止剤が赤ちゃんに悪影響なら、「カビを退治しないでそのままにしとけば?」と思う方もいるかもしれませんね。
カビそのものが子供にとって有毒なもの
でもちょっと待ってください!この「カビ」自体が、子供にとっては悪影響そのものなんです。
カビは「菌」ですから、免疫力の弱い乳児にとっては、カビが「毒そのもの」なんです。
うっかり吸い込みすぎると、喘息やアトピーといったアレルギーを引き起こす危険性があるんですよね。
さらに、免疫力だけでなく、皮膚や消化器官が弱い乳児は、カビだけでなく、少しの雑菌でさえも有毒と化し
- 腹痛
- 湿疹
- 下痢
といった悪影響を及ぼしたりもしてしまうんですね。
カビはお風呂場のお湯、入浴グッズにも付着しているので
- お湯を知らず知らずのうちに飲んだり
- カビのついたお風呂グッズを触って病気に侵される
なんていう危険もあるんですね。よって、「カビを放置する」なんてありえません!速攻退治あるのみですよ!
カビ防止剤は子供にとって害はないの?
次に「カビ防止剤」の危険性です。
ドラッグストアの「お風呂場用品ゾーン」に置いてあるようなカビキラーには、カビを根本から分解させる強力な成分である「次亜塩素酸ナトリウム」というのが含まれています
家事などで慣れている主婦の方なら経験済みでしょうが、カビキラーでお風呂場をシュッシュッとしていると、鼻にツーンとくる刺激臭がします。
これは、次亜塩素酸ナトリウムの独特の臭いです。
大人でもかなり「イヤ~な臭い」と感じるのに、まだ小さな子供だと「泣き叫ぶような臭い」であるといえます。
「まぜるな危険!」の意味は、カビキラー単体で使いましょうという警告です。
「強力な薬品+もう一つ別の強力な薬品と混ぜたら最強では?」という考えは絶対にNGです。
うっかり「酸性の成分」が入った薬品と混ぜてしまうと「塩素ガス」という有毒なガスが発生してしまって、命の危険もあるので要注意ですよ!!
乳児に害が出ないための防カビ剤の使い方・注意点
まず、大事なのは換気!
お風呂の戸は必ず閉めて、可能であれば内側からカギをロック!お風呂場の換気扇をON!天窓をオープン!
掃除する時はゴーグルとゴム手袋をつけましょう。
カビキラーの臭いが気になるときは
掃除した後に残る、例のあの「ツーン」とくる次亜塩素酸ナトリウムの独特の臭い。
この残り香も人体に悪影響なのでは?と思ってしまいますよね。
実際には、臭い自身には害はありませんが、気になるのであれば、お風呂場全体をシャワーで水洗いして洗い流すのがいいでしょう。
この臭いというのは、長ければ一週間ほど続く場合があるのですが、自然に分解してくれるので特に危険はありません
単に「臭いがキツイ」というだけで、実は乳児をカビから守ってくれてるだけなんです
いわゆる「ツンデレ」というやつですね。笑
赤ちゃんとのお風呂掃除にカビキラーを使いたくない!安心安全なカビ掃除やカビ対策
お風呂掃除にカビキラーは出来るだけ使いたくない場合はしっかりしたカビ予防とこまめな掃除をすることです。
でも赤カビや黒カビはどうしても避けられませんよね。
ナチュラルクリーニングでできるだけカビを落としてみましょう。
洗浄剤は重曹:クエン酸を1:2の割合で使います。
カビにクエン酸を粉状のままふりかけ、水と重曹をまぜた重曹スプレー(水100mlに重曹小さじ1)をふりかけると炭酸ガスが発生してカビを浮き上げます。
さらにクエン酸をふりかけて発砲させるのもOKです。
1時間~3時間放置してブラシでこすり水で流します。
壁やパッキンなどは水少量と重曹を混ぜたペーストを塗って、水とクエン酸を混ぜたクエン酸スプレー(水100mlにクエン酸小さじ1)を吹きかけます。
そのまま1時間~3時間放置したあと軽くこすって洗い流します。
重曹スプレーは時間を置くと洗浄機能がなくなるので、できるだけその日のうちに使いきるようにしてください。
また、クエン酸スプレーはカビが生えやすいので、2週間くらいで使い切ってくださいね。
カビ予防に効果的な対策①お風呂から上がるときに50度以上のシャワーをかける
カビは50度以上の熱に弱いです。
カビの胞子を撃退するためにも、お風呂全体に熱いシャワーをかけたあと、タオルなどでできるだけ水気を拭きとります。
そのあとは、換気扇をつけたり窓を開けたりして乾燥を心がけてくださいね。
カビ予防に効果的な対策②お風呂場内になるべく物を置かない
物が増えると、その周りに水気や汚れが溜まってきますので、カビが生えやすくなります。
シャンプーのボトルなどを直置きすると、ボトルの底がぬるぬるしてカビが生えやすくなります。
なので、直置きをしない工夫をするといいでしょう。
カビ予防に効果的な対策③こまめに掃除をする
皮脂汚れや水気を放置していると、カビの餌となってしまいます。
なので、こまめな掃除と水気の拭き取り、熱湯をかけるなどして掃除をすることををおすすめします。
「カビが発生しにくくなる環境を作ること」がポイントです。
赤ちゃんにも安心のお風呂のカビ掃除のまとめ
防カビ剤より、普段から換気をして湿気を取るということが、一番のカビ防止につながります。
それでもカビが発生したら、「カビ・即・斬!」を心がけましょう。
それでも、あの独特な臭いがイヤで…という方は、カビキラーのような速攻性はないですが、
といった、臭いが軽めの「天然成分で作られた防止剤」を使いましょう。