お弁当を温かいまま持って行く方法!カイロで温めるのはあり?

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寒くなってくると、お弁当も温かいものが食べたくなってしまいます。

食べる前に電子レンジを使うことができない学生さんはなおさらですよね。

お弁当を温かいまま持って行くのは、「保温弁当箱」が最適です。

スープなどの汁物も温かいまま持ち運べる「スープジャー」というのも人気がありますが、おかずも保温できる保温弁当箱もあります。

しかし、調べてみると

「カイロでお弁当が保温できる!」
「カイロと緩衝材(プチプチ)で保温時間が長くなる!」

などの情報もありました。

保温弁当箱は普通のお弁当箱よりもお値段が張るので、できれば家にあるもので工夫したいという方もおられると思います。

しかし実は、カイロの温度は「食中毒が発生しやすい温度」なので、個人的にはオススメできません。

細菌が一番活発に増えていくのは、37℃前後です。

一般的には

  • 熱に弱い細菌は60℃以上
  • その他の多くの細菌は75℃以上
になると死滅するのですが、カイロの温度は高くても40℃~50℃程度。

さらにカイロが暖かくなるのは、空気と中身の鉄分が触れて酸化することによって発熱するのですが。

お弁当袋の中は密閉度も高いのでカイロが高温になるとは考えにくいため、カイロで温めると細菌に最適な温度になってしまいます。

上記の理由から、お弁当を温かいまま安全に持っていくのは、細菌の発生しないような高温(60~75℃以上)で保温ができる「保温弁当箱」以外にないのではないかなと思います。

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おにぎりを保温して持っていくのにカイロは使える?

では、おかずではなく、おにぎりだけならカイロで保温できるでしょうか。

これも個人的には、細菌が発生して食中毒のリスクが高まるのでオススメできません。

前述した理由から、保温弁当箱に入れてアツアツの状態で保温するのであれば可能だと思います。

少し視点を変えて、保温するというのではなく、「食べる直前に温める」のであれば、カイロとおにぎりをアルミホイルで包むという方法があります。

この方法では30分程度でほんのり温かくなるようです。

食べる前に短時間で温めてその場で食べるので、何時間も保温しておくよりも食中毒の可能性は低いような気がします。

しかし、これも食中毒の可能性はゼロではないので自己責任でお願いします。

お弁当を適温で保温するアイデア!

前述した保温弁当箱と一緒に「保温ランチバッグ」を使うと適温での保温効果が高くなります。

保温弁当箱だけでも保温効果はありますが、さらに外側もしっかりガードするのがいいのですね。

保温弁当箱を買うと保温ランチバックもついてくることが多いです。

もしない場合はぜひ購入して一緒に使うことをオススメします。

我が家でも夫のお弁当には必ず保温ランチバッグを使うようにしています。

保温・保冷の両方に対応したランチバッグも多いので、お気に入りのものを探してみてくださいね。

実は、普通のお弁当で保温ができるグッズが他にもあるのです。

普通の弁当で保温できるグッズ①保温材を使う

保温のランチバッグと一緒に、「保温材」を使うと更に保温効果が高くなります。

食べ物を冷たい状態で持ち運べる「保冷材」はよく耳にしますよね。

温かい状態で持ち運ぶのに便利な「保温材」というものもあるのです。

電子レンジで温めて使えるものだと、朝の忙しい時間にも簡単に準備することができますよ。

普通の弁当で保温できるグッズ②USBにつないで温められるお弁当ポーチ

お弁当箱を入れたポーチ自体を温めることができるグッズがあります。

ポーチをUSB電源につないで、加熱や保温をすることができるのです。

ポーチは保温性が高いもので、中にヒーターが内蔵されています。

オフィスで仕事をしている人などは、パソコンにつなぐだけで適温でお弁当を置いておくことができますよ。


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保温弁当箱でおかずが腐る!?注意が必要な食材は?

保温弁当箱に入れていても、腐りやすい食材はあります。

なので、できる限りそれらを避けてお弁当を作ると良いと思います。

【腐りやすい食材】

  • たまご
  • 生野菜
  • 練り物(ちくわ、はんぺん等)
  • ポテトサラダ
  • 生もの
上記の食材は特に気を付けてください。

そもそも、お弁当の中身が腐る原因は、冷めきっていないおかずから出た湯気(=水分)です。

普通のお弁当箱にいれるおかずを「よく冷ましてから」と言われるのは、水分を発生させないためという理由があったのですね。

しかし、保温弁当箱は通常のお弁当箱とは違って、できたてアツアツの状態で入れるようにしてください。

冷ましてしまうと細菌の繁殖しやすい微妙な温度で保温されることになってしまうからです。

このように、保温弁当箱を使う場合は、普通のお弁当箱とは扱い方が異なってきます。

なので、必ず取扱説明書をよく読み、以下の点にも気を付けて使うようにしましょう。

保温弁当箱の注意点①弁当箱を事前に除菌する

お弁当を詰める前に必ず除菌をしましょう。

熱湯をかけるのが一番手っ取り早いかもしれません。

今は、食べ物に直接ついても大丈夫な除菌スプレーがありますので、それをお弁当やおかずに直接かけても良いかもしれません。

もちろん、調理する手の消毒もお忘れなく。

保温弁当箱の注意点②素手でおかずに触らない

調理やお弁当箱に詰めるときは、手で触らないように気を付けてください。

おにぎりも素手で握ってしまうと細菌が繁殖しやすくなります。

おにぎりやラップで握り、おかずを詰めるときはビニール手袋やお箸を使ってください。

保温弁当箱の注意点③弁当箱には調理してすぐに入れる

前述しましたが、普通のお弁当箱は冷まして熱を取ってから入れますが、保温弁当箱は違います。

細菌は高温では繁殖しにくいので(生ぬるい状態が一番危険)、調理直後の熱い状態でお弁当箱につめてくださいね。

保温弁当箱の注意点④できるだけ早めに食べる

保温弁当箱の種類によって、保温可能時間が異なってきます。

ですので、説明書に従って早めに食べるようにしましょう。

お弁当を温かいまま持っていく方法!のまとめ

お弁当を温かいまま持っていく方法について、最後にポイントをおさらいしておきますね!

  • カイロでお弁当を保温すると、ちょうど細菌が繁殖しやすい温度になってしまうのでオススメできません。
  • 温かい状態で安全に温かいお弁当を持って行くには、保温弁当箱以外にありません。
  • おにぎりを保温するのも保温弁当箱が最適ですが、食べる前(30分前)にカイロとおにぎりをアルミホイルで包むとほんのり温かくすることができます。
  • 保温弁当箱に入れるのは、調理直後の熱い状態にしておくこと(高温保存が可能なので)
  • その他に保温弁当箱に入れるポイントは「お弁当箱・調理器具・手指の消毒」「素手でおかずに触らない」「早めに食べる」等があります。