会社にお勤めの方が、毎年少し憂鬱になる行事のひとつに、「健康診断」があると思います。
自分の健康のためには毎年受診するのがいいとはわかっていても
「胃カメラ」
「血液検査」
などは、いくつになっても慣れませんよね。
その数ある健診の中でも、特に「便潜血検査が苦手」という方が多いのはご存知でしょうか。
提出に抵抗がある人もいれば、便秘で難しいなど理由は様々ですが、「痔」で毎回ひっかかるのが嫌だという人がいます。
「痔だから」という理由で陽性でも精密検査を受けない人も多くいるんですよね。
そもそも「痔だと検便に引っかかるの?」ということで、今回はこの「痔と検便」について、詳しく見ていきましょう。
検便検査で引っかかる原因にはどんなものがある?
便潜血検査は便に血液が含まれているかどうか「だけ」を見る検査なので、大腸がん以外の原因でも引っかかってしまう場合が多いです。
まずは、検便に引っかかる原因はどのようなものがあるのか見ていきましょう。
検便に引っかかる原因①お腹を壊している
細菌やウィルスなどでお腹を壊している場合、血が混ざってしまう場合があります。
検便には何日か猶予がありますが、どうしても治らない場合は提出先の病院に連絡し、後日郵送でもよいか確認すると良いでしょう。
検便に引っかかる原因②便秘がち
便秘で便が固い場合、腸壁を傷つけてしまう場合があります。
ちょっとこすっただけでも傷ついてしまいますので、それが検査で引っかかる原因になることがあります。
そこから別の病気につながる場合もあるので、気になる場合は精密検査を受けた方がいいです。
検便に引っかかる原因③良性ポリープ
大腸にポリープができてしまっていると、検査にひっかかることがあります。
ポリープはいわゆる「悪性」と「良性」がありますが、良性の場合でも検査にひっかかっています。
しかし、便潜血検査だけでは悪性か良性の判断はできませんので、症状が進行する前に検査をした方がいいですね。
検便に引っかかる原因④痔
実は「痔」の場合も少なからず、検査にひっかかる原因になるみたいです。
最初にも述べましたが、便の中に血液が混ざっているかだけの検査なので、痔で出血した場合も原因になってしまうんですね。
痔があるときの検便ってどうすればいい?引っかからないコツなんてあるの?
では痔の人が検便にひっかからないようにするには、どうしたらいいか気になるところですよね。
検査自体は「大腸がんを見つけるため」に必要なことです。
そんな検査で「要再検査」が出たとき。精密検査を受けたときに何も無かったのに、次の年もまたひっかかってしまったら、げんなりしてしまいますよね。
そこで、そんな風に「要再検査」となってしまったときに、少しでもそのストレス軽減できるようにするにはどうしたらよいかまとめました。
痔がある人の検便のポイント①調子の良い日に便をとる
痔がある人の検便のコツかなんかあればいいのですが、内側にできた痔の場合はそうもいきません。
切れ痔など外側にできた痔の場合は、日によって出血しないことがあります。
なので、その日を狙って便をとると、引っかかる可能性は低くなります。
痔がある人の検便のポイント②しっかり治療する
大腸がんは、症状を自覚する頃にはもう随分進行してしまっている場合が多いです。
ですので、手遅れになる前に無自覚の段階での早期発見が重要です。
少しでも気になることがあれば、しっかり検査してもらうことをおすすめします。
ですので、しっかり検査してもらうために、これを機に痔の治療を行うことを検討した方がいいかなと思います。
軽い気持ちでスルーしていたら、「実は大きな病気だった」ということになれば、後悔先に立たずですもんね。
最近はいろいろな治療法がありますので、自分の環境や症状にあった治療を行い、大きな病気の早期発見に努めたいですね。
検便検査って痔だと引っかかる?のまとめ
今回は、痔と便潜血検査についてまとめてみました。
再検査のお知らせがきても「痔だから」と軽い気持ちでスルーせず、根本的な部分から健康であるようにしていきたいですね。