離乳食に納豆を取り入れようとしたとき、ふと手が止まってしまうことってありますよね。
「栄養満点なのはわかっているけれど、いつまで湯通しを続ければいいんだろう?」
「生のままあげて、お腹を壊したりしないかな?」
そんなふうに、シンクの前でため息をついてしまう気持ち、本当によくわかります。
私は3人の子供を育ててきましたが、1人目のときは育児書を握りしめて毎回の湯通しとベタベタの片付けに白目をむきそうになっていましたよ(笑)。
でも3人と向き合ううちに気づいたのが、湯通しを卒業するタイミングは、カレンダーの月齢よりも「赤ちゃんのサイン」を見てあげるのが一番の近道だということなんです。
この記事では、納豆の湯通しをいつまで続けるべきかの目安や、卒業のサインの見分け方、湯通しが必要な理由。
そしてタレはいつから使えるかまで、納豆に関するお悩みをまとめてお伝えしますね。
読み終わるころには、明日の離乳食作りが少しだけ軽やかになりますよ。
納豆の湯通しは「生後9ヶ月」がひとつの目安
納豆の湯通しを卒業する一般的な目安は、離乳食後期にあたる「生後9ヶ月から11ヶ月ごろ」と言われています。
この時期になると、赤ちゃんの消化機能がかなり発達してきて、大豆のたんぱく質をうまく受け入れられるようになってくるんですよ。
また、バナナくらいの硬さのものを歯茎でつぶして食べられる「カミカミ期」に入る時期でもありますね。
ただ、これはあくまで「教科書通り」の目安です。
赤ちゃんの成長のペースは一人ひとり違いますから、「9ヶ月になったから今日から生!」と焦らなくて大丈夫ですよ。
大切なのは、月齢の数字よりも今目の前の赤ちゃんがどんな様子かを見てあげることなんです。
月齢別の目安量もチェックしておこう
湯通しを卒業するタイミングと合わせて、「1回にどのくらいあげればいいの?」という疑問も多いですよね。
目安として下の表を参考にしてみてください。
赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ調節していくのが一番ですよ。
湯通し卒業を確かめる「3つのチェックサイン」
「うちの子、もう湯通しをやめてもいいのかな?」と迷ったときは、次の3つのサインを確認してみてください。
月齢が来ていても全部クリアできていない場合は、もう少し湯通しを続けてあげて大丈夫ですよ。
チェック1:歯茎でしっかり「モグモグ」できているか
バナナくらいの固形物を口に入れたとき、ちゃんと歯茎を動かしてつぶせているかを見てあげてくださいね。
これができていれば、納豆の粒も消化しやすくなってきている証拠ですよ。
チェック2:一口食べて嫌がらないか
湯通しをしない納豆は、独特のネバネバや匂いが少し強めになります。
一口食べてみて、嫌がらずに飲み込めているか、のどに詰まらせるような仕草がないかを見てあげてくださいね。
もし嫌がるようなら、もう少し湯通しを続けながら、ゆっくり慣れさせていくのがおすすめですよ。
チェック3:うんちにそのまま出てきていないか
地味に大切なのが「出口」のチェックです。
納豆の粒がそのままの形でたくさん出てくるうちは、まだ消化が追いついていないサインかもしれません。
ある程度つぶれた状態で出てくるようになれば、胃腸がしっかり働いている証拠ですよ。
そもそもなぜ湯通しが必要なの?3つの理由
「体にいい納豆なのに、どうしてわざわざお湯をかけるの?」という疑問、実はとても多いんです。
「一手間増えて面倒だな」と思う気持ちもよくわかりますが、これには赤ちゃんを守るためのちゃんとした理由があるんですよ。
理由1:赤ちゃんの胃腸はまだ発達途中だから
大人は平気でも、赤ちゃんの胃腸はまだまだデリケートです。
市販の納豆についている可能性のある雑菌を熱でサッと抑えてあげることで、下痢などのトラブルを防ぐ「保険」みたいな役割があるんですよ。
理由2:粘りと匂いを抑えて食べやすくするため
赤ちゃんが納豆を嫌がる大きな原因のひとつが、あの「粘り」と独特の「匂い」だったりします。
湯通しをすることで糸を引きにくくなって飲み込みやすくなりますし、匂いもマイルドになってパクパク食べてくれるようになることが多いですよ。
理由3:余分な塩分を落とすため
市販の納豆には、わずかに塩分が入っている場合もあります。
湯通しで余分な塩分を洗い流してあげることができるから、赤ちゃんの腎臓への負担を減らせるんですよ。
ちょっとした気遣いが、赤ちゃんの将来の味覚にもつながっていきますよね。
「栄養が逃げる」は本当?ナットウキナーゼと熱の話
「加熱すると栄養がなくなってしまうのでは?」と心配されるママも多いですよね。
確かに、血液をサラサラにするといわれる「ナットウキナーゼ」は熱に弱くて、50度から70度くらいで働きが弱まってしまうんです。
でも、安心してくださいね。
赤ちゃんにとって大切な
- たんぱく質
- 鉄分
- カルシウム
特に赤ちゃんは鉄分が不足しやすいから、湯通しをしても納豆を食べるメリットは十分にあるんですよ。
「完璧な栄養」を目指して不安になるよりも、「安全においしく食べてもらうこと」を優先して、自分をほめてあげてくださいね。
湯通しの方法は2つ。状況に合わせて使い分けて
湯通しのやり方は、大きく分けて2つあります。
どちらも簡単なので、そのときの状況に合わせて使い分けてみてくださいね。
茶こしを使う場合は、ひきわり納豆を茶こしに入れて熱湯を回しかけてから水気を切るだけでOKです。
レンジを使う場合は、お水を小さじ1杯ほど足してから加熱してくださいね。
加熱しすぎると硬くなって食べにくくなってしまうので、数秒ずつ様子を見ながら温めるのがコツですよ。
失敗しない!湯通し卒業への3ステップ
「いきなり生はちょっと怖いな」というときには、段階を踏んで少しずつ慣らしていくのがおすすめですよ。
ステップ1:お湯の温度を少しずつ下げていく
まずは、熱湯でしっかり洗っていたのを、60度くらいのぬるま湯でさっとかけるくらいに変えてみます。
粘りを少しずつ残していくイメージですよ。
赤ちゃんが嫌がらなければ、次の週はさらに少しぬるくしてみて、様子を見ながら進めてみてくださいね。
ステップ2:温かいお粥やうどんに混ぜてみる
そのままあげるのではなく、温かいお粥やうどんの熱を利用して「半生」の状態で混ぜてあげてみましょう。
他の食材と一緒だと匂いも気になりにくくなって、嫌がらずに食べてくれることが多いですよ。
ステップ3:「ひきわり納豆」からそのままデビュー
粒の小さい「ひきわり納豆」は、9ヶ月を過ぎればそのままでも食べられる子が多いんですよ。
まずは1〜2粒から試して、喜んで食べてくれたら少しずつ量を増やしてみてくださいね。
粒タイプへの移行は、ひきわりに慣れてきてからで大丈夫ですよ。
タレ・からしはいつから使えるの?
「そろそろタレで味付けしてみたいんだけど…」という疑問も、よく聞きますよね。
市販の納豆についているタレやからしは、赤ちゃんには塩分や刺激が強すぎるので、離乳食中期・後期の間はまだ使わないようにしてくださいね。
タレを使い始めていいのは、幼児食完了期にあたる1歳から1歳半ごろが目安ですよ。
使い始めるときも、最初はごく少量からにして、薄めてあげるくらいの気持ちで取り入れると安心ですよ。
それまでの味付けは、ほんのわずかのだし汁を足してあげるだけで十分においしく食べてくれますよ。
初心者がつまずきやすい注意点
よかれと思ってやったことが逆効果になってしまうこともあります。
よくある失敗のポイントを先回りしてチェックしておきましょうね。
ひきわり納豆から始めるのがおすすめ
離乳食には「ひきわり納豆」の方が断然使いやすいんですよ。
粒が細かくてつぶす手間が省けますし、赤ちゃんも飲み込みやすいから、のどに詰まらせる心配も少ないんです。
まずはひきわりから始めて、慣れてきたら小粒タイプに移行していくのがスムーズですよ。
冷凍保存のコツも知っておくと便利
毎回開封するのが面倒なときは、冷凍保存もうまく活用してみてください。
ひきわり納豆を1回分ずつ小分けにしてラップに包んで冷凍しておくと、使いたいときにさっと解凍できてとっても便利ですよ。
半解凍の状態で包丁で切ると粘りが出にくくて扱いやすいので、ぜひ試してみてくださいね。
私が3人の子供たちで経験した「納豆奮闘記」
我が家の3人の子供たちも、納豆の進み方はバラバラでした。
1人目のときは、育児書を握りしめて11ヶ月まで徹底的に湯通ししていましたよ。
「栄養が逃げる!」と焦りながらも、キッチンが納豆の匂いで充満して泣きたくなったこともあります。
2人目のときは「粘りを取るのは、床の掃除を楽にするため!」と割り切ったら、急に心がスッと軽くなったんです。
3人目に至っては、上の子たちが食べているのを欲しがって、予定よりも少し早く生デビューしてしまいましたよ(笑)。
でも今は元気に育っています。
育児は「こうしなきゃ」の連続で、ふとしたときに疲れてしまうこともありますよね。
たまには「お掃除が楽になるから湯通ししようかな」くらいの気持ちで、もう少し自分に優しくしてあげてもいいんだと思いますよ。
まとめ|湯通し卒業は月齢より「赤ちゃんのサイン」で決めてOK
納豆の湯通しは、赤ちゃんの胃腸を守るための大切なひと手間です。
生後9ヶ月ごろという目安はありますが、
「モグモグできているか」
「嫌がらずに食べているか」
「うんちの様子はどうか」
という3つのサインを見ながら、焦らずゆっくり卒業を目指してみてくださいね。
卒業するときも、いきなり生にするのではなく
「お湯をぬるめにする」
↓
「混ぜてあげる」
↓
「ひきわりでそのままデビュー」
という3ステップで進めると、赤ちゃんも無理なく慣れてくれますよ。
タレはまだ1歳ごろまでは使わず、だし汁で十分ですよ。
「今日は余裕がない!」というときはレンジを使っていいですし、少しお休みしても大丈夫。
冷凍保存もうまく活用しながら、自分のペースで進めてみてくださいね。
ママやパパが笑顔で「おいしいね」と言ってあげることが、赤ちゃんにとって一番の栄養になりますよ。