日本人に馴染みの深い教育楽器と言えば、鍵盤ハーモニカ。
私や私の子どもたちは小学校で習い始めましたが、幼稚園や保育園でも使われているところがあるようですね。
ドレミの位置を覚えたり、合奏の楽しさを感じたりするためにもってこいの楽器だと思います。
落ち着いた色の大人用の鍵盤ハーモニカも発売されており、演奏する年齢層はとても広いです。
持ち運びもできますし、アコーディオンのような哀愁漂う音色なのでジャズも吹けてしまう素敵な楽器です。
我が家では、息子(小2)が小学校で使うために1台、私が小学校時代から使っているものが1台あります。
私の鍵盤ハーモニカは兄からのお下がり品なので、30年以上も前のもの。
でも、何も問題なく音は出るし、汚れや臭いが気になることもありません。
鍵盤ハーモニカは、きちんとお手入れをすれば長く使うことができます。
私のお手入れの方法も含め、長く使うための方法をご紹介します。
鍵盤ハーモニカの洗い方!正しい本体のお手入れ方法は?
まず鍵盤ハーモニカ本体は、水洗いできません。
本体の中には「金属でできたリード」が入っています。
水で濡れてしまうと、このリードが錆びて音が出なくなってしまいますよ。
内部まで完全に乾かすことはなかなか難しいので、水洗いは絶対にしないでください。
「鍵盤ハーモニカを分解したら洗えるんじゃ?」という人もいるかもしれませんが、分解できても
- 元通りに戻せなかったり
- 調整がうまくいかくなったり
なので、鍵盤ハーモニカ本体のお手入れ方法は、固く絞った布で拭いてから乾拭きすること。
それ以外は楽器が傷む原因になりますので、避けてください。
鍵盤自体に汚れがついていてとれないという場合でも、シンナーやベンジンなどの薬品を付けて磨くのはやめましょう。
鍵盤の表面が変質してしまうことがあります。
鍵盤ハーモニカの臭いの原因は本体にもあるかもしれませんが、パイプや吹き口の部分の方かもしれません。
なので、まず鍵盤ハーモニカ本体のお手入れは「拭くだけ」にとどめておいてくださいね。
鍵盤ハーモニカを使ったあとのお手入れ
そして鍵盤ハーモニカを使ったあとは、いつも水抜きをするようにしましょう。
鍵盤の右端についているボタンを押しながら、勢いよく息を入れます。
ちょっと一手間かかってしまいますが、本体の中の水分もこれで飛ばすことができますよ。
鍵盤ハーモニカの吹き口の洗い方!ハイターにつけ置きはできないの?
鍵盤ハーモニカで衛生面が一番気になるのがこの「吹き口(ふきぐち)」の部分ですよね。
「唄口(うたぐち)」と呼ばれる方もいらっしゃるかもしれません。
何でもカミカミしてしまうクセのある子供であれば、なおのこと気になる部分です。
ガタガタに歯形がついてしまうと、その部分にも汚れがたまってしまうかもしれませんね。
この吹き口の部分は、水洗いだけでなくハイターでの付け置き洗いができます。
台所で食器などにも使えるシュッシュとする、泡タイプのハイターが使いやすいと思います。
吹き口は覗いても中が見えにくいですし、色も黒いので汚れが落ちたのかどうかわかりにくいと思います。
でもハイターをすると、ばい菌も落ちた気がしてすっきりしますよね。
ちなみに、噛み跡が吹き口の部分だけでなく、ジャバラのパイプの方まで深く噛んでいる場合、接続部分が弱くなっていることがあります。
そうなると空気がそこから抜けていくので、演奏するときに苦労することになります。
吹き口やパイプに破損が見つかった場合は、新しいものを買うようにしてください。
この鍵盤ハーモニカの吹き口やパイプは単体で売っています。
この拭き口は、メーカーごとに形が違うので間違えないようにしてくださいね。
鍵盤ハーモニカのジャバラの洗い方!水で流すだけじゃ不安なときの洗い方は?
鍵盤ハーモニカのジャバラ部分も、吹き口と同じように水洗いとハイターでのつけ置き洗いができます。
私は、使ったあとにすぐ吹き口とジャバラを分解せずに、一緒に水でザーッと流しています。
時間がたってしまうと汚れや臭いは取れにくくなるので、洗う環境がある場合はすぐに洗いましょう。
気持ちの問題だとは思いますが、私は吹き口の方から水を流して、本体との接続部分から排出するようにしています。
そしてその後は、台所の手袋かけにダランと掛けて干しているのですが、真っ直ぐになるように洗濯ばさみなどで吊って乾かしておられる方もいらっしゃるようです。
メーカーにもよると思いますが、私の持っているものはどうしても接続部分に水が溜まってしまう形状になっています。
なので、乾かしている間、たまにその部分をひっくり返して水を出しています。
完全に乾くまでは半日ほどかかってしまいますが、生乾きで片づけてしまうとカビが発生してしまう原因になるので、きちんと乾かしてから収納してくださいね。
鍵盤ハーモニカの洗い方!のまとめ
最後にポイントをまとめておきますね。
- 鍵盤ハーモニカの本体は、水洗いできません。固く絞った布で拭き、その後乾拭きしてください。
- 毎回の使用後に水抜きボタンでケアしておくと、長く使うことができます。
- 吹き口は水洗いとハイターつけ置き洗いができます。
- ジャバラ部分(パイプ)も、水洗いとハイターつけ置き洗いができます。完全に乾くまできちんと干してから収納してください。
- 吹き口やパイプの汚れや破損がひどい場合は、ばら売りしているので新しいものを買った方が良いかもしれません。
愛情をもって丁寧にケアすれば、鍵盤ハーモニカも長持ちします。
小さな子供には難しいかもしれませんが、長期休暇前に持って帰ってきたときは、子供と一緒にお手入れをしてくださいね。