長い間、同じタオルを使っていると気になってくる臭い!
本当に嫌になるくらい、何度洗濯しても取れませんよね。ほとんど諦めモードの方も多いのではないでしょうか。
実は、このタオルの臭い、なんと「鍋の煮沸消毒」で簡単に取ることができるのです!
でも、実際に初めて「タオルの煮沸消毒」をやろうとすると
「お湯の量はどれくらいで」
「どれくらいの温度で」
「どれくらいの時間やればいいのか」
まったくわからないと思います。
そこで今回の記事では、臭いがついてしまったタオルを煮沸消毒するときの「ベストな鍋の温度と煮沸時間」などなどを、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
タオルが洗っても臭くなる原因とその解消法
そもそも、タオルが臭う原因は「臭い菌」と呼ばれる雑菌です。そしてこれらの雑菌は、湿気の多いところに繁殖します。
濡れたタオルをカゴの中に置きっぱなしにしたり、雨の日の部屋干しで湿気対策をせずに干すと、臭い菌が増殖します。
これが臭いの原因です。洗剤メーカー花王の研究で、雑巾のような臭いの原因菌は「モラクセラ菌」ということが判明しているそうです。そして実はこのモラクセラ菌は、60℃で死滅してしまうんですね。
タオルの臭い菌の増殖を防ぐ方法
濡れたタオルはきちんと干して乾燥させてから、洗濯物カゴに入れるようにすれば、何度使っても臭くなりません。
また、雨の日の部屋干しは以下の注意点があります。
雨の日の部屋干しの注意点
①洗ったらすぐに干す。濡れた状態で洗濯機の中に放置するのはNGです。
②カーテンレールに干さない。壁や窓、カーテンに接触することで雑菌がタオルに移ります。
③エアコンや除湿機を使用する。
④干している洗濯物の下に新聞紙(丸めた)を置く。これは新聞紙が湿気を吸い取るためです。
⑤部屋は閉め切らず、ドアは開けておくようにする。
お風呂場で、しっかりと換気扇をかけながら干すのも効果的です。
さらに徹底して、「使用済みの洗濯物を入れるカゴ」と「洗濯直後に入れるカゴ」を、分けるのも効果的ですよ。
洗濯しても臭いがとれないときの対処法
それは洗濯しただけでは、雑菌が休眠状態になるだけで死んでいないからです。
つまり、しっかりと殺菌処理して増殖した雑菌を死滅させることが大切です。では実際に臭い菌の殺菌方法についてご紹介しますね。
煮沸消毒でタオルの臭いを取り除く方法
①大きな鍋に水を入れて沸騰(100度)させる。
②鍋にタオルを入れて、5分程度煮込む。
煮沸消毒でタオルの臭いを取り除くときの注意点
①タオル生地が傷みやすいので長時間煮込みすぎないように気をつけること。
②色付きタオルは少々色落ちする場合があります。
③火を扱うので注意が必要です。煮沸中は決して目を離さないように気をつけましょう!
④一度に殺菌できる枚数は、鍋の大きさに制限されます。しっかりとお湯にタオルが浸かっているようにしてください。
⑤綿や麻などの丈夫な繊維の布製品に適します。高温に弱い化学繊維、ポリエステルやアルカリに弱いシルク、ウール、プラスチック製品が使用されている衣類などは変質する可能性があるので控えた方が良いです。
重曹(水1L:大さじ1杯程度)や粉石けん(水1L:小さじ2杯程度)を入れることで効果も倍増です。
アルミ製の鍋は石鹸と化学変化を起こして変色するので、ステンレス製かホーロー製が良いでしょう。
煮沸が終わりましたら、トングか長い菜箸を使って、煮たものを取り出してください。くれぐれも火傷には注意してくださいね!
酸素系漂白剤を使ってタオルの臭いを取り除く方法
①ぬるま湯かお湯(50度)に酸素系漂白剤(ワイドハイター粉末タイプなど)を溶かす
②タオルをつけおく(時間は漂白剤のラベルを参照。1時間程度)
③よく、水ですすいでから洗濯or干す
臭いタオルの酸素系漂白剤を使った臭いをとるときの注意点
①塩素系(キッチンハイターなど)でも可能だが、生地が傷みやすい
②色付のタオルは色落ちする場合があります
③2時間以上浸けない。
この方法は、お風呂場などどこでもできますので、やりやすいです。
バスタオルを煮洗いできる鍋がない!大きなものはどう煮沸すればいい?
タオルと言っても、いろいろなサイズがあります。
バスタオルやバスマットなど、大きいサイズのものは鍋に入れることができませんよね…。
そんな、「鍋に入りきらないタオル」はどのように臭いを取ればいいのでしょうか?
まず、どうしても煮沸したい場合は業務用の鍋を購入しましょう。
給食のカレーや汁物が作られていたような鍋と言えばイメージしやすいですよね!
でも、業務用サイズの鍋を使えるようなコンロはかなり少ないと思います。
サイズに注意して買うようにしてくださいね。
となると、業務用の鍋を買うのはとてもハードルが高くなってしまいますよね…。
そこで、次に煮沸以外の方法で臭いを取るコツをお伝えしていきますよ!
バスタオルの臭いを煮沸以外でとる方法①酸素系漂白剤
さっき解説した「酸素系漂白剤を使ってタオルの臭いを取り除く」方法は、煮沸をしないので、大きな鍋やコンロが必要ありません。
詳しいやり方は先ほどまとめた通りですが、大きいタオルを洗う時は、お風呂のバスタブなどを使うのがおすすめですよ!
バスタオルの臭いを煮沸以外でとる方法②ファブリーズ
ファブリーズなど、スプレー式の除菌・消臭剤を使うのも一つの手です。
ポイントは、使ったバスタオルが乾くより前にスプレーしてしまうこと。
バスタオルは放置している間に雑菌が増えてにおいの元になってしまうんです。
雑菌が増える前にスプレーすることで、においを抑えることができるはず!
バスタオルの臭いを煮沸以外でとる方法③定期的に買い替える
洗濯してもにおいが気になるようなら、タオル買い替えの合図と考えてみませんか?
新しいバスタオルに交換する時は、古い方を雑巾にするなど、再利用するのがおすすめですよ。
タオルが洗っても臭いがとれないときのまとめ
タオルやふきんは、煮沸消毒か漂白剤につけおくことで、雑菌が消えて臭いもとれます。
そして、「使った後の濡れたタオルはすぐに干す!」これを徹底しておけば、長年使ったタオルでも臭くなりません。
洗濯したはずのタオルからの嫌な臭いに悩まされない、気持ちのいいタオル生活を送ってくださいね。