バジルの切り戻しはどんなメリットがある?失敗しない正しいやり方

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バジルは切り戻しをせずに育てていくと、ヒョロヒョロと高く育ちます。

そこに問題があるというわけではないのですが、そのまま育って花が咲いてしまうと、お役御免とばかりに種を作って枯れていってしまいます。

それはもったいない!

バジルは生命力が強く、初心者にも向いていますが、切り戻しをするかしないかが、多く収穫できるかできないかの分かれ道になります。

しかし、せっかくのバジルにハサミを入れるなんて・・・

ちょっと躊躇してしまいますよね。

大丈夫!

ポイントさえわかれば全然難しいことなんてありません。

今回は、バジルの切り戻しにポイントを絞って解説していきたいと思います。

バジルの切り戻しとは?沢山の葉を収穫するのにやるべきことは?

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切り戻しをすることで得られるメリットは、何があるのでしょうか?

ここからは具体的なメリットについて解説していきます。

バジルの切り戻しをするメリット①枝数が増えて葉の収穫量が増える

切り戻しをすることで、1本だったバジルの葉が2本に。

その2本をさらに切り戻すと、2本が4本に。

切り戻しを繰り返すことで、枝数が増え、収穫できる葉っぱの量もどんどん増えるというわけです。

花が咲いて種を作ったら枯れてしまうと言いましたが、裏を返せば、花さえ咲かなければ、どんどん増えるということです。

10月くらいまででしたらどんどん育ちますので、ぜひ切り戻しをしましょう。

バジルの切り戻しをするメリット②質の良い葉ができる

切り戻しをすることで得られるメリットは、枝が増え、葉っぱが増えるだけではありません。

植物は根から水分や栄養を吸収します。

切り戻しをせずに高く高く育つと、上のほうは水分や栄養が届きにくくなります。

その結果、バジルの葉の質が悪かったり、大きさや形・色があまりきれいではなくなってしまいます。

その点、切り戻しをすると全体的に地面から近くなるので、水分や栄養が隅々にまで行き渡り、質の良い葉っぱに育ってくれます。

本来の切り戻しでしたら、植物の花が咲いた後に行うことが多いですが、バジルの場合は花が咲く前に行います。

バジルは花を咲かせた後、種を作ることにエネルギーを集中させます。

そうなると収穫したい葉に栄養が行き届かず、葉が固くなったり香りの質も低下してしまいます。

そして種を作った後は、他の植物と同様、枯れてしまいます。

なので、バジルの切り戻しは必ず花が咲く前。

言い方を変えると、花を咲かせないようにするために、切り戻しを行います。


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バジルの切り戻しのやり方を解説!脇芽を残して切り戻しをしよう!

その年の暑さやバジルの成長具合によっても違いますが、だいたい7月上旬ころ。

葉っぱがわさわさと生い茂った頃に切り戻しをしましょう。

脇芽の成長を促す目的もありますが、夏場はどうしても蒸れやすいです。

バジルが成長して葉茎が込み入ってくると、蒸れたり風通しが悪くなります。

そのまま放置すると、害虫や病気の原因にもなってしまいます。

思い切って、1/3から半分くらいバッサリ切り戻しをして、風通しを良くしましょう。

バジルの切り戻しの方法

「バジルの切り戻し」と言っても、その方法はとっても簡単。

「脇芽を残して、切り戻しをする!」

なんと、これだけ。

脇芽というのは、真ん中の太い茎の横にチョロっと生えている芽のことです。

真ん中の太い枝の部分を切り戻すことによって、残った2つの脇芽に栄養が流れていって、より大きく育ってくれるんですね。

バジルを切り戻す時は、地面から2~3節目。

脇芽が伸びてきたら、また2節目くらいで切り戻していき、これをどんどん繰り返していってください。

バジルの切り戻しの注意

バジルの切り戻しをするとき、間違っても「脇芽」まで切らないように気をつけてください。

脇芽を切ってしまうと、いつまでたってもそこから枝は伸びてきませんよ。

大切なのでもう一度言いますが、「脇芽を切ってはダメ」ですよ。

番外編①切り戻した後のバジルはどうするの?

では、切り戻したバジルの使い方をご紹介しますね。

切り戻した後のバジルの使い方(1)おいしく食べる

切り戻したバジルの葉は収穫したも同然です。

全然問題ないので、おいしく食べちゃってください。

切り戻した後のバジルの使い方水耕栽培でさらに増やす

切り戻した後のバジルの使い方(2)水耕栽培でさらに増やす

切り戻したバジルの切り口を、水を吸いやすくするために斜めにカットしましょう。

その後、水に挿しておくと切り口から根が生えてきます。

根が生えてくるまでは、1~2日に1回は水を換え、日当たりの良い場所で育てましょう。

十分に根が生えてきたら土に植え替えるも良し。

そのまま水耕栽培を続けるも良し。

お好みの方法で育ててくださいね。

番外編②剪定・摘心・切り戻しの違いは?

「剪定」
「摘心」
「切り戻し」

植物を育てていく上で必要な事ですが、特にこの3つの違いって意外と分かりにくいんですよね。

剪定とは?

剪定とは、いろいろな目的があって植物の枝や茎を切る作業の事です。

なので、摘心や切り戻しは剪定の1つということになります。

摘心とは?

切り戻しと、とてもよく似ていますが、摘心は植物の一番上にある芽を、節の上で切ります。

目的としては切り戻しと同じで、一番上の芽を切り取ることにより、栄養が脇芽に流れ、枝や茎を増やします。

先程も言いましたが、植物の切り戻しは本来、花が咲いた後に行うものです。

ですが、バジルに関しては切り戻しを「剪定」として表現したり、「摘心」として表現することもあります。

少し戸惑ってしまうかもしれませんが、難しく考えなくて大丈夫。

枝数を増やしたいなと思ったら切り戻しをすれば良いし、風通しが悪そうだなと思えば、バッサリ切り戻しをすれば良いんです。

バジル全体の形が悪いなと思ったら、剪定目的で切り戻しをしましょう。

その時その時の見た感じで、自由に切り戻してくださいね。

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バジルの切り戻しはどんなメリットがある?のまとめ

切り戻しは、全然難しくありません。

「ハサミを入れる」と思ったら躊躇してしまいますが、「軽く散髪をする」くらいのスタンスでいれば、ちょっと気楽になりませんか?

逆にバジルの健康のために切り戻しが必要なことだってあります。

バジルは生命力のとても強い植物です。

多少、「切りすぎたかな?」と思っても、肥料と日光ですぐに元気になります。

ぜひぜひ、チャレンジしてみてくださいね。