「イヤイヤ期」ってよく聞きますよね。
2歳や3歳になってくると、だんだんと言葉の数も増えてきて「可愛いな~」なんて思うことも増えてきます。
でも時には何に対しても「嫌!」と言って、全然言うことを聞いてくれずに、イラっとすることも増えてくる時期でもあります。
言うことを聞かないまま、子供が床に寝転がってバタバタと泣いて暴れたりして・・・なんて経験をされたママさんもいるのではないでしょうか?
そんな日々が続いてくると「もう限界!!」とイライラが限界値に達してしまうことも。
でも、全ての子が「イヤイヤ!」と暴れまわったりするわけではなく、「イヤイヤ期なんてないんじゃないの?」と、比較的大人しい子供もいますよね。
「この違いって何なんだろう?」という疑問を抱く人は多いはず。
そこで今回は
この「子供のイヤイヤ期」についてこれといった違いがあるのか?
イヤイヤ期ってそもそもなんなのか?
などについて、詳しく見ていきたいと思います。
イヤイヤ期がひどい子とない子の特徴にはどんな違いがある?
2歳よりも3歳のイヤイヤって、更にレベルアップして大変だったりしますよね。
そして必ずしも、全員の子供がものすごい癇癪(かんしゃく)を起こすわけでもないんですよね。
「もう耐えられない!!」というくらい頭を抱えてしまうレベルの子もいれば、イヤイヤすることはあるけれど、普通にそのまま手を焼かずに過ぎ去ってしまう子がいるのも事実です。
でもよくよく考えてみると、子供の性格ってみんな違いますよね。
もともと自我の強い子とそうでもない子がいるという部分で、多少の違いが出てきているのではないかなと思うことがあります。
そこに子供の気持ちを抑えてしまったりなどの抑圧が組み合わさることにより、強い子と弱い子の差が出てくるのでは?と思います。
先程「抑圧」と言いましたが、その「イヤイヤ」を悪化させてしまっている原因がいくつかあるんです。
そもそも「イヤイヤ期」って何?
そもそも「イヤイヤ期」ってなんでしょうね。
「イヤイヤ期」というのは、「構って!」「やりたい!」などの“欲“がつもりに積もったもの。
これが「イヤイヤ期」の正体なんです。
多くの人はイヤイヤすることが「子供の親に対する反抗」だと思っていませんか?
実は私はそういった見方をしていません。
「イヤイヤ期=反抗期」ではなく、「自分の意思の主張・意思表示をしている」という風にとらえています。
子供自身も決して「親に反抗している」というわけではないんです。
2歳になって、だんだんと自我が強くなり、自己主張も強くなってきます。
そのためこの頃から「イヤ」と言うことだったり「好き・嫌い」というこだわりなどが目立ってきます。
そして3歳になると、更にその
- 自己主張
- こだわり
- 好奇心
- 自分でやりたい!などの欲求
「イヤイヤ」というのも、そんな主張の一部がよりはっきりするようになったものなんですね。
なのでそういった自我が芽生えてきたという部分においては、大変さの違いはあっても全ての子供がこの「イヤイヤ期」を通っていると言えるのではないでしょうか?
更に、子供が「自分の意思を表現できるようになった」というのは、成長の一歩でもあるのだということをまずは認識しましょう。
まだ気持ちをうまく伝えられない
3歳になってくると、コミュニケーション能力もますます発達してきていることでしょう。
でもまだ生まれてきて3年しかたってないんです。
自分の気持ちや欲求をうまく伝えられないときは沢山あります。
そういった
- どう表現していいかわからない
- でも理解されない
親が子供の気持ちをうまく理解できてあげていない
親自身も、「もう3歳だから・・・」とついつい思ってしまうことってありますよね?
私自身も、自分の子ともに対して「もう2歳なんだから・・・」と思ってしまうことがよくありました。
その後で、「いやでもまだ2歳か…」などと思い直すこともよくありました。
そんな風にして、親が子供に対して、
- 「もうできるでしょ」
- 「それくらいわかるでしょ」
私たち親がなかなか子供の欲求をよく理解できていなくて、自分の価値観やペースを押しつけてしまい、子供はその怒りや主張を態度や行動で示してしまうのです。
わかりやすく「水道の蛇口」に置き換えた例
ある人がこの「イヤイヤ期」とはどういうものなのかを、水道の蛇口に例えていたんです。
とてもわかりやすく、その内容に納得してしまいました。
なので今回その話をご紹介します。
そしてその水はまっすぐと下へ流れ落ちています。
ではその出口を塞ぐとどうなるでしょうか?
水は手に逆らって周りに水を飛び散らかしながら出続けますよね。
手で押さえられている分、飛ぶ水の圧力も増します。
押さえる力が強ければ強いほど、反発する力も強くなります。
逆に出ている水の量が多い時も、手で押さえつけると例え軽くであってもすごい勢いで飛び散りますよね。
これが、蛇口ではなく「子供のきもち・心の声」なんです。
つまりは、
- 子供の自我の気持ちを理解したり気づいてあげれなかったり…
- その上親の考えや価値観、ペースを優先して子供に押し付けてしまったり
つまりこの状態だと子供の欲求を満たせていないんです。
うまく言葉では伝えられていないんだけど、本当は伝えたいことややってみたいことがある。
「こうやりたい」というこだわりがあったりするのに、ママに伝わらなくてそのまま止められたり否定されてしまったり…
こういった「欲」の感情が、先ほどの蛇口から出ている水だとして。
そして、それを押さえた手というのが私たち親だったりします。
例え話のように、その感情を押さえられてしまった子供は欲求が満たされず爆発してしまうのです。
兄弟の有無が関係している
うちの子供をみていると、兄弟がいるのかどうかも関係しているように感じます。
我が家でも、長女はとても自己主張が強く自我がはっきりしている子です。
もちろん「イヤだ」と泣いて暴れる時もありますが、下に弟がいるからかとても我慢強いです。
相手を思いやることもわかっています。
そして、娘にはお同じ年の従姉妹がいます。
子供たちが一緒に遊んでいるところをみると、従姉妹ちゃんの方がとても自我が強く、おもちゃを貸したくなかったり我慢ができず独り占めをしたいという所が多かったです。
- 我慢することだったり
- 自分1人だけに何かを与えられている環境だったり
私自身が一人っ子で、やはり兄弟がいる子に比べたら我慢する機会は少なかったですし、兄弟で分け与えるという経験もなかったです。
子供がイヤイヤしているのに付き合うのは、確かにお互いに労力を使います。
でもマイナス面だけじゃないんです。
この気持ちのぶつかり合いを通して、子供自身も
- 自己主張
- コミュニケーション
- 喧嘩をしたり、言い争うと相手がどんな気持ちになるのか?
- 我慢することや気持ちを思いやるとこの大切さ
その経験が兄弟のいる子たちは、特に多いのではないかと思います。
というわけで、「イヤイヤ」とする原因がきちんとあるのです。
そしてそれは悪いことではなく、「成長の証」なんだということを覚えておきましょう。
その子によって大変さが違うのも、その子の性格だったり環境だったり親の対応だったりが関係していることもお話ししました。
やはり親の対応や声かけ次第で、子供の「イヤイヤ」を軽くすることも、逆に悪化させることに繋がることもあると私は思います。
でもここで大事なことを言いますが、「決して親が子供に注いでいる愛情の大きさは関係ありません」ということです。
あなたが子供に対する愛情をしっかり注いでいないから。
だから子供のイヤイヤがひどいんだ、ということはないんです。
たとえ愛情をいっぱい注いでいたとしても、子供の成長過程においてこの現象は起こり得ることなのです。
なので「愛情の有無で、イヤイヤ期の程度が決まるわけじゃないと」私は思っています。
イヤイヤ期とわがままの違い!あなたの子供はどっち?
「イヤイヤ期」とは、反抗ではなくて自分の意思の主張、意思表示をしていることだというお話をしました。
この「イヤイヤ期」による自己主張とわがままって、なんだかイメージ的に似ていますよね。
でも全然違うものなんです。
わがままは放置をしてはいけない
癇癪(かんしゃく)とわがままは違います。
癇癪はしつけで直せるものではありません。
そしてわがままと違って、成長の1つでもあるのです。
ただ自分の欲求を貫こうとするようなわがままは、親としては放置してはおけませんよね。
きちんと教えてあげる必要があります。
一方癇癪(かんしゃく)とは、怒りを発散させて心のバランスをとるための「子供には必要なこと」なんです。
子供が癇癪を起こしたらどうしたらいいの?
子供が癇癪を起こしてしまっているときは、自分でも気持ちのコントロールができなくなっています。
何を言っても聞いてくれなかったり、全く手がつけられないかもしれません。
そんな時は、
- 背中をさすってあげたり抱いてあげたりして、落ち着くのを待ってあげる
- 無理にいうことを聞かせない
でもやはりそうしてしまうと、逆にもっと「イヤイヤ」という気持ちを爆発させてしまうんですよね。
なので最終的には、本人の気持ちを受け止めてあげた上で、なんとか子供が納得するように諭してあげるようにしています。
癇癪を起こしたからといって子供のいうことを聞いてしまうのはNG
もし公共の場所などで人に迷惑がかかりそうなときには、子供を抱いて静かな場所に移動したり連れて行きます。
そうすることで、周りを気にせず子供とゆっくり接することができます。
周りに迷惑をかけないようにと気を使ってしまって、子供に無理やり言うことを聞かせてしまったり、気持ちを押し付けてしまうのは良くないです。
癇癪の回数は、ずっと続くのではなく減っていくので大丈夫ですよ。
なるべく「イヤイヤ」ならないようにするポイントは?
とはいえ、やっぱり子供が何に対しても「イヤ!」と言ってくるのは、しんどいですよね。
どうにか工夫できることがあるなら、誰もが試したいと思いますよね。
実は、ちょっとしたコツがあるんです。
それは、「子供の三大欲求を満たしてあげること」です。
その三大欲求とは
- 考えること
- やり遂げること
- 認められること
その内容自体は、その子によって違う個性が存在します。
子供によっては「絵を書くことが好きな子」もいれば、「本を読むことが好きな子」もいますよね。
その子が好きなことを伸ばしてあげたり聞いてあげたりして見つけてあげましょう。
うちの子もいつも真似してきます。
洗い物をしていると、一緒におもちゃをゴシゴシする仕草をしていたり、変な顔するところすら真似をしてきます。笑
色々なことをやりたがるけど、1人でやらせるにも結局失敗したりできなかったりして、お互いにイライラしてしまいますよね。
ならいっそのこと「お手伝い」させてみたらどうでしょうか?
一緒にできると子供も嬉しいんです。
たしかに余計に時間がかかったり手間だったりするかもしれません。
でもうちの子供もやたら一緒にやりたがるので、なんでもいいんです。
子供ができるようなことをお願いしています。
洗濯物を干すときにカゴから取って私に渡してもらう作業だったり、掃除機をかける時はオモチャの掃除機を持ってきて一緒にやってくれます。(ここで一個しかない掃除機のおもちゃをめぐっての取り合いが兄弟で発生します…)
食べ終わったお皿やコップもシンクに持っていきたがるので、お願いしています。
お願いすると嬉しそうにして、褒められると更に自分で出来たという達成感が嬉しかったりするようです。
このお手伝い方式、いろんなシチュエーションで役に立ちますよ!
例えば買い物の時です。
子供って結構駄々こねたり帰りたがったりしませんか?
それって子供にとって楽しい買い物じゃなかったりするからなんですよね。
子供にとっても目的がなかったりすると、一緒に買い物に行ってもダメダメ言われたりでつまらなくなってしまうんです。
なので、買い物に行った時は買うものを最初に教えてあげます。
そして一緒に探してもらっています。
商品を見つけたら娘にカゴにいれてもらったり、パパに渡すようにお願いしたりしています。
そうするとただ一緒についてきてもらうよりも娘も積極的にやりたがって、やらないでほしいこともきちんと聞いてくれます。
- 「まだ帰りたくなーい」
- 「もっと遊びたい」
うちの子も、そういってなかなか帰ろうとしてくれません。
そんなとき、いつもやっていることがあります。
まずは実際に帰るタイミングよりも少し早めに「帰る」ということを伝えます。
当然いつも通り「嫌だ!」と拒否をしてきます。
そうしたら、子供自身にいつなら帰るのかを約束させます。
「滑り台を滑ったら」「この絵本が読み終わったら」「ママの携帯のアラームが鳴ったら」などです。
私の場合はいくつか提案を出してあげます。
「携帯のアラームがなったら帰る」というのはよく使います。
「あひるさんの鳴き声が携帯から鳴ったら、帰ろうね」などは、子供がわかりやすい方法なのでいうことを聞いてくれやすいですよ。
ここでは「自分で決めたことだから、ちゃんと守ろうね」というところがとても大事になってきます。
でも子供にだけ任せると、ときどき絶対帰れないような提案だったりするので、ママが少し提案を出してあげます。
このときに、条件をあえて少しずつよくしてあげるとすんなりokしてくれたりしますよ。
例えば「あと1回だけやったら帰ろう」と言って嫌だと言われたときでも。
その後で「なら2回やってもいいよ」と言われると、不思議と子供は「それならいいよ!」と納得してくれたりします。
こんな感じで、少しずついい提案にしていくのがコツですよ。
どうしても泣き止まないとき
子供がどうしても泣き止んでくれないような時ってありますよね。
私は一生懸命抱きしめたり、話しかけたりして説得したりするんですけど、それでもダメな時にやっていることがあります。
それは「子供からしばらく離れてあげること」です。
何をやってもダメな時は、そっとしてあげています。
そして、離れる前に「落ち着いたらママんとこ来るんだよ?」と言うようにしています。
すると落ち着いてからトコトコと私のところにきて、抱きついてきたりしてくるんです。
こんな感じで、ときにはそっとしてあげるのも効果があったりしますよ。
3歳のイヤイヤ期に限界!のまとめ
3歳のイヤイヤ期について見てきました。
なぜ「イヤイヤ」するのかという原因についてや、ひどい子とそうでない子の違いや理由についてお話ししました。
ママ自身、「自分が原因で子供の癇癪(かんしゃく)がひどいのかなぁ?」と悩んだりしていたりした人もいるのではないでしょうか。
でも決してそんなことはなく、誰もが通る子供の成長の第一歩なんです。
子供が順調に成長していてくれている証なんです。
それはママやパパがしっかりとお子さんを育てられているという証でもあります。
うまくいかないことや、乗り越えてもまた次の壁にぶつかってしまったりするでしょうが、今の時期だけのことです。
今が過ぎたら振り返った時にこの頃の方が楽だったと思えているかもしれません。
どうしても辛い時は、ママだけで抱え込んだりせずパパや家族や他の誰かを頼ったり任せてみたりしましょう。
なんとか工夫をしながら、子供の気持ちも考えてあげつつうまく付き合っていけるようにお互いに頑張りましょうね。