プランター菜園で、お気に入りの野菜を育てるのは楽しいですよね。
しかし、連続して同じ野菜を植えて育てると、育ちが悪くなってしまったり病気になりやすくなる「連作障害」に陥ってしまうのはご存知でしょうか?
連作障害になる理由は、主に以下の3つが考えられています。
同じ土で同じ野菜を育て続けると、土の栄養が大きく偏り、野菜が育ちにくくなってしまうのです。
例えばモザイク病はウリ科に多く、根こぶ病はアブラナ科に多く発生しますよね。
しかし同じ野菜を何度も植えていると、その野菜を好む病原菌や害虫の数が増え、野菜が病気にかかりやすくなってしまいます。
そのような植物を連続して植えていると、生育を妨げる物質の濃度が高くなり、生育が悪くなってしまうのです。
このような連作障害を防ぐためには、プランターの土を入れ替えるのが効果的です!
次では、プランターの土の入れ替えに関して、気をつけるべきポイントをご紹介していきますね。
連作障害で効果的な土の入れ替え!気を付けたいポイントは
土の入れ替えとは言っても、古い土を捨てて新しい土を入れるのではありません。
古い土をきちんと手入れして、もう一度使えるようにするという事です。
(1)古い土のお手入れ方法!そのやり方と注意点!
用意するものは、
- 古い土
- ビニールシート
- ふるい(細かい目・普通の目・荒い目の3種類)
- 腐葉土や堆肥
- 黒いビニール袋
- 手袋
まずは古い土をビニールシートの上に広げ、手袋をはめた手で茎や葉っぱ等の不純物を取り除きます。
次に土を荒い→普通→細かいふるいの順にかけて、手で取り除けなかった不純物を取り除いていきましょう。
ふるいにかけ終わった土を、黒いビニール袋へ入れます。
更に土の上にたっぷりの水をかけ、ビニール袋の口を閉じます。
太陽光がたっぷり当たるところにビニール袋を置き、蒸して熱消毒を行ってください。
3~4時間ほど経ったら、ビニール袋に入った土に腐葉土や堆肥を混ぜ、栄養を与えていきます。
これで土のお手入れは完了です!
お手入れした土をプランターに戻し、プランター菜園を楽しみましょう。
連作障害を防ぐための対策 プランター菜園で効果的な方法とは?
では、土の入れ替え以外にも、連作障害にならないよう気をつけるべき点があるのでしょうか?
それは、連作障害が起きやすい野菜と起きにくい野菜を把握する事です。
連作障害が起きやすい野菜としては、ナス科・ウリ科・マメ科があります。
これらの野菜を育てる場合は土を手入れしたとしても、連続して育てるのは避けるべきと言われています。
連作障害が起きやすい野菜の具体例としては、
- エンドウマメ
- ソラマメ
- スイカ
- メロン
- ナス
- トマト
- ピーマン
- キュウリ
逆に連作障害が起きにくい野菜は、
- モロヘイヤ
- 人参
- ゴーヤ
- さつまいも
- 小松菜
- ほうれん草
- 玉ねぎ
- 春菊
また、プランターごとに作る野菜を変え、次に植えるときにローテーションするのも有効な策です。
同じ土とプランターで何度も同じ野菜を育てるのではなく、プランターを入れ替えて育てることによって、連作障害がさらに起きにくくなります。
プランター菜園での連作障害とは?のまとめ
連作障害は、同じ野菜を同じ土で育て続けると起きる現象です。
病気が増えたり野菜の育ちが悪くなったりなど、しっかり対策をしなくては大変なことになってしまいます。
連作障害を防ぐためには、古い土をしっかり手入れしてから使うようにしましょう。
手間はかかりますが、わざわざ土を買ってきて入れ替えるよりもコストがかからないので、是非試してみてください。
また、連作障害を起こしやすい野菜と起こしにくい野菜を把握し、起こしやすい野菜を育てる際には十分注意しましょう。