夏休みなんかの「長い連休」を挟むと、子供が幼稚園に行くのをしぶることってありません?
「どうして休みたいの?」
「何かあったの?」
と聞いてみても、行きたがらずに泣いたり嫌がったりするばかりで、全然理由を答えてくれません。
親としては正直なところ「じゃぁ、どうすればいいの?」と困ってしまいます。
では、なぜ長い休みを挟むと登園を渋り始めるのでしょうか?
理由はいくつかありますし、時期によっても異なります。
休み明けの幼稚園!子供も頑張ってることをわかってあげて
子供なりに、新しい幼稚園のクラスや先生との生活が始まると、かなり緊張しているにも関わらず張り切って登園しています。
大人でも同じですが、慣れない環境の中で過ごすことは非常に気を遣うものです。
これってとっても疲れますよね?
それでも笑顔で新しい環境に慣れようと、一生懸命に振る舞っているんです。
お母さんも笑顔で登園する子供のことを喜んで見守り、安心なさっていると思います。
つまり、ちゃんと信頼関係ができている親子ならば、子どもは「大好きなママを喜ばせたい、笑顔にさせたい」という気持ちを持っていると思います。
心の中では、
「まだまだお母さんに甘えたい」
「一緒にいてくれた方が落ち着くなぁ」
という気持ちを持っていても、頑張って幼稚園に通っているんです。
なぜ休み明けになると幼稚園に行きたくなくなるの?
では、なぜ連休のあとなどの長いお休みの後になると、幼稚園に行きたがらなくなってしまうんでしょう?
実は
- 生活リズムが登園日とは違うから
- 幼稚園で遊んだりして頑張った分疲れているから
- なんやかんやで家が楽しいから
休み明けに幼稚園に行きたくない理由①生活リズムが登園日とは違う
生活リズムは、2連休くらいだと大きく響きませんが、3連休以上。
ましてや夏休みのような長期休暇となると、子供たちの体内リズムにもかなり影響が出てきます。
「明日は休み」と思うと、お母さんも「ちょっとくらい夜更かししても、大丈夫だよね明日は休みだし」と、気持ちが緩んでしまいますよね。
夜更かしをしてしまうと、当然次の日の朝は登園日よりも起床時間が遅くなっちゃいます。
そして、休日1日目に狂ったリズムは、次の日からさらに狂います。
早く寝させようと思っても、朝は遅くまで寝ていたせいで子供も夜に寝付きにくくなっているということです。
そして、だんだんリズムが狂っていき、休日3日目ともなると朝起きるのが辛くなってしまうんですね。
夏休み最終日までこの状態が続いたとなると、登園するのが「面倒=嫌だ」という感覚になってしまうのです。
休み明けに幼稚園に行きたくない理由②幼稚園で遊んだりして頑張った分疲れている
新年度や新学期が始まって、慣れない環境の中で子供なりに一生懸命過ごしていることで、気がつかないうちに体も心も疲れが貯まっていきます。
そして、夏休みなどの長いお休みのときに、その疲れがどっとでてしまうんですね。
大人のように疲れたからといっても寝込んだりせず、元気に走り回っていたとしても、子供の体と心は疲れているのです。
それはなぜか?
幼稚園では幼稚園で過ごす「集団のルール」「幼稚園生活のリズム」というものがあり、今までの家でのリズムとは全く異なります。
守らなければならない約束事というのが、人数の少ない家庭よりも集団で過ごす園の方が圧倒的に多いのです。
さらに、幼稚園ではこれまで以上に我慢もたくさんしていますし、先生に認められよう褒めてもらおうと一生懸命頑張っているわけです。
だから、体も心もゆっくり休ませてあげることは、必要不可欠ということなんですね。
休み明けに幼稚園に行きたくない理由③なんやかんやで家が楽しい
これは「幼稚園で遊んだりして頑張った分疲れている」と繋がることにもなるんですが。
「自分がしたいことが、したいときにできない幼稚園」よりも、「自由に過ごせる我が家の方が楽しい」と、ついつい思ってしまうのです。
しかし、それは「幼稚園の真の楽しさ」を思い出せば、幼稚園に行くことの方が楽しくなってきます。
なぜなら、そこには大好きな先生と友達がいるからです。
休み明けからしばらくしても幼稚園に行きたがらいとき
休み明けからしばらくたっても、幼稚園になかなか行きたがらなかったり。
行ってはくれるものの、毎朝バイバイするときになると「行きたくない(><)」と大泣きしてしまう場合。
最初のうちは「そのうち、また笑顔で行ってくれる」と思っていても。
そんな日が何日も続くと、他のいろんな理由を考えてしまうと思います。
そんな理由の1つに「普段の愛情不足が原因じゃ・・・」というものがあります。
そんな「朝泣いてしまうのは愛情不足なのか?」ということについて
「保育園で別れ際に泣くのは愛情不足が原因?どう対応すればいい?」
の記事に詳しくつづっていますので、興味のある方はぜひ見てくださいね!
登園しぶりのときの具体的な行動にはどんなものがある?
子供の登園しぶりは直接「行きたくない」、という言葉のほかに態度でも現れるものです。
あらかじめ、登園しぶりのときの具体的な行動を把握しておくと「行きたくないんだなぁ」と気持ちを理解してあげられますよね。
- 朝になかなか起きない
- ○○が痛い……と数秒前まで普通だった
- 幼稚園の話をすると泣き出す
- ダイレクトに「幼稚園にはいかない!」と拒否する
- 制服を着たがらない、脱いでしまう、着るまでの時間が長い
- 靴をはかない
- 玄関から出ようとしない
- チャイルドシートや自転車の座席に乗らない、シートベルトを拒否する
などがあります。
これらの行動をしているからといって、子供全員が登園しぶりにあてはまるわけではありませんが、心のすみにでもとどめておいてください。
「もしかして登園しぶり?」
と理解してあげるだけでも子供への関わり方が変わりますよね。
わが子は、プール学習が嫌での登園しぶりでしたが
「○○が痛い……」
でした。
はじめはダイレクトに
「プール嫌いだから行きたくない」
と言っていましたが、
当日の朝になると目や足を痛がりましたよ。
言葉で伝えてくる子供と態度で表してくる子供それぞれサインがあるはずです。
無理強いをせずに幼稚園に行ってくれるようになるには?
では、子供が幼稚園に「行きたくなーい」と登園拒否を始めた場合、具体的にはどうすればいいのか?
この対処のときには、とても大切な3つのポイントがあります。
それは
- 幼稚園を休ませないこと
- 子供の気持ちをゆっくりと受け止めること
- 無理やりではなく、行ってみようとする気持ちにさせること
子供が幼稚園に行きたがらないときの対処法①幼稚園を休ませないこと
1度幼稚園を「行きたくなーい」という理由で休んでしまうと。
「次に同じような気持ちになったときにも、必ず休んでしまう」というようになってしまいます。
幼稚園はまだ義務教育ではありません。
なのでそれで休んだとしても、小学校に入ってからも同じように「行きたくなーい」という理由で休んじゃっては大変ですよね?
これは「休み癖」になってしまうので、たとえ行きたくなくても、「1時間だけ」でも、幼稚園に行くことが大切になります。
担当の先生に事情を説明すれば、お母さんも隣の部屋で見守ることができたり、迎えの時間を早くしたりなど考えてくれると思いますよ。
子供が幼稚園に行きたがらないときの対処法②子供の気持ちをゆっくりと受け止めること
子供が「行きたくなーい」と言った時のお母さんの返答や態度が、そのあとの「子供の気持ち」を変えることに、とても大きく繋がるので非常に大切です。
子供は、大好きなお母さんの喜ばないことだと分かっている時、自分の気持ちを素直に言い出しにくいものなのです。
それでもちゃんとお母さんに「行きたくなーい」と言えたときは、まずその気持ちを受け止めてあげることが大切です。
そして「なぜ行きたくないのか」を、自分の言葉で表現させるようにすることです。
一言でも二言でも、自分の思いを話すことはとっても大事だからです。
でも、お母さんが怖い表情で攻め立てるように、「なんで行きたくないの!」と尋問してしまうと、萎縮してしまって言いたくても言えなくなってしまいます。
あくまでも「お母さんは自分のことを心配して聞いてくれてるんだ」ということが、ちゃんと子どもにも伝わるような雰囲気で聞きましょう!
怒ってはダメですよ。
子供が幼稚園に行きたがらないときの対処法③無理やりではなく行ってみようとする気持ちにさせること
ゆったりと話せる雰囲気を作った上で、「子供の言葉で聞き出した理由」をもとに、
「幼稚園に登園すれば、もっと◯◯な楽しいことがあるんだよ」
という、イメージが持てるような言葉かけをしていきます。
子供の胸に響く言葉はそれぞれ違いますので、自身の子供の興味のあることや好きなことで話をしてみましょう。
一度は気が変わって登園してくれても、次の日同じように渋る場合もありますが、一時的なものととらえて、暖かく見守ってあげてくださいね。
お母さんは、登園を渋られると焦るかもしれませんが、ゆったりとスキンシップをしながら包み込むような気持ちで話すことが大切です。
やっと登園できるようになった!もう「行きたくない」とならないには?
子どもがやっと登園できるようになっても、また「行きたくない!」と言い出すのではないかと心配してしまいますよね。
何かがきっかけでまた行きたくなくなるのではないかと思うと、どう子供とかかわればいいのかわからなくなってしまいます。
子どもとのかかわりでポイントになることは、プレッシャーを与えないことです。
普通に登園していても子供は登園しぶりの様子を表すことがあります。
その時にお母さんが不安な様子や焦る様子をみせるとプレッシャーを与えてしまいます。
またお母さんは普段からも明るく接し声かけするといいでしょう。
幼稚園を楽しみにする気持ちにさせてあげることです。
- これからある行事の話をする
- かっこいい、可愛い服を一緒に選びお友達はどんな反応をするか一緒に想像してみる
- 幼稚園の行く道や帰り道をかえて、いろいろな発見をしてみる
- 給食のメニューを見てみたりお弁当のリクエストを聞いて一緒に買い物に行く
私はよく帰り道を変えて、
「明日はこっちの道にしよう!」
「明日は○○は何個あるかな?」
だとか、子供が気になっていた場所を通って”疑問解決!”などしています。
お母さんも一緒に楽しむということが重要ですね。
夏休みなどの連休明けに幼稚園にいきたがらないまとめ
よっぽど体調が悪い時でない限り、幼稚園には行かせてあげるようにしましょう。
「幼稚園は楽しいところ」
「家とはまた違った良いところがある場所」
だと、子どもたちはみんな思ってるはずですよ。