無事にお産も終わったと思ったら、慣れない育児でてんやわんやの毎日。
そういえばお宮参りは生後1カ月頃に行くと聞いたけど、1カ月検診より前に外出しても大丈夫かな?
親戚に急かされたりして、早くお宮参りをしなきゃいけないのかと焦るママもいるのではないでしょうか。
1カ月検診前のお宮参りは、あまりおすすめはできません。
お宮参りはけっこう時間もかかる上に、生まれたばかりの赤ちゃんや、産後のママの体にはかなりの重労働…
お宮参りというのは、神社やお寺でご祈祷するだけじゃありません。
お食事会だとか記念撮影会、人によってはご近所さんへのあいさつ回りなども行う場合もあります。
なので、生まれたばかりの赤ちゃんや産後すぐのママへの負担も含めて考える必要があります。
ママや赤ちゃんの体調のことを最優先にして日程を決めましょう!
生後1ケ月のお宮参りの服装は?夏と冬で気を付けることを解説!
お宮参りは、生後1カ月前後のタイミングで行くのが一般的とは言っても、真夏だとか真冬の気候が極端な時期には避けた方がいいです。
近年の夏は酷暑の日も多いです。
赤ちゃんやママの体調だけでなく、参加者の体調も気になります。
あの暑さはおじいちゃんおばあちゃんにも悪影響ですよ。
真夏や真冬のお出かけが心配だと感じる場合には、お出かけしやすい時期になってからお参りをしても、ぜんぜん問題ありません!
私は子供のお宮参りの時期が、真冬だったりインフルエンザが猛威をふるっていた時期でもありました。
なので、かなりずらして桜の咲くころにお宮参りをしましたが、何の問題もありませんでしたよ。
夏のお宮参りの服装と注意点
では、ここでは、夏のお宮参りでの赤ちゃんの服装と注意点を見ていきましょう。
夏のお宮参りの服装と注意点①服装で体温調節をする
赤ちゃんは、まだまだ自分で体温調節をするための機能が発達できていません。
なので、寒暖差に上手に対応できません。
そうなってくると、服装で体温を調整してあげる必要があります。
夏の時期のお宮参りは、風通しのよい肌触りもサラッとした涼しい素材のベビードレスだとかロンパースなどを着せてあげましょう。
夏のお宮参りの服装と注意点②紫外線対策をする
帽子やケープなどで、日差しや紫外線対策も忘れずに!
夏のお宮参りの服装と注意点③肌着を着せる
暑くても肌着はちゃんと着せましょう。
肌に付着した汗は、自然に乾くのと肌着に吸着されるのとでは、汗の成分による肌への影響が全然違います。
汗疹になりやすいので、ちゃんと着せてあげてくださいね。
サラッと薄手で涼しい「天竺(てんじく)」素材や「メッシュ」素材がおすすめです。
冬場のお宮参りの服装と注意点
次に、冬場のお宮参りでの赤ちゃんの服装と注意点を見ていきましょう。
冬のお宮参りの服装と注意点①素材の服を選ぶ
冬場のお宮参りのベビードレスだとかカバーオールは、吸湿性と保湿性を考えて寒くないような素材のものを選びましょう。
肌着には
- 綿のニットガーゼ
- フライス
- スムース素材
冬のお宮参りの服装と注意点②着脱しやすいは羽織もの
外は極寒でも室内は暖房が効いて暖かいです。
赤ちゃんは体温が高く、暑くなりやすいので、暑くなったらすぐ脱がせやすいものを選びましょう。
ベビードレスの上から、「ベスト」とか「カーディガン」を着せてあげたり。
あとは、赤ちゃんが寒くないように包んであげられる、おくるみやブランケットなども用意しておきましょう。
帽子だとか厚手の靴下、それにミトンといったものも役に立ちますよ。
冬のお宮参りの服装と注意点③帽子を被る
特に帽子は、冬の冷たい空気や乾燥から赤ちゃんの頭をしっかり守ってくれるので、忘れずに用意しておいてくださいね。
真夏や真冬も気を付けなければいけませんが、初詣シーズンや七五三の時期も大変混みあいますので、なるべく避けましょう。
1ケ月検診前に外出しても大丈夫?お宮参りのルールは?
だいたいの産婦人科では、そのように言われるのではないでしょうか。
1カ月検診で、しっかりお墨付きを貰ってからのほうが安心です。
産まれたばっかりの赤ちゃんは、ウィルスへの抵抗力も弱いし、ちょっとした環境の変化にも弱いのです。
先ほども言いましたが、赤ちゃんは体温調節機能も未熟なため、暑さや寒さに対応できず体調を崩してしまう可能性もあります。
赤ちゃんだけでなく、産後のママの体だってしっかり休ませないといけません。
産後の体は交通事故にあったレベルのダメージを受けています。
そんな中でのお宮参りなんて重労働です。
ママも体調もちゃんと考えて、外出は1カ月検診でお医者さんからOKがでてからにしましょう。
親戚に急かされてるからといって、ママの体調をないがしろにしちゃいけませんよ。
そもそもお宮参りとはどういったものなの?
お宮参りはもともとは
「生まれた土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に、その地域の新たな氏子として、生まれてきてた赤ちゃんのことを祝福してもらう行事」
というものでした。
お宮参りに参拝する神社は、実家の場所(赤ちゃんが産まれた病院の場所という説もあります)によって決まっていました。
お宮参りは伝統的な儀式ですが、時代と共にスタイルも変化しつつあります。
現在のお宮参りはというと、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことに感謝して、これからの健やかな成長を祝う意味合いが強くなっています。
お宮参りに参拝する神社も、その土地の氏神様だとか大きな神社、自分の好きな神社といった感じで、比較的自由に選ばれてます。
また、神社ではなくお寺に「お初参り」として参拝する方もいます。
お宮参りには誰が参加するの?
古き習わしでは、お宮参りには赤ちゃんのお父さんと父方の祖父母だけで神社に参拝するというのは「しきたり」でした。
出血を伴うお産は「穢れ(けがれ)」であると考えられていたので、産後まだ間もないお母さんは、神社に参拝することは控えた方がいいと言われてきました。
「穢れ(けがれ)とかって、失礼な話だな!」と、思わず憤ってしまいますが、そういう風習だったんですものね。
現在では、昔の風習にこだわらず、父方の祖父母にかかわらず、両家揃ってお宮参りに行くケースも多いです。
こういった行事では、親族が集まる良い機会にもなって、みんなで赤ちゃんの健康だとか健やかな成長をお祝いしながら親睦も深められますね。
パパ、ママ、赤ちゃんの3人でお宮参りに行くケースも、もちろんあります。
祖父母が住んでいるのが離れたところだったりすると、わざわざお宮参りのために遠方から来てもらうのは大変です。
親族の予定が合わないケースもありますよね。
そのほかにもいろいろな事情もあって、赤ちゃんとお父さんお母さんだけで参拝する家族も増えています。
臨機応変に対応してもらって全然問題ありません。
お宮参りで赤ちゃんを抱っこするのは誰?
「赤ちゃんを誰が抱っこする?」問題は、よくよく勃発しますね。
先程も言いましたように、お産は穢れ(けがれ)として忌まれる(いまれる)文化があったことから、
「穢れのない女性が抱っこしたほうがいい」
と考えられていたためです。
また、出産してまだ間もないお母さんに無理をさせない、といった意味も含まれていました。
でも、現代のお宮参りでは、多くの家族がこういった「形式」にはこだわらない傾向にあります。
パパママが抱っこしても全然問題ありません。
自分が産んだ子なんだから、ママだって抱っこしたい!
しかし、産後間もないママの負担を減らすためにも、パパと順番に抱っこするなど、体調が不安定なママへの気遣いも忘れないでくださいね。
あまりに伝統やしきたりにとらわれてしまって、肝心の「子どものこと」がおざなりになってしまわないように、柔軟に決めていきましょう。
お宮参りは1ケ月検診前にすべきでない!?のまとめ
昔からのお宮参りの時期は参考程度にし、ママと赤ちゃんの体調がよく、晴れて過ごしやすい時期に行いましょう。
生後1カ月とは言われているものの、実際は生後30日から100日程度で行われることが多いです。
なんなら1歳で行っても構いません。
早く行かないからと罰が当たるわけでもありません。
大事なのは、お宮参りは家族の大切なイベントだということです。
ママや赤ちゃんも笑顔で楽しめるイベントじゃないといけませんよ。
あくまでも「赤ちゃんの誕生を祝う行事」です。
しっかりと準備するところは準備して、日程は柔軟に決めていきましょう。