
下の子が生まれて育休に入ったとき、上の子は引き続き保育園に通っていいのかな…と迷いますよね。
周りから「自分が家にいるのに預けてるの?」とチクッと言われたり、自分でも「なんとなく申し訳ないかも」と感じてしまったり。(気にしすぎてごめん!ってなりますよね)
でも、結論から言うと、育休中に上の子を保育園に預け続けることは、まったくずるくありません。
むしろ、子どものためにも、あなた自身のためにも、続けることが自然な選択なんです。
この記事では、なぜずるくないのか・なぜ続けるべきなのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。
育休中に上の子を保育園に預けるのはずるくない
まず、はっきり伝えたいのは、「これは国が認めた正当な制度の使い方だ」ということです。
「ずるい」という言葉には、「ルールを破って得をしている」というイメージがありますよね。
でも、育休中に上の子が保育園を継続利用することは、法律や制度のうえでしっかりと認められています。
2015年に施行された「子ども・子育て支援新制度」には、保育の必要性の事由として「育児休業取得中に、すでに保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること」と明記されています。
つまり、国が「OK」と言っている制度なんです。
何も悪いことはしていない。
ルールを使って当然のことをしているだけ。
そう思って、どうか自分を責めないでください。
ずるいと言われる3つの理由とその本当のところ
それでも「ずるい」と言ってくる人がいるのはなぜでしょう。
理由を知っておくと、少し気がラクになりますよ。
①専業主婦は保育園に入れないから「うらやましい」
専業主婦の方は、基本的に保育園を利用できません。
育休中の方が子どもを預けられて、さらに育休給付金ももらっているとなると、「それはずるい!」と感じてしまう気持ちは、なんとなく理解できなくもありません。
でも、これは制度設計の問題であって、あなたが責められるべきことではありません。
育休給付金は、育休前にしっかり働いて雇用保険に加入していたからこそもらえるお金です。
これまでの積み重ねの結果であって、「ずるい」とは違います。
②待機児童問題で「入れない人がいるのに」と感じる
保活で苦労した方や、保育園に入れなかった方から見ると、「空いている枠があるなら譲ってほしい」という気持ちが生まれることもあります。
ただ、ここでひとつ考えてみてほしいのが、一度退園してしまうと、育休復帰のタイミングで再入園できる保証はどこにもないという点です。
特に保活激戦区では、2人同時に入園できる枠を見つけること自体、かなり難しい。
退園することで、逆にあなたの子どもたちが新たな待機児童になってしまう可能性もあるのです。
③「家にいるなら自分でみられるのでは?」という誤解
「育休中でしょ?自分でみれるんじゃないの?」という声も聞こえてきます。
でも、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話って、想像以上に大変ですよね。(授乳・おむつ・寝かしつけを毎日エンドレスでこなしながら、元気な上の子の相手もするなんて、超人でも難しい)
育休の目的は「育児に専念すること」であり、その「育児」の対象は下の子だけではありません。
上の子のために保育園という安心できる居場所を確保することも、立派な育児です。
保育園を続けるべき具体的な理由3つ
「ずるくない」とわかっても、「それでも続けていいのかな…」と迷うこともありますよね。
ここでは、続けることが上の子のためにも家族のためにもなる理由を、具体的にお伝えします。
①上の子の心の安定のために
下の子が生まれると、上の子は「自分の居場所が奪われた」と感じやすくなります。
それまでパパ・ママを独り占めできていたのに、急に赤ちゃんに注目が集まる。
これは、子どもにとってかなりのストレスです。
そんなとき、「いつもと変わらず保育園に行って、先生やお友達と過ごす時間がある」ことが、上の子にとっての心の安定の軸になります。
慣れた環境・慣れた人間関係が続くことで、「自分の世界は変わっていない」という安心感につながるのです。
うちの長女も下の子が生まれた直後、最初の2〜3日は不安そうな顔をしていたんですが、保育園に行ったらすぐに笑顔で帰ってきて。
先生から「今日もよく遊んでたよ」と聞いたとき、預けてよかったって心から思いました。
家だと私も余裕がなくて、どうしても赤ちゃん優先になってしまうので…
②育休復帰のためのリスク管理として
育休はいつか終わります。
復帰のタイミングで困らないためにも、上の子の保育園を継続しておくことは重要です。
一度退園してしまうと、復職するとき、上の子と下の子を同時に入園させなければなりません。
保育園の枠には限りがありますし、きょうだいで同じ園に入れるとは限らない。
送迎が2園になるだけで、復帰後の生活がぐっとしんどくなります。
育休中も継続して通うことで、復帰時には下の子の保活だけを考えればよくなります。
これは家族全体の将来への備えとして、とても合理的な選択です。
③あなた自身の回復のために
産後のママの体は、思った以上にダメージを受けています。
出産の疲れが残るなかで、夜間の授乳・昼間の世話・家事…と続けば、心身ともに限界になってしまうことも。
上の子が保育園に行っている時間は、赤ちゃんとゆっくり向き合える時間であり、あなたが少し息をつける時間でもあります。(「ちょっと横になれた」だけで、夕方の余裕がぜんぜん違う)
ママが笑顔でいられることが、家族全員にとっての一番の幸せです。
自分を休ませることは、ずるいことでも怠けることでもありません。
産後1週間は歩くのも辛くて、上の子が保育園に行ってくれているあいだだけ横になっていました。
「もし家にいたら…」と思うとゾッとします。
あのとき無理をしていたら、今ごろどうなっていたか。
保育園様様でした(本当に)
育休中に保育園を続けるときに知っておきたい注意点
続けること自体はOKでも、いくつか気をつけておきたいことがあります。
自治体への申請を忘れずに
育休中に上の子の保育園を継続するには、自治体への申請が必要です。
「育児休業期間証明書」などの書類を提出し忘れると、退園扱いになることもあるため要注意です。
育休が始まる前に、住んでいる自治体の保育課に確認しておきましょう。
預けられる時間が短くなる場合がある
育休中は「保育短時間」の認定に変わる自治体もあります。
これまでより預けられる時間が短くなる可能性があるので、送り迎えの時間帯を事前に確認しておくと安心です。
周りに積極的に話さなくてもよい
「ずるい」と感じる人が一定数いることは事実です。
わざわざ話す必要はありませんが、もし聞かれたら「制度として認められているので続けています」と落ち着いて伝えられれば十分です。
あなたが謝る必要はありません。
まとめ:育休中の上の子の保育園継続はずるくない
- 育休中に上の子が保育園を継続利用することは、国の制度で認められている正当な権利
- 「ずるい」という声は、制度へのうらやましさや誤解から来ていることが多い
- 上の子の心の安定・育休復帰の準備・あなた自身の回復、どれも大切な理由がある
- 続けるためには自治体への申請が必要なので、早めに確認を
「育休中なのに保育園に預けていていいのかな…」と、ここ最近ずっとモヤモヤしていませんでしたか?
あなたは何も悪いことをしていません。
制度を正しく使って、家族みんなが少しでも笑顔でいられる選択をしているだけです。
上の子が元気に「いってきます!」と保育園に向かい、あなたが赤ちゃんとゆったり過ごせる時間があって、夕方には家族が揃う。
そんな毎日が、少しずつ当たり前になっていくといいですよね。
後ろめたい気持ちを手放して、今この時間を自分に許してあげてください。

