好き嫌いが多いのは原因がある?親のせいじゃない3つの理由とは

食卓に並べたごはん、また残されてしまった…。

「これも食べない」「あれもダメ」が続くと、「うちの子、どうしてこんなに好き嫌いが多いんだろう?」って不安になりますよね。

まわりの子はなんでも食べているように見えて、つい比べてしまったり。

「私の料理がいけないのかな」「育て方を間違えたのかな」と、自分を責めてしまう日もあるんじゃないでしょうか。

でも、その好き嫌いには、ちゃんと理由があるんです。

この記事では、子どもの好き嫌いが多くなる原因をやさしく整理しながら、「なんだ、そういうことだったんだ」と肩の力が抜けるようなお話をしていきます。

読み終わるころには、毎日の食卓が少し軽く感じられるはずです。

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子どもの好き嫌いが多いのは育て方のせいではありません

最初に、いちばんお伝えしたいことを。

子どもの好き嫌いが多いのは、あなたの料理や育て方のせいではありません。

多くの場合、子どもの体と心が育っていく過程で自然に起こることなんです。

味覚が育っている途中だったり、初めてのものを警戒する本能が働いていたり、食感が苦手だったり。

理由はさまざまですが、どれも「成長のひとつのサイン」と言えるもの。

だから、「うちの子だけおかしいのかも」と心配しすぎなくて大丈夫です。

好き嫌いそのものより、心配しすぎて食卓がピリピリしてしまうことのほうが、実はもったいないんですよね。

原因がわかれば、「今は食べられない時期なんだな」とおおらかに構えられるようになります。

焦らなくて、いいんです。

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子どもの好き嫌いが多くなる3つの原因

では、なぜ子どもは好き嫌いが多いのでしょうか。

理由を知っておくと、目の前の「食べない」に振り回されにくくなります。

大きく分けて3つの原因があると言われています。

大人より敏感な味覚が「苦味」「酸味」を強く感じている

ひとつ目は、子どもの味覚が大人よりずっと敏感だということ。

味には

  • 甘味
  • 塩味
  • 旨味
  • 苦味
  • 酸味
この5つの基本の味があります。

このうち子どもが特に苦手としやすいのが、苦味と酸味です。

子どもには生まれつき、苦味を「毒のあるもの」、酸味を「腐っているもの」と感じて避ける本能が備わっているとされています。

これは、体を守るための大切なしくみ。

ピーマンやゴーヤ、菜っ葉などの野菜は、もともとほろ苦さやえぐみを持っています。

大人が「ちょっと苦いけどおいしい」と感じる味も、敏感な子どもの舌には「危険な味」として届いてしまうことがあるんです。

成長とともに食べられる味は広がっていく

ここで安心してほしいのは、味覚はこれからも育っていくということ。

子どものころは飲めなかったブラックコーヒーやビールが、大人になると平気になる。

あの感覚と同じです。

いろいろな味を経験するうちに、受け入れられる味の幅は少しずつ広がっていきます。

つまり今「食べられない」のは、嫌いというより「まだ食べられる時期になっていない」だけのことも多いんですね。

今日ダメでも、半年後、一年後にふと食べることもあります。(あんなに拒否してたのに、急にパクッと食べてびっくり、なんてこともあるんです)

初めての食べ物を警戒する「食わず嫌い」の本能

ふたつ目は、初めて見るものを警戒する性質です。

小さな子どもは、まだ食べた経験が少ないぶん、見慣れないものに対して「これは食べて大丈夫なのかな?」と身構えます。

味や食感が嫌なのではなく、「知らないから不安」というだけのこともあるんです。

一口も食べていないのに「いらない」と言うのは、わがままではなく自然な反応なんですね。

これは食卓に出し続けて、少しずつ「見慣れたもの」にしていくことで和らいでいきます。

最初から食べさせようとしなくて大丈夫。

まずは「見たことがある」「お皿にのっているのを知っている」という状態をつくることが、最初の一歩になります。

うちの子も、ブロッコリーを初めて出したときは皿の端にぎゅっと寄せて見向きもしませんでした。

でも「食べなくていいよ、置いておくね」とだけ言って毎回ちょこんとのせ続けたら、3週間くらい経ったある日、何事もなかったかのように口に運んでいて。

あのときは思わず夫と顔を見合わせました。

食感や見た目、過去の経験が「苦手」をつくることもある

3つ目は、味そのもの以外の理由です。

子どもが「食べない」とき、こんな背景が隠れていることもあります。

ねばねば・もさもさなど食感が苦手なケース

味は嫌いじゃないのに、食感が受けつけないことがあります。

納豆やオクラのねばねば、かぼちゃやさつまいものもさもさした感じ。

こうした独特の口当たりに、子どもは警戒心を強めやすいんです。

口の中の機能はまだ発達の途中。

かたいものや飲み込みにくいものが「食べにくい」と感じられて、結果的に「嫌い」に見えていることもあります。

嫌な記憶が「苦手」につながるケース

体調の悪いときに食べて気持ち悪くなった、魚を食べたら骨が口に刺さった。

そんな経験があると、その食べ物そのものが苦手になってしまうことがあります。

大人でも、お腹を壊したときに食べたものをしばらく避けたくなりますよね。

それと同じこと。

子ども自身も、なぜ嫌なのかうまく説明できないままのこともあります。

食事の雰囲気が「おいしさ」を左右するケース

人は「心」でも食べていると言われます。

誰とどんな雰囲気で食べるかによって、味の感じ方は変わるもの。

「早く食べなさい」と急かされたり、緊張した空気の中だったりすると、食べられるものも喉を通りにくくなります。

逆に、楽しい食卓では「ちょっと食べてみようかな」という気持ちが芽生えやすくなるんですね。

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好き嫌いの多い子に親がやりがちな3つの注意点

原因がわかったところで、よかれと思ってやったことが逆効果になりやすいポイントもお伝えしておきます。

心当たりがあっても、自分を責めないでくださいね。

知らなければ誰でもやってしまうことばかりですから。

無理に食べさせると「食事そのもの」が嫌いになる

いちばん気をつけたいのが、無理強いです。

「一口だけでも」「全部食べるまでダメ」と無理に食べさせると、その食べ物がますます苦手になってしまうことがあります。

無理やり食べさせられた経験は、その食材だけでなく、食事の時間そのものを嫌いにさせてしまうことも。

苦手なものを克服させたかっただけなのに、食卓全体が嫌な場所になってしまったら、本末転倒ですよね。

「食べないなら置いておくね」くらいの軽さで構えるほうが、結果的にうまくいくことが多いんです。

こっそり混ぜるのは「バレたとき」が逆効果になりやすい

きらいな野菜をみじん切りにしてハンバーグに混ぜる。

よくある工夫ですよね。

栄養をとってほしい一心での作戦です。

ただ、子どもの味覚は驚くほど敏感。

せっかく細かくしても、見抜かれてしまうことは少なくありません。

そして「だまされた」と感じると、ハンバーグごと嫌いになってしまうことも。

混ぜること自体がダメなわけではありません。

ただ「隠して食べさせる」だけを頼りにすると、バレたときの反動が大きいんです。

「これ、〇〇が入ってるよ」とオープンにしたうえで食べられた、という経験のほうが、子どもの自信につながります。

叱る・比べることが食卓の空気を重くする

「どうして食べないの」と叱ったり、「お友だちは食べてるよ」と比べたり。

つい口から出てしまいますよね。

でも、これは食卓の空気を重くしてしまいます。

さっきお話ししたとおり、雰囲気は「おいしさ」に直結するもの。

叱られながらの食事では、苦手なものへのハードルはむしろ上がってしまいます。

親が心配のあまり口うるさくなると、親子の関係そのものがぎくしゃくしてしまうことも。

好き嫌いより、そっちのほうが心配だという専門家の声もあります。

「まあ、なんとかなる」くらいの気持ちでいるほうが、親にとっても子にとっても楽なんですね。(とはいえ、毎食それを実践するのは難しい…わかります)

白状すると、私も以前は「一口食べるまでごちそうさまナシ」をやっていました。

泣きながら口に入れた娘を見て、ハッとして。

お腹を痛めて産んだ我が子なのに、食卓で涙を流させてどうするんだろうって。

それ以来「食べない日があってもいい」と決めたら、私自身がすごく楽になりました。

好き嫌いが多くても心配しすぎなくて大丈夫な理由

ここまで、好き嫌いが多くなる原因と、気をつけたい関わり方をお話ししてきました。

子どもの好き嫌いには、敏感な味覚、初めてのものへの警戒、食感や経験といった、成長の途中だからこその理由があります。

それはあなたの料理や育て方のせいではなく、多くの子が通る自然な道なんです。

そして味覚はこれからも育っていきます。

今食べられないものも、時間が解決してくれることはたくさんあります。

だからこそ、無理に食べさせたり、叱ったり比べたりするより、「今は食べられない時期なんだな」とおおらかに見守ってあげるほうが、子どもにとっても自分にとっても楽な道になります。

もし、食べられるものが極端に少ない、特定の食感やにおいを強く拒む、毎日同じものしか受けつけないといった様子が続いて気になるときは、一度かかりつけの小児科などで相談してみると安心です。

「相談していい悩みなんだ」と思えるだけでも、気持ちは軽くなりますから。

まとめ:好き嫌いの原因を知れば毎日の食卓はもっと楽になる

子どもの好き嫌いが多いと、つい自分を責めたくなりますよね。

でも、その原因の多くは、子どもが順調に育っているからこそ起こる自然なこと。

あなたのせいではありません。

味覚は敏感で、初めてのものは警戒して、食感や経験にも影響される。

それを知っているだけで、「また残された」の受け止め方が変わってきます。

無理強いや、こっそり混ぜること、叱って比べること。

よかれと思ったことが逆効果になりやすいポイントだけ少し気をつけて、あとは「まあ、そのうち食べるかな」くらいの気持ちで。

今日食べなかったお皿を見て落ち込む夜もあると思います。

それでも、子どもの「食べられる」は、これからゆっくり増えていくもの。

原因がわかったいま、明日の食卓は、ほんの少し肩の力を抜いて迎えられたらいいですよね。

あなたと子どもの食卓が、笑顔で過ごせる時間でありますように。