鍋の内部の圧力を上げて高温でじっくり調理できる「圧力鍋」。
圧力鍋というと、前までは「ガス火の圧力鍋」が主流でしたが、火加減や加圧時間がちょっと難しいなどのデメリットがありました。
でも、ガス火ではない電気の「電気圧力鍋」なら、火加減も加圧時間も自動でコントロールしてくれる上に、ガス火を使わないので付きっきりにならなくても良いメリットがあります。
そこで今回は、寒くなると食べたくなる「おでん」を電気圧力鍋で作るポイントを解説していきたいと思います。
電気圧力鍋に入れてはいけない食材や美味しいおでんの作り方、そして電気圧力鍋のメリットなども紹介していきたいと思います。
電気圧力鍋にそもそも入れてはいけないものは意外に多い?
- ボタン1つでほったらかしOK
- 食材の栄養やうま味を逃さず調理できる
実は、「入れてはいけない食材と調味料」があるんです。
「美味しいおでんや煮込み料理を電気圧力鍋で作ろう!」とお考えの方は必見です。
電気圧力鍋に入れてはいけない食材
では、まずは電気圧力鍋に入れてはいけない食材をご紹介しますね。
電気圧力鍋に入れてはいけない食材①練り物
おでんの食材と言えば、
- ちくわ
- ひら天
- ごぼう天
- さつま揚げ
でも、電気圧力鍋に練り物を入れると膨らんで、電気圧力鍋の蒸気口のノズルを塞いでしまう恐れがあります。
なので、おでんで練り物を入れる時は別の鍋で作るか加圧後に練り物を加えてフタをせずに煮込むようにしましょう。
電気圧力鍋に入れてはいけない食材②餅
おでんに入れる人も多い「餅巾着」などの「餅」も電気圧力鍋には入れてはいけません。
理由は、練り物と同じく膨らんで、電気圧力鍋のノズルを塞いでしまう恐れがあるためです。
電気圧力鍋に入れてはいけない食材③豆類
「豆類」は、煮ることで皮がめくれて蒸気口を塞いでしまう恐れがあるので電気圧力鍋には入れてはいけません。
電気圧力鍋によっては、入れても問題の無い電気圧力鍋もありますが、規定量が決まっています。
必ず規定量を守って豆類の調理をしましょう。
電気圧力鍋に入れてはいけない食材④乾麺
パスタやうどん・そうめんなどの乾麺は、茹でるとお湯が溢れる恐れがあるので、電気圧力鍋で調理してはいけません。
電気圧力鍋に入れてはいけない食材⑤皮膜のある肉
「皮膜のある肉」とは、具体的には「牛タン」が当てはまります。
牛タンを電気圧力鍋で調理すると皮膜が鍋の内部で飛び散って、ノズルを塞いでしまう恐れがあります。
どうしても牛タンを電気圧力鍋で調理したい時は、竹串などで牛タンにたくさん穴を開けておくのがポイントです。
また、おでんに使う地域もある「牛すじ」は電気圧力鍋に入れても大丈夫なので、安心してくださいね。
電気圧力鍋に入れてはいけない調味料
次に、電気圧力鍋に入れてはいけない調味料をご紹介します。
電気圧力鍋に入れてはいけない調味料①ルウ
シチューやカレーで便利な「ルウ」は、とろみや粘り気があるため、ノズルを塞いでしまう恐れがあります。
ルウを入れる直前の野菜を煮込むまでを電気圧力鍋で調理し、加圧が下がってからフタを開け、ルウを入れるようにしましょうね。
電気圧力鍋に入れてはいけない調味料②炭酸飲料
「コーラ煮」や「ビール煮」など、「炭酸」を使った調理は電気圧力鍋ではできません。
理由は、炭酸を沸騰させると吹きこぼれや爆発の恐れがあるからです。
どうしても電気圧力鍋でコーラ煮やビール煮を作りたい時は、フタを取って調理し、炭酸が抜けてからフタをして加圧しましょう。
電気圧力鍋に入れてはいけない調味料③大量の酒類・油類や重曹
「大量の酒類・油類や重曹」は、加圧されることで膨らんで爆発する恐れがあります。
さらにフタも飛んでしまう可能性もあるので気をつけてくださいね。
大量の酒類・油類や重曹を使う調理は、フタを開けたまま調理するか、取扱説明書に記載のある規定量を守って調理するようにしましょうね。
以上、電気圧力鍋に入れてはいけない食材と調味料をご紹介しました。
電気圧力鍋は、取扱説明書通り、正しく使わなければ爆発や故障の原因になります。
必ず入れてはいけない食材を入れないようにして、安心・安全・美味しい料理を作ってくださいね。
電気圧力鍋で簡単美味しいおでんレシピ
では、実際に電気圧力鍋を使ったおでんレシピをご紹介していきたいと思います。
食材は、お好みの食材にアレンジしてもOK。
電気圧力鍋を使ったおでんレシピ〈材料〉
- 大根:12cm
- ゆで卵:4個
- こんにゃく:1枚
- 練り物(ちくわ/平天/ごぼう天など):約16個
- 水:600cc
- 和風だしのもと:15g
- 濃口醤油:10cc
- みりん:15cc
- 料理酒:30cc
②こんにゃくは、三角に8個分切って熱湯をかけておく
③練り物は、熱湯をかけて油抜きしておく
④電気圧力鍋に水・和風だしのもと・濃口醤油・みりん・料理酒を入れる
⑤④に大根とゆで卵とこんにゃくを入れて加圧する
⑥加圧が終わったらフタを開けて練り物を加えてフタを開けたまま再加熱 [/su_list] 電気圧力鍋の種類によって加圧時間や分量は調節が必要ですが、1時間もしないうちに味が染み染みのおでんの完成です。
おでんレシピのポイント
- 大根は、筋が多い外側の皮を厚めに剥くこと
- 練り物の油抜きだけでなくこんにゃくも熱湯をかけて臭みをとること
- ゆで卵は、電気圧力鍋OK
- 和風だしのもとによって塩分や濃口醤油は調整すること
- 練り物は、電気圧力鍋のフタをしたまま煮込まないこと
ぜひ、おでんが美味しくなってきた今の季節に試してみてくださいね。
電気圧力鍋には食材・調味料以外にも注意が必要
ボタン1つで調理ができる便利な「電気圧力鍋」ですが、「入れてはいけない食材・調味料」があるようにやってはいけないことがあります。
電気圧力鍋でやってはいけないこと①規定量を守らない
電気圧力鍋には、最小量と最大量が決まっています。
規定量を守らなければ、蒸気口から食材や汁が飛び出たり爆発する恐れがあります。
電気圧力鍋でやってはいけないこと②フタをきちんと閉めずに圧力調理をする
電気圧力鍋は、きちんとフタが閉まっていなければ食材や汁が飛び出る恐れがあります。
電気圧力鍋でやってはいけないこと③洗い残しがある
電気圧力鍋は、使用後にきちんと洗わなければ、故障してしまう恐れがあります。
特にパッキンの隙間には洗い残しが残りやすいので要注意ですよ。
電気圧力鍋でやってはいけないこと④調理中の蒸気を触る
電気圧力鍋の調理中、高温の蒸気が出ます。
決して手で触らないようにしましょう。
やけどの恐れがあります。
電気圧力鍋でやってはいけないこと⑤蒸気口にタオルなどの布を置く
電気圧力鍋の蒸気口にタオルなどの布を置くと空気の逃げ道が無くなり爆発する恐れがあります。
破損や故障の原因にもなるので絶対にやめておきましょう。
電気圧力鍋でやってはいけないこと⑥丸洗いする
電気圧力鍋は、電気を使用する調理家電なので水で丸洗いはできません。
取扱説明書を読み、電気圧力鍋に合わせたお手入れを行ってくださいね。
電気圧力鍋をはじめ便利な調理家電は、正しい使い方をしてこそ美味しい料理ができあがると思います。
1回2回使うだけのものではないので、正しく丁寧に愛着をもって使ってあげてくださいね。
電気圧力鍋は体に悪いって本当?なぜそんな風に言われているの?
電気圧力鍋を買おうか迷った時、「電気圧力鍋」とネットで調べてみると出てくるのは「体に悪い」という情報。
「えっ?!大丈夫なの?」
と思いますよね。
結論から言うとその噂は「ウソ」です。
なぜ「電気圧力鍋が体に悪い」と言われるの?
そもそも、なぜ「電気圧力鍋が体に悪い」と言われるのかと言うと
- 強い発がん性がある「アクリルアミド」という化学物質が発生する可能性があるから
- 「アクリルアミド」は120℃以上の加熱で発生するから
- 電気圧力鍋の調理によっては120℃を超える調理があるから
ですが、電気圧力鍋によるアクリルアミドの発生は、農林水産省が実際に実験を行っています。
そして、結果として「アクリルアミドが発生することはほとんどない。」と証明されているんです。
参考URL:農林水産省 ホーム 消費・安全 食品中のアクリルアミドに関する情報 家庭で消費者ができること よくある質問 問2-2
電気圧力鍋で120℃を超える調理を心配・不安なく行うポイント
電気圧力鍋で120℃を超える調理をアクリルアミドの心配・不安なく行いたい時は、
- 加圧時間を長くし過ぎない
- 時々圧力を弱める
せっかくの電気圧力鍋、安心・安全に使ってくださいね。
今すぐ欲しい!電気圧力鍋のメリット7選
電気圧力鍋に少しでも不安を感じている方のため、最後に電気圧力鍋を買うべきメリットを7つ、ご紹介したいと思います。
電気圧力鍋のメリット①ほったらかしで調理ができる
電気圧力鍋の最大のメリットは、ボタンを押すだけで自動調理をしてくれる点です。
キッチンに付きっきりになる必要もなく、暑い夏のキッチンで戦う必要もありません。
調理中は、家族との時間を過ごしたり、掃除をしたり洗濯を畳んだりなど他のことができるのは、忙しい主婦にとってとっても嬉しいメリットですよね。
電気圧力鍋のメリット②食材の栄養とうま味を逃がさない
圧力をかけて調理をすることで、普段の調理では食べられない野菜の皮や魚の小骨まで食べられるくらい柔らかくなります。
その分、栄誉が摂れる上、美味しさも感じられるメリットがあります。
さらに、長時間加熱することで失われる栄養素も電気圧力鍋なら短時間での調理のため栄養素を逃がさないメリットもあります。
電気圧力鍋のメリット③時短で調理ができる
電気圧力鍋なら味が染み込むまでに時間がかかる煮込み料理も時短で作ることができます。
例えば、
- 豚の角煮は加圧10分
- ローストビーフは加圧3分
- 肉じゃがなら加圧10分
- ぶり大根なら加圧10分
それでいて家族の「おいしい」の笑顔が見られるなんて嬉しいこと尽くしですね。
電気圧力鍋のメリット④火加減の調節が不要
電気圧力鍋は、自動で火加減を調節してくれるので、料理が苦手な人にこそおススメの調理家電です。
電気圧力鍋のメリット⑤無水調理や低温調理ができる電気圧力鍋もある
電気圧力鍋のなかには、無水調理ができる電気圧力鍋や低温調理ができる電気圧力鍋もあります。
例えば、「無水カレー」や「サラダチキン」など。
料理のレパートリーが広がりますね。
電気圧力鍋のメリット⑥ガス・火を使わないので安全
電気圧力鍋は、もちろん電気で調理をするのでガス・火を使わず安全です。
電気圧力鍋のメリット⑦ガス火の圧力鍋に比べて静か
ガス火の圧力鍋のうち、「オモリ式」という圧力鍋は、加圧中に「シュッ」「シュッ」と大きな音が鳴るため「ビックリする」「怖い」という人も多くいます。
その点、電気圧力鍋は音を気にする必要がないので安心して調理することができます。
ちなみに、我が家で使っているおすすめの電気圧力鍋は「アイリスオーヤマの電気圧力鍋」です。
超便利で私のおすすめ「アイリスオーヤマの圧力鍋」の詳細を見てみる
大きな液晶画面がとっても見やすくて、ご飯だって4合まで炊ける大容量!
しかも、低温調理までできてしまうので、とっても重宝しています。
隅々までお掃除もしやすいのが大きなおすすめポイントです。
おでんの具で圧力鍋に入れてはいけないもののまとめ
おでんや煮込み料理を時短でグッと美味しく仕上げてくれる「電気圧力鍋」。
たくさんのメリットがあり、今すぐ欲しいという方も多いと思いますが、
- 練り物
- 餅
- 豆類
- 乾麺
お手入れや規定量など、電気圧力鍋によって異なる点もあるので、取扱説明書をよく読んで正しく安全・安心に美味しい料理を作ってみてくださいね。
きっと家族との時間も笑顔も増えると思いますよ。