冬のベランダ菜園は無理?初心者でも枯らさず育つ野菜5選

冬になると、ベランダのプランターってなんだか寂しくなりますよね。

夏にミニトマトやバジルを少しだけ育ててみたけれど、寒くなってからは「もう何も育てられないんじゃないかな」と、土だけのプランターをそのままにしていませんか。

せっかく家にいる時間が長いんだから、何か育ててみたい。

でも寒さで枯らしてしまうのも、なんだか申し訳ない。

そんなふうに迷っているうちに、冬が深まっていく…(わかります、その気持ち)。

実は、冬のベランダでも初心者さんが育てられる野菜はちゃんとあります。

しかも、寒い時期ならではのいいこともあるんです。

この記事では、枯らさずに育てられる野菜と、ちょっとした寒さ対策を、むずかしい言葉抜きでお伝えします。

読み終わるころには「これなら私にもできそう」と思えるはずですよ。

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冬のベランダでも初心者が育てられる野菜はちゃんとある

さっそくですが、冬のベランダ菜園、初心者さんでも大丈夫です。

「冬は何も育たない」というのは思い込みで、寒い時期だからこそ育てやすい野菜がいくつもあるんですよ。

むしろ冬は、虫が少なくて手がかからなかったり、水やりの回数がぐっと減ったりと、初心者さんにとってありがたいことも多い季節。

小松菜やほうれん草、リーフレタスのように、寒さに強くて初心者向きの野菜を選べば、枯らすリスクはぐっと下がります。

もちろん、冬ならではの気をつけたいポイントはあります。

でも、それも一度わかってしまえばむずかしいことではありません。

焦らなくて大丈夫。

ひとつずつ見ていけば、ちゃんと収穫までたどりつけますよ。

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なぜ冬のベランダ菜園が初心者にこそ向いているのか

「寒い冬は野菜づくりの難易度が高そう」と感じるかもしれませんが、実は逆なんです。

冬には初心者さんを助けてくれる条件がそろっています。

ここでは、その理由をひとつずつ見ていきますね。

虫が少なくて水やりも楽になる季節だから

夏の菜園で心が折れる原因の上位といえば、虫と水やり。

葉っぱが穴だらけになっていたり、一日水やりを忘れただけでぐったりしていたり…(朝の水やり、けっこうプレッシャーなんですよね)。

冬はこの2つの負担がぐっと軽くなります。

気温が下がると虫の活動がにぶくなるので、葉物が食べられてしまう被害が減ります。

土の乾きもゆっくりになるので、水やりも毎日でなくて大丈夫。

手をかけられる時間が少なくても、冬は野菜のほうがのんびり待っていてくれる。

これは在宅時間が長い方には特にうれしいポイントです。

ただし「虫がゼロ」というわけではありません。

まわりに畑や植え込みがある環境だと、冬でもアブラムシがついたり、鳥に葉っぱをついばまれたりすることもあります。

高い階や周囲に緑が少ない場所ほど虫は少なめ、と覚えておくといいですよ。

寒さにあたると甘くなる野菜があるから

冬野菜のうれしい特徴のひとつが、寒さで甘みが増すこと。

これは野菜が凍らないように自分の中に糖をためこむためで、寒さがごちそうに変わるイメージです。

なかでもほうれん草と小松菜は、霜にあたると甘くなることがはっきりしています。

自分で育てた葉物が、お店のものよりほんのり甘い。

それを味わえるのは、冬に育てた人だけのごほうびですよね。

ほかの葉物についても「冬は甘くなる」とよく言われますが、はっきり確認できているのはこの2つ。

あまり期待しすぎず、おまけくらいに考えておくとちょうどいいかもしれません。

苗から始めれば失敗しにくいから

初心者さんが冬に始めるなら、種からよりも苗から。

これがいちばんの近道です。

種まきには「まく時期」が決まっていて、冬に入ってから種をまける野菜はかなり限られます。

とくにほうれん草は種が発芽しにくく、初心者さんがつまずきやすいところ。

その点、お店で売られている苗を買えば、いちばんむずかしい発芽の段階をとばせるので、ぐっと安心です。

園芸の世界には「苗半作」という言葉があります。

苗の良し悪しで、できの半分が決まるという意味。

それくらい、いい苗を選ぶことは大事なんですね。

私も最初の冬は種からほうれん草に挑戦して、半分も芽が出ずにしょんぼりした経験があります。

翌年リーフレタスの苗を買ってみたら、植えた次の週にはもう収穫できそうな勢いで…(同じ冬とは思えない差でした)。

あの成功体験があったから、今も冬の菜園を続けられています。

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初心者が冬のベランダで育てやすい野菜5選

ここからは、実際に育てやすい野菜を具体的に紹介します。

どれも初心者さん向けで、ベランダのプランターで育てられるものばかり。

気になったものから始めてみてくださいね。

とにかく丈夫な小松菜

冬の葉物でいちばん育てやすいといってもいいのが小松菜です。

寒さに強く、霜にあたると甘みがのるのもうれしいところ。

深さ15cmくらいの浅めのプランターでも育てられるので、置き場所を選びません。

種からでも苗からでも育てられますが、初心者さんはやっぱり苗からが安心。

葉が大きくなったものから少しずつ収穫すれば、長く楽しめます。

30日ほどで収穫できるリーフレタス

早く収穫したい方にぴったりなのがリーフレタス。

苗から育てれば、30日ほどで食べられるようになります。

外側の葉から少しずつ摘んで使えるので、サラダにちょこっと添えたいときに便利です。

ひとつだけ注意したいのが置き場所。

夜に外の照明が当たる場所に置くと、春が来たと勘違いして花芽をつけてしまうことがあります。

玄関灯や街灯の近くは避けてあげましょう。

霜に強い春菊

鍋ものが恋しくなる冬に、ぜひ育てたいのが春菊です。

本葉が出たあとなら寒さにかなり強く、霜が降りる時期でも頑張ってくれます。

これも外側の葉から摘んで収穫するタイプ。

一度にぜんぶ抜かずに少しずつ使えば、何度も楽しめます。

摘みたての春菊を鍋にぽいっと入れる。

想像するだけで、ちょっといいですよね。

植え付けが間に合えばイチゴ

「冬に花や実も楽しみたい」という方には、イチゴという選択肢もあります。

苗の植え付けは秋のうちに済ませる必要がありますが、間に合えば春の収穫が楽しみになります。

ただし、マンションの高い階のベランダは虫が飛んでこないので、実をならせるには筆などで花粉をつけてあげる人工授粉が必要になることがあります。

お子さんと一緒に育てるなら、この作業もいい思い出になりそうです。

手間いらずのハーブ類

「まずは枯らさない自信をつけたい」という方には、ローズマリーやタイム、ミントなどのハーブもおすすめ。

何年も育つ丈夫なタイプが多く、ベランダでの管理が楽です。

料理にちょっと使えるのも便利。

苗から始められて、冬越しもしやすいので、最初の一歩にちょうどいい存在です。

育てる前に知っておきたい失敗しやすいポイント

野菜選びと同じくらい大事なのが、つまずきやすいポイントを先に知っておくこと。

冬ならではの失敗には、いくつか決まったパターンがあります。

まず多いのが、ひょろひょろと間のびした弱々しい苗に育ってしまう「徒長」。

いちばんの原因は日光不足で、一度こうなると元には戻りません。

できるだけ日当たりのいい場所に置いてあげましょう。

次に多いのが、エアコンの室外機の近くに置いてしまう失敗。

温風と乾燥で、あっという間に弱ってしまいます。

プランターの置き場所を決めるときは、室外機の風が当たらないかをチェックしてください。

「寒いなら室内に取り込めば安心」と思いがちですが、これも注意が必要です。

室内は日光が足りず、かえってひょろひょろに育ってしまうことも。

暖房の風が直接当たる場所も野菜は苦手です。

お部屋の日当たりがよほどよくないかぎり、外で寒さ対策をするほうがうまくいくことが多いんですよ。

実は私、最初の年に室外機のすぐ横にプランターを置いていて、リーフレタスがカラカラに乾いて枯れたことがあるんです(まさか風のせいだとは思わず、しばらく原因がわからなくて)。

それ以来、置き場所だけは慎重に選ぶようになりました。

枯らさないための冬の育て方の基本

野菜を選んだら、次は冬ならではのお世話のコツです。

といっても、むずかしいことはありません。

ポイントは「水やりの時間」と「寒さよけ」の2つだけ。

順番に見ていきましょう。

水やりは暖かい日中の時間帯に

冬の水やりでいちばん大事なのが、あげる時間帯です。

夜や夕方に水をやると、夜のうちに土が凍って根を傷めてしまうことがあります。

水やりは気温が上がる日中に済ませるのが基本です。

回数も夏ほど多くありません。

土の表面が乾いてきたら、午前中のうちにたっぷりと。

冷たい水よりも、少しくみ置きしておいた水のほうが野菜にやさしいですよ。

在宅でお仕事をしている方なら、お昼休みのタイミングがちょうどよさそうですね。

不織布やビニールで寒さからやさしく守る

霜や寒風が心配なときは、寒さよけをしてあげましょう。

手軽なのが、ホームセンターや100円ショップでも手に入る不織布です。

ふわっとした白い布で、これを野菜にかけておくだけで、冷たい風や霜から守ってくれます。

不織布はじかにかけるより、支柱などで少し浮かせてトンネルのようにかけてあげると、夜の保温効果が高まります。

ビニールをかける方法もあって、こちらは日中ぽかぽかと暖かくなりますが、注意点もあります。

ビニールのかけっぱなしには気をつけて

ビニールで覆うと日中は暖かくなりますが、ずっと閉めきったままにしておくのは禁物です。

中が蒸れて、かえって野菜が弱ったり、湿気で病気が出たりすることがあります。

それに、いつも暖かくしすぎると野菜が寒さに慣れず、かえって寒さに弱くなってしまうことも。

暖かい日中は風を通して、冷え込む夜だけ覆う。

このくらいのゆるさがちょうどいいんです。

プランターは凍結に強いものを選ぶ

意外と見落としがちなのがプランターの素材。

素焼きの鉢は見た目はおしゃれですが、水を吸うため、氷点下になると凍って割れてしまうことがあります。

冬はプラスチック製のプランターのほうが安心です。

発泡スチロールの箱も、断熱性があって冬向き。

見た目は素朴ですが、根を寒さから守ってくれます。

寒さがきびしい地域ほど、この素材選びが効いてきますよ。

マンションのベランダで気をつけたいルール

マンションやアパートのベランダで菜園をするなら、もうひとつ知っておきたいことがあります。

それが、暮らしのルールやご近所への配慮です。

ここを押さえておくと、安心して楽しめますよ。

避難経路をふさがない置き方を

マンションのベランダは、いざというときの避難経路でもあります。

多くの建物では、ベランダは共用部分という扱いになっています。

お隣との間にある仕切りの板の前や、床にある避難ハッチの上には、物を置いてはいけません。

プランターを並べるときは、いざというときに通れる道をふさがないことが大前提です。

細かいルールは建物によって違うので、管理規約を一度確認しておくと安心です。

水やりと土の扱いでご近所トラブルを防ぐ

意外と見落としがちなのが、水やりのあとの水のゆくえ。

たっぷり水をあげたとき、下の階のベランダに水がたれてしまうと、トラブルのもとになります。

受け皿を使ったり、排水溝が詰まらないようにしたりと、ちょっとした配慮が大切です。

土を床に直接盛るのも避けたほうがいいですね。

建物を傷めたり、風で舞ってお隣の洗濯物を汚したりすることがあります。

手すりにプランターを引っかけるのも、落下の危険があるのでやめておきましょう。

うちはベランダがそんなに広くないので、避難ハッチを避けて壁ぎわにプランターを並べています。

水やりのあと下の階に水がいかないよう、必ず受け皿を敷くのが我が家のルール(一度ヒヤッとしてから徹底するようになりました)。

このひと手間で、気がねなく続けられています。

いくらで始められる?最小限のスタートセット

「道具をそろえるのにお金がかかりそう」と思うかもしれませんが、冬のベランダ菜園は意外と手軽に始められます。

最初に必要なのは、プランターと土、それに苗くらい。

ホームセンターでひととおりそろえても、おおよその目安として1,700円から3,300円ほど。

鉢底に敷く石や小さな道具、寒さよけの不織布などは100円ショップでも手に入るので、もっと節約することもできます。

最初から完璧にそろえようとしなくて大丈夫。

プランターひとつと苗ひとつから始めて、楽しくなってきたら少しずつ増やしていく。

そのくらいの気持ちのほうが、長く続けられますよ。

そろえるもの ざっくりの目安
プランター 数百円〜(プラスチック製がおすすめ)
培養土 数百円〜(大袋のほうがお得)
1ポット100円台〜
不織布 100円ショップでも手に入る

※価格はお店や時期によって変わるので、あくまで目安として見てくださいね。

失敗しない苗の選び方

せっかく苗から始めるなら、元気な苗を選びたいもの。

お店でどれを選べばいいか迷ったときは、いくつかのポイントを見てあげてください。

いい苗は、茎ががっしりと太く、葉と葉の間がつまっています。

葉の色が濃くて厚みがあり、ぐらつかずにしっかり立っているものを選びましょう。

逆に、ひょろっと間のびしていたり、葉の色が薄かったり、虫や病気のあとがあるものは避けたほうが無難です。

苗選びで、その後のできの半分が決まる。

お店で少し時間をかけて、元気そうな子を選んであげてくださいね。

冬のベランダ菜園は初心者でも十分に楽しめる

冬のベランダでも、初心者さんが野菜を育てることはちゃんとできます。

最後に、大事なポイントをふりかえっておきましょう。

  • 小松菜やリーフレタス、春菊など、寒さに強い野菜を苗から始める
  • 水やりは凍らない日中の時間帯に、土が乾いてからたっぷりと
  • 不織布で寒さよけをして、ビニールは蒸れに注意してゆるく使う
  • 室外機の風や日光不足に気をつけて置き場所を選ぶ
  • マンションでは避難経路をふさがず、水や土でご近所に配慮する
冬は虫が少なく、水やりも楽。

初心者さんにとっては、むしろ始めやすい季節なんです。

そして寒さにあたった葉物は、ほんのり甘くなることも。

手をかけすぎず、のんびり見守るくらいがちょうどいいんですよ。

自分で育てた小松菜を、お味噌汁にぱっと入れる。

摘みたての春菊を、お鍋にそえる。

そんな小さな瞬間が、冬の暮らしをちょっと豊かにしてくれます。

土だけになっていたあのプランターに、今年は何か植えてみる。

そんな冬の始め方も、いいかもしれませんね。