金魚すくいの道具でもなかの地域ってまだあるの?

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皆さんはお祭りの屋台の花形と聞かれて思い浮かぶのはなんですか?

「たこやき」
「射的」
「わたあめ}

など色々なものがあると思いますが、私が見かけてやっぱりウキウキしてしまうのは、やはり「金魚すくい」です。

子供の頃、すくって持って帰った金魚を大事に育てて、大きな金魚にしたことを覚えています。

この「金魚すくい」の時の金魚をすくうための丸い道具、名前を知っていますか?

実はこの道具には「ポイ」という可愛らしい名前がついています。

このポイですが、今ではほとんどが「枠に紙を貼ったもの」ですが、以前は「もなか」が使われていた地域が多くあったってご存知ですか?

そしてこの「もなかのポイ」、今も使われているところがあるんです!

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金魚すくいのポイにもなかを使っている地域がまだあるの?

金魚すくいをする際に使用するポイですが、地域によっては紙ではなく、あのあんこを挟んで食べる「もなか」を使用している所もあります。

現在でも北海道の一部の地域では、このもなかを使った金魚すくいが行われているそうです。

和菓子のもなかを食べると、すーと口の中でもなかが溶けていくような食感を感じませんか?

つまり、もなかはとっても水分に溶けやすいんですよね。

このもなかを使った金魚すくいは、紙のポイよりも難易度は高めです。

ちなみに、人差し指と中指でお店の人にみつからないようこっそりもなかを支えると、もなかがふやけたあともすくいやすくなります。

なぜ金魚すくいのポイにもなかを使うの?

単純に、どうして食用のもなかを金魚すくいにつかうのか、不思議に思いませんか?

これは、金魚すくいが広まった時代に理由があります。

日本に金魚がやっていきたのは、室町時代末期といわれています。

もちろん当時は高級品で、一部の貴族たちに観賞用として流行するのみで、すくって楽しむなんてことはありませんでした。

それが江戸時代中期になると、武士の副業として金魚の養殖が盛んにおこなわれるように。

これが広まり金魚は大量に生産されるようになりました。

そして、価格がさがった金魚は庶民にも広がり、江戸時代後期に金魚すくいが始まりました。

当時は紙はまだ貴重なものでした。

そこで、金魚をすくう道具として使用されたのが「もなか」なんです。

大正時代に入ると北海道などの一部の地域以外では、茶筒に針金を巻いて丸い枠を作り、そこに和紙を貼る「現在のポイ」と同じようなものが主流となっていきました。

そのような流れで、現在でも北海道などの一部の地域では、昔ながらのもなかを使ったポイが使用されているというわけです。

江戸時代からの道具だなんて、とっても歴史を感じますよね。

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金魚すくいのポイの意味や語源はなに?

まずは、なぜこの道具が「ポイ」という名前なのかを見てみましょう。

このポイという名前の理由は諸説あるとされていますが、中でも有力なのが、

  • 金魚をポイポイっとすくっていくから
  • 使用してやぶれたらポイっと捨てるから
という2つの説です。

どちらも納得ですよね!

ちなみに、全国金魚すくい大会事務局では、2つめの「やぶれたらポイっと捨てるから」という説を推奨しています。

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金魚すくいのポイは何種類ある?強度と材質には規格があるの?

金魚すくいのポイといえば、丸い枠に紙がはってあり持つ部分がついているものが定番ですが、種類や決まった規格などはあるのでしょうか?

一般的にポイと呼ばれているものは、

「円形の枠に和紙を貼ったもの」

通称「紙ポイ」を指します。

他にも

  • 和紙ではなくもなかを使ったもの
  • お遊びとしてやぶれない紙や網がはってあるもの
など、最近では色々なものが販売されていますよね。

以前は針金で枠を作ったものが主流でしたが、最近ではプラスチック等の枠を使ったものが多くなりました。

この枠は、あらかじめ紙が貼り付けられ紙と一緒に使い捨てになっているものと、

紙の取り外しが可能で、やぶれたらスペアの紙に交換できるものとがあります。

ポイの規格は、枠の大きさではなく、紙の厚さによって決まっています。

4号から7号までの種類があり、小さい号数の方が強度が強い厚い紙になっています。

全国金魚すくい選手権で競技に使用されるポイは、5号の紙が用いられています。

この金魚すくい選手権の個人最高記録はなんと87匹!

あの薄い紙で87匹もすくうなんて、本当にすごいですよね。

ちなみに、家庭で金魚すくいをするようなとき、ポイの紙を和紙などの紙以外のもので代用して、簡単に作ることができます。

金魚すくいのポイ紙の代用で一番楽しめるものは何?

には、そんな「ポイの紙で楽しめるもの」についてを詳しくまとめていますので、参考にしてみてくださいね。

ポイには表と裏がある

ちなみに、このポイには裏と表があるのはご存じでしょうか?

フラットになっていて枠の縁に紙がのっている状態のほうが表、反対側が裏となっています。

金魚をすくうには表の方が破れにくいので、金魚すくいをする前には「ポイの表と裏」を確認してから始めてみてくださいね。

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金魚すくいでのポイの語源まとめ

金魚すくいでのポイについて見てきました。

なにげなくいつもお祭りでみかけていたポイですが、意味や規格を知ると面白いですよね。

子供に「なぜ?」と聞かれた時には、自信をもって意味を教えてあげてくださいね♪