お悔やみのことばとは、大切な人を亡くした遺族を思いやってかける言葉です。
では自分の親族が亡くなった場合は、お悔やみの言葉をかけるべきなのでしょうか?
最近ではメールやラインで訃報を受けることも多いですよね。
返信する際にもどのような言葉をかけるのが良いのか気になりますよね。
親戚同士の場合は、形式的なお悔やみの言葉は必要ありません!
お悔やみの言葉は他人行儀なあいさつなので、身内同士では使わなくてもいいです。
その代わりに「突然のことで驚きました」や「寂しくなりますね」などといった遺族の気持ちを考えた言葉をかけてください。
何か手伝えることがあれば、その気持ちを伝えるのもいいでしょう。
親戚同士のお悔やみの言葉は必要なの?挨拶は何といえばいい?
親戚同士だと「お久しぶりです」や「こんにちは」といった挨拶をしがちですが、そのような前置きは必要ないです。
お通夜でのあいさつも、メールやラインの返信も、これらのことを守れば失礼にはなりません。
親戚といっても親しい人からあまり会ったことのない人までいますよね。
遠い親戚の場合は形式的なお悔やみの言葉を使い、近い親戚にはより素直な自分の悲しい気持ちを伝えるなど。
相手によって使い分けてみるといいかもしれません。
「お悔やみ申し上げます」って親戚同士で使っていいの?
お悔やみの言葉の中でもよく耳にするのが「お悔やみ申し上げます」ではないでしょうか?
“お悔やみ“とは人の死を弔うことです。
亡くなったことを悲しく残念に思っているという意味があります。
遺族の悲しみに寄り添う表現といえますね。
「心からお悔やみ申し上げます」や「謹んでお悔やみ申し上げます」のように使うのが一般的です。
頻繁に付き合いのあった親戚同士の場合は、故人に一番近い遺族の次に悲しい思いを抱いているはずです。
そういった関係性の場合は形式的なお悔やみの言葉は必要ありません。
あなたの悲しいという思いをストレートに伝えても問題ないです。
あまり会ったことのない親戚であれば、遺族とは立場も抱く感情も大きく異なります。
その場合は形式にそってお悔やみの言葉をかけるのが無難です。
「お悔やみ申し上げます」以外のお悔やみの言葉は?
「お悔やみ申し上げます」意外にもいくつかよく知られた言葉があります。
どれも聞いたことはあるけど違いがわからないということはありませんか?
似ているようで使い方が異なるので気を付けたいポイントをご紹介しますね。
似ているようで少し違う?そのほかのお悔やみの言葉
ここからは、お悔やみの言葉とその使い方を具体的にいくつかご紹介します。
お悔やみの言葉の使い方「追悼の意を表します」
故人を思うと悲しいという意味です。
これはメールや手紙で使う書き言葉なので、遺族に直接伝えることはありません。
お悔やみの言葉の使い方「ご冥福をお祈りします」
故人の死後の幸せを願うという意味です。
故人に対して使う言葉であり、遺族に対しての言葉ではありません。
遺族に使う場合は「(故人の名前)のご冥福をお祈りします」と伝えましょう。
1つ1つの言葉に少しずつ違った意味が込められています。
使い方や使う場面を間違えないようにしたいですね。
「ご愁傷様です」は身内同士でも使える?意外と知らないマナー
「ご愁傷様です」もお悔やみの言葉としてよく知られていますよね。
“愁”の字は憂いの気持ち、“傷”は心の痛みを意味していて、遺族に対する同情や慰めの気持ちを表現する言葉です。
敬語の表現なので、目上の人やビジネス関係の人に対してもよく使われる言葉です。
「ご愁傷様」というと、最近は皮肉めいた失礼な意味合いを連想することもあります。
ですが本来はきちんとしたお悔やみの言葉なので、当然ですが葬儀の場で使っても問題ありません。
「お悔やみ申し上げます」と同様に、「ご愁傷様です」は近い親戚に使うには少し他人行儀な印象を与えてしまいます。
使っても失礼にはなりませんが、ここまでかしこまった言葉をかける必要はありません。
そんな「ご愁傷様です」という言葉ですが、使うときはいくつか注意したいことがあるのでご紹介しますね。
「ご愁傷さまです」が使えないケースもある?注意したいポイント
では、「ご愁傷さまです」の使い方についてのポイントを見ていきましょう。
「ご愁傷さまです」の使い方のポイント①手紙・メールでは使えない
「ご愁傷様です」は口頭で使う言葉なので文章に書くときは使えません。
ちなみに「お悔やみ申し上げます」は書いても大丈夫です。
「ご愁傷さまです」の使い方のポイント②電話では使える
電話の場合は口頭で伝えられるので使っても問題ないです。
知らないとついつい使ってしまいそうですよね。
メールで返信するときや手紙を出す際には気を付けましょう!
お悔やみの手紙を短い文章で親戚に向けて書くときの例文は?
お悔やみの言葉は、お通夜やお葬式に参列したときに直接ご遺族にお伝えします。
でも、故人の家が遠方だったり、自分がケガや病気をしていたりといった事情のため、どうしても弔問できない場合は。
手紙でお悔やみの言葉を伝えることもできます。
手紙でお伝えすることで、電話やメールよりもより丁寧な印象となります。
また、お悔やみの手紙には香典を同封することもできます。
お悔やみの手紙には注意するポイントがあります。
- 時候の挨拶や頭語は書かない
- 弔問できない理由を書く
- 死因や年齢に関する言葉は避ける
- 忌み言葉や重ね言葉は書かない
- 「亡くなる」「ご存命」といった生死に関する直接的な言い方を避ける
- 遺族を気遣う言葉で短く簡潔に書く
- 香典を同封する場合はその旨を書く
例文は次の通りです。
本来であれば、弔問に伺うべきところままならず、本当に申し訳ございません。略儀ではございますが、書中にてお悔やみを申し上げます。
同封のものは心ばかりではございますが、ご霊前にお供えください。
故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
祖父祖母、叔父叔母、いとこなど故人との関係性によって、文面を変えて書くとよいでしょう。
お悔やみの言葉を親戚にメールで送るとき!どう送れば違和感なくお悔みの気持を伝えられる?
お悔やみの言葉は、直接ご遺族に伝えるのが正式ですが、相手との関係性や状況によってはメールで伝えることもできます。
特に現代では、SNSがコミュニケーションのツールとして一般的になっているので、メールやLINEなどでお悔やみの言葉を伝える機会も少なくありません。
メールのよいところは、相手のタイミングに合わせて読んだり返信したりできることです。
お通夜や葬儀となるとバタバタと忙しくなりますが、そんなときに電話をかけてしまうと相手の手を止めてしまう可能性があります。
その点メールだと、相手が自分の手が空いたときに読んで返信することができます。
ただ、お悔やみの言葉をメールで送ってよいのは、相手が普段から親しくしているような親戚の場合です。
逆にあまり付き合いのない親戚や、目上の親族の場合は、メールでお悔やみの言葉を送らない方がよいでしょう。
他にも、ご遺族からメールで訃報を受けたときは、返信する形のメールでお悔やみの言葉を伝えることができます。
メールでお悔やみの言葉を送るときに気を付けるポイント
メールでお悔やみの言葉を送るには、いくつか気を付けるポイントがあります。
まず、件名は「お悔やみ申し上げます。名前より」にします。
誰からのメールで、用件は何か、がパッと見てわかるようにしてあるとよいでしょう。
また、悲しい気持ちを表現するのに絵文字などを使いたくなってしまいますが、この場合は絵文字や機種依存文字は使わないようにしましょう。
あとは、訃報を受けたらすぐにメールするようにします。
手紙と違いすぐに送ることができるのがメールのメリットなので、できるだけ早くお悔やみメールを送るようにします。
お悔やみメールは親しい相手に送る分には問題ありませんが、あくまでも略式の伝え方です。
弔問したり手紙でお伝えしたりするのが正式なマナーであることを忘れないでください。
お悔やみの言葉は親戚同士で使っていいの…?知っておきたいマナーのまとめ
親戚同士で使うお悔やみの言葉についてご紹介しました。
訃報というのは突然やってくるものです。
私も電話で親戚の訃報を知ったとき、どのような言葉をかければいいのかわからずに困ってしまった経験があります。
きちんと一般的な常識を知っておけば突然の訃報にも焦らずきちんと返事ができます。
これを機会にお悔やみの言葉に関する知識を頭の片隅に入れておきましょう!
近い親戚だからこそ出来る思いやりも!
近い親戚だからこそ、遺族の気持ちや状況をよく知っています。
そんなときは形式的なあいさつよりも。
遺族のために協力できることを申し出てみたり、遺族を支えてあげたりすることのほうが大切なのではないでしょうか?
最近ではすぐに気持ちを伝える手段としてメールやラインを使うことも少なくありません。
気軽に連絡できる手段ではありますが、その内容はとてもデリケートです。
親しい間柄でも失礼にならないよう相手の状況を考慮してメッセージを送りたいですね。